2023年にはホンダがXL750トランザルプ、スズキがVストローム800DEを日本国内でリリースすることが確実でヤマハのテネレ700に対抗するが、さらにカワサキも加わることで盛り上がりを見せそうだ。

カワサキは前後17インチホイールで対抗

カワサキのヴェルシス650は、2007年にデビューした650cc並列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーツアラー。2010年にスクリーンに可変機能を加えるなどの改良やスタイルを小変更、さらに2015年に従来の縦2灯ヘッドライトから横2灯のニンジャ顔にイメージチェンジしている。同時にリアフレームを強化したことで、積載量が大幅にアップした。

そして、2022年モデルでニンジャ顔を現行タイプにアップデートするとともにトラクションコントロールやTFTメーターなどエレクトロニクスを強化し、2022年初夏に日本国内導入がアナウンスされていた。しかし、2022年4月にカワサキから発売延期が発表され、現在に至っている。

これが、2023年にはいよいよ国内発売との情報をキャッチした。発売時期は現状不明だが、3月のモーターサイクルショーで公開される可能性が高いだろう。他にもホンダからはXL750トランザルプが5月下旬、スズキのVストローム800DEが3月頃に国内発売が予想されており、並列2気筒のミドルツアラーが盛り上がりを見せそうだ。

2022年型ヴェルシス650欧州仕様 [KAWASAKI] 並列2気筒649ccを搭載。最新の電子制御を採用しスタイルも刷新した。前後17インチホイールはカワサキだけの特徴で2023年に国内発売されそうだ。

XL750トランザルプ欧州仕様 [HONDA] 新設計並列2気筒755ccを搭載。日本に導入されるのはこのロスホワイト1色のみになる見込みだ。税込130万円前後で5月下旬に発売されるだろう。

Vストローム800DE欧州仕様 [SUZUKI] 新設計並列2気筒776ccを搭載し、トランザルプ同様前21、後18インチのスポークホイールを装備する。税込132万円前後で3月頃に発売されるだろう。

2023年型テネレ700国内仕様 [YAMAHA] 並列2気筒688ccを搭載。2023年型は3月8日に従来型の5万5000円アップの134万2000円で発売される。トラコンなど電子制御は採用されていない。

ヴェルシス650は15年の進化でさらに完成度を高めた

2007年にデビューしたヴェルシス650は2015年型で第3世代に進化し、パニアケースに加えトップケースも装着できる積載量を確保し、ツアラー性能を大幅に高めている。4代目となる2022年型では、スマホ接続可能な4.3インチカラーTFTメーターや2モード(およびオフ)のトラクションコントロールを装備したのがポイントになる。

スタイルは、スラントノーズの旧ニンジャ顔から逆スラントノーズの現行ニンジャ顔にアップデートするとともに灯火類はLEDヘッドライトを採用した。また、4段階に調整可能なスクリーンでウインドプロテクションも強化。シート下にはUSB電源も設置され、より快適にツーリングできるように進化している。

ヴェルシス650は、日本ではこれまでブライトによる逆輸入車として扱われてきたが、2023年モデルは初の国内正規ラインナップになるだろう。前後17インチのオンロード向きの足まわりで、日本でもジャストサイズのツアラーとして定着するか注目だ。

2007年型ヴェルシス [KAWASAKI] ER-6n、ER-6fと同時に登場したツアラータイプ。エンジンやフレームは共通とするもアルミ製スイングアームや倒立フォークなど独自の足まわりが特徴だ。

2010年型ヴェルシス [KAWASAKI] 従来のイメージを踏襲しつつスタイルを刷新。スクリーンは3段階に角度調整が可能になった。エンジン上部をラバーマウント化するなど快適性も向上。

2015年型ヴェルシス650 [KAWASAKI] 従来のユニークなフェイスデザインをニンジャ系に移行。28Lのパニアケースや47Lのトップケースをオプション設定とし、トリプル装着も可能だ。

2022年型ヴェルシス650 [KAWASAKI] オプションパーツを装着するとリッター級のツアラーのよう。アップライトのポジションで楽チンな姿勢のままロングツーリングがこなせるだろう。

フェイスデザインが現行ニンジャ顔になるだけでなく、アゴの突き出しはニンジャ以上に。ライダーから風を遠ざける効果がある。

アドベンチャーらしく幅の広いハンドルバーを装備。径41mmのフロントフォークは左側のフォークにスプリング、右側にダンパーのカートリッジを装備している。

4.3インチカラーTFTメーターを新採用。背景は写真の黒バックと白バックを自動で切り替えてくれる。スマホアプリの「RIDEOLOGY THE APP」と接続して車両状況も確認可能だ。

2022年型ヴェルシス650欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2165×840×1360-1420mm
・ホイールベース:1415mm
・シート高:845mm
・車重:219kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2筒DOHC4バルブ 649cc
・最高出力:67PS/8500rpm
・最大トルク:6.2㎏-m/7000rpm
・燃料タンク容量:21L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17

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コメント一覧
  1. より:

    初めは22’年夏頃かと言われてたのが、随分ずれ込んだもんだ。Z900RSにリソース割くので手一杯だったかな?

    ともあれ、他社が装備盛り気味のオフ系ADVで出してきてるのに対し、ヴェルシスはほぼロード系。装備もトラコンくらいのシンプルさで、これで120万とかだったら、ツアラー要素もあるニンジャ650の方が安上がりという残念な結果に。
    どんなに行っても110万までを期待したい。

  2. カワサキ太郎 より:

    せめて110万円までになれば
    必ず売れまくると思ってますが。

  3. 匿名 より:

    あぁ、相変わらずの 
    この黄緑色はなんとかならんのか?
    黄緑と黒のラインナップ。
    別に無くさなくていいけど、カラバリ無さすぎ。 

  4. 匿名 より:

    何故、Kawasakiはもっとオフ寄りの大型を出さないのか?
    って言うか、KLR650を日本でも出して欲しいんだが。

  5. 年金生活まで後少し より:

    カミキリムシからクワガタムシに進化ですか。
    原価低減とはいえ、左右で役割の違うフロントフォークってやめて欲しい。

    それと100万以下でないと、市場は増えないよ。
    車とバイクが同じ値段だったら、どっちを選ぶか自明だと思う。

  6. アップリン君 より:

    そんな事より、KLR650の国内仕様を出してくれ~

  7. 匿名 より:

    これ、アドベンチャーじゃなく、アドベンチャー風オンロードツアラーですよね。
    他の3台とは毛色違うと思うのですがw

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