
2022年10月に新型アドレス125と新型アヴェニス125を発売したスズキが、さらに第三弾を用意しているようだ。これは先行する2車と同じプラットフォームを利用した兄弟車だが、アイドリングストップ、サイレントスターターを装備した上級版。いよいよ本命のお出ましか!?
PCXに対抗するのはバーグマンストリート125EXか
国内で10月に発売された新型アドレス125とアヴェニス125はインドで生産されている新世代スクーターで、空冷単気筒SOHC2バルブ124ccエンジンやメインフレーム、足回りを共通とした共通プラットフォームを使用している。
これには3番目のバーグマンストリート125EXも兄弟として存在しており、10月にインターモトショーで欧州初公開。そして、この4月には日本で発売されると予想されていることから、3月17日からの大阪モーターサイクルショーで初公開の可能性が高い。
バーグマンストリート125EXは先行する2車のSEPエンジンにアイドリングストップ、サイレントスターター機能を追加したSEP-αを搭載した上級機種。最高出力は欧州で8.6PS/6500rpmとPCX(12.5PS)やシグナスグリファス(12PS)などの水冷モデルには敵わないが、価格面でのメリットが期待できるだろう。
一方、新型アドレスやアヴェニスに対するバーグマンストリート125EXの特徴は、給油口がシート下に設置されていることで、トップケースを装着してもスマートに給油できること。外観も高級感があり通勤利用に支持されそうだ。価格は欧州で新型アドレスの約4万円高となるが、日本での価格は現在のところ不明だ。

バーグマンストリート125EX欧州仕様 [SUZUKI] ステップスルーのボディに高級感のあるスタイルで、PCXとシグナスグリファスのいいとこ取りのコンセプト。足まわりはバーグマンのみリア12インチだ。

シート下後方に給油口を備える。ユーティリティスペースは21.5Lなので、新型アドレスやアヴェニスとほぼ同じ容量だ。

フロントの収納も左右に用意されており、左側は蓋とUSB電源が用意されている。スマートキーではないが、キーシリンダーはシャッター付きだ。

欧州でオプション設定されている27Lのトップボックスとバックパッド。二人乗りも快適にこなせそうだ。

エンジンは強制空冷のOHC2バルブで写真は新型アドレス125のもの。バーグマンストリート125EXも同系のエンジンやシャーシを採用している。

新型アドレス125日本仕様 [SUZUKI] 従来のアドレスの印象とは異なるクラシックスタイルに生まれ変わった新型。インドでの使用を想定してボディには鉄板も併用されている。価格は27万3900円。

新型アヴェニス125日本仕様 [SUZUKI] アドレスと共通プラットフォームにスポーティなボディを採用。車両コンセプトに合わせて加速重視の変速比を採用している。価格は28万4900円。
新型バーグマンストリート125EX欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1905×700×1140mm
・ホイールベース:1290mm
・シート高:780mm
・車重:112kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc
・最高出力:8.6PS/6500rpm
・最大トルク:1.0kg-m/5500rpm
・燃料タンク容量:5.5L
・変速機:Vベルト無段変速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-12、R=100/80-12
新型アドレス125/新型アヴェニス国内仕様125主要諸元
・全長×全幅×全高:1825/1895×690/710×1160/1175mm
・ホイールベース:1265mm
・シート高:770/780mm
・車重:105/107kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc
・最高出力:8.7PS/6750rpm
・最大トルク:1.0kg-m/5500rpm
・燃料タンク容量:5.0/5.2L
・変速機:Vベルト無段変速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/90-12、R=90/100-10
・価格:27万3900円/28万4900円
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パワーやスペックとかで他社が競い合ってるのを丸無視して、独自路線で同じプラットフォームなのに全く違う味付けの3台を自社で展開するSUZUKI好き。
「え?公道にそんなパワー要らなくね?燃費とパワーのベストバランス考えて作ったから、スペック表見てグタグタ評論してないでとりあえず乗ってみなよ♩
バイクの気持ち良さはテストコースで走り込んだから。」
空気読めないのではなく、空気読まない。潔い。