
2022年12月にインドネシアで登場した新型ストックマンがオーストラリア(豪州)でも発表された。新たにライムグリーンも加わりカラバリは2色に拡大した。
隣のニュージーランドでは250ccのファイナルエディションが発売
カワサキがインドネシアで発表した新型ストックマンの「Stockman」は牧夫、農夫を意味する英語。文字通り、農場内の移動などで使用することを想定した実用車だ。オーストラリアでは、2021年型までスーパーシェルパをベースにする従来型が発売されていたが、これが最新のKLX230がベースの新型にフルモデルチェンジしたのだ。
エンジン性能では、DOHC4バルブ250ccの旧ストックマンの方が高性能なのだが、これは燃料供給がキャブレターのままで生産されてきたもの。新型はSOHC2バルブ233ccのエンジンを採用したKLX230ベースなので、FIを採用したクリーンな排ガスや始動性の良さなどメリットも多いはずだ。
オーストラリア仕様では、インドネシア仕様にあったオリーブグリーンに加えてライムグリーンもラインナップされ2色展開になったのがニュース。ちなみにオーストラリアの隣国のニュージーランドでは、旧ストックマンのファイナルエディションが発売されたところで、こちらも追って新型に移行するだろう。

2023年型ストックマン豪州仕様 [KAWASAKI] オーストラリアで発表された新型ストックマン。ライムグリーンに黒のライトカウルとゼッケンプレートを組み合わせている。

こちらはカモフラージュカラーで、KLX230の外装でスポーティになったがアウトドアテイストが高まっている。リアの実用車の無骨なロングフェンダーがなんともカッコいい。

エンジンはKLX230と異なりブラックに塗装されていて渋い雰囲気。最高出力は19 PS/ 7600rpmで日本で発売されていたKLX230と同じだ。

ストックマンの最大の特徴である右側のサイドスタンドはスイングアームに直接マウントされている。左右どちら側にも立てられるので不整地での移動と作業が楽になるのだ。

フロントキャリアは2kgまで積載可能。地図など薄い物を固定しやすいようにバインダーが付いているのも便利だ。

リアキャリアの最大積載量はなんと20kg。さすがの実用車の実力。ただし、乗車定員は1名となる。

レバーガードはアルミ製でクラッチレバーは切ったままロックできるようになっている。ちょっとした停車時にいちいちニュートラルに入れずに済む。

KLX230には装着されていない樹脂製のスキッドプレートやエンジンガードを装備している。

公道モデルと同じようにスピードメーターやイグニッションキーを装備している。

ウインカーやバックミラーはなくコンペティション用タイヤのD952が装着されているので、公道走行は前提にしていないと思われる。

2021年型ストックマン [KAWASAKI] ニュージーランドで1月27日にアップされたSNSでは最後の250ccモデルが入荷したと告知している。スーパーシェルパベースはこれで終了となる。
2023年型ストックマン豪州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2105×920×1110mm
・ホイールベース:1350mm
・シート高:845mm
・車重:137kg(乾燥)
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 233cc
・最高出力:19PS/7600rpm
・最大トルク:2.0㎏-m/6100rpm
・燃料タンク容量:7.5L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=80/100-21、R=100/100-18
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