全国60店舗のオートバイ販売店を持つイエローハットグループの「バイク館」がインドから輸入販売しているCB200X。国内モデルとしては、NC750X、400Xの弟分になりそうなスタイリングのCB200Xを、元初心者向けオートバイ雑誌編集長の谷田貝 洋暁が試乗レポート。

400Xの弟分的なアドベンチャールックのスタイリング

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【全長/全幅/全高】2,035mm/843mm/1,248mm
【車両重量】147kg(乾燥)
【軸間距離】1,355mm
【最低地上高】167mm

オンロードとオフロードの“クロスオーバー”という意味の“X”シリーズ。日本国内では、NC750Xと400Xがこのクロスオーバーモデルにあたるが、今回紹介するCB200Xはこのクロスオーバーモデルの末弟ともいうべき位置付け。NC750Xや400Xに通じるアドベンチャールックのスタイリングが与えられている。

【販売価格】
319,000円(税込)

810mmのシート高で楽ちんポジション

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【シート高】810mm
シート高に関しては400XとNC750Xの両方が800mmであることを考えると10mmほど高い810mmに設定されているものの、空冷単気筒のスリムな車体のおかげで足着き性は悪くない。身長172cmの筆者の場合、踵までベッタリと付いて膝にも余裕ができる印象だ。

意外にロードセクションが楽しい! -実走インプレッション-

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前後17インチホイール&ぶん回し系エンジンでスポーティ

CB200Xが属するクロスオーバーモデルは、オンロードとオフロードのキャラクターの交差(クロス)したようなデザインが与えられる。車で言うならSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)的なキャラクターだと思って間違いない。

ホンダのクロスオーバーモデルに関して言えば、どちらかと言えばオンロードのキャラクターが強い印象があるが、このCB200Xもそんな雰囲気のモデルになっていた。

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車体を見れば前後のホイールサイズは17インチで純然たるオンロードモデルの車体構成を採用。走ってみた印象もアドベンチャールックな見た目とは裏腹に軽快なロードスポーツ的な乗り味が際立っている。

特に今回の試乗は、教習所内の特設コースでどちらかと言うと街中設定の交差点やRの小さなカーブが連続するようなシチュエーションが多かったが、そんな細かい切り返しもスパスパっと決まるのだ。その走行フィーリングはアドベンチャーというより、250ccクラスのネイキッドスポーツのそれに近い。

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エンジンに関しては、主要諸元によれば、最大出力12.7kwを8500rpmで、最大トルク16.1Nmを6000rpmで発揮するとのこと。そのフィーリングは中低速のトルク重視というよりは、割と高回転をキープして走るような“ぶん回し系”のキャラクターに設定されている。

CB200Xは、アドベンチャーバイクルックなスタイリングが与えられているが、実際に走ってみた感じのキャラクターはどちらかといえばネイキッドスポーツに近い印象を受けた。

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ただし、ポジションに関しては、アドベンチャーらしいアップライトなポジションが与えられており、スタンディングでの走行も可能。小径な前後17インチホイールや最低地上高も少なめの167mmというスペックのためダートで無理はできないだろうが、車体の軽さと足着き性の良さを利用すれば、整備されたフラット林道くらいを走ることくらいはできるだろう。

ディティール

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クチバシを備えたデザインは400XとNC750Xといったクロスオーバーモデルの雰囲気をしっかり踏襲している。

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ハンドル幅は843mmとワイドでハンドルはテーパータイプ。ただし素材はアルミではなくスチール製となっている。

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デジタルメーターは時計や燃料計といったツーリングに便利な機能のほか、ギヤポジションインジケーターも備えていた。

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ヘッドライト&テールライトなどフルLED仕様で、フロント側のウインカーに関してはなんとハンドガードにビルトイン。

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燃料タンクは12Lとかなり多めの容量確保し、航続距離を長めに設定。ツーリングもしやすそうだ。

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空冷4ストローク184.4cc単気筒のエンジンは、最高出力が12.7Kw/8,500rpm、最大トルクが16.1Nm/6,000rpm。

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フロントタイヤのサイズは110/70-17で、ブランドはMRFのZAPPER KURVEでブロックパターンもやや強め。

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フロントフォークはSHOWA製のφ37mmの倒立タイプを採用。味付けはアドベンチャーと言うよりロードセッティング。

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リヤのタイヤサイズは140/70-17でキャストホイールのチューブレス仕様。スイングアームはスチール製角パイプ仕様。

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ギヤは5速仕様で、フットペグはラバークッション付きのロードスポーツタイプを採用している。

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異形断面のサイレンサーなどを見るに、ホーネット2.0をベースにした着せ替えモデルのようだ。

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テールには実用的なグラブバーを備え、テールのLEDは“X”の字にレイアウトされていた。

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パンク修理、チェーン清掃・注油などに便利なセンタースタンドを装備している。

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シートは前後セパレートタイプで、ライダーシートは跨り部がしっかりと絞られて足着き性がいい。

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リヤショックにはプリロード調整機構を備えており、荷物量などの変化で調整できるようになっている。

まとめ

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31万9000円でアドベンチャーモデルが手に入る!

世界的なアドベンチャーブームが到来しているが、どのモデルも総じて価格は高め。国内モデルのNC750Xは92万4000円~で、400Xが85万8000円。バイク館が扱う中国ホンダのCB190Xにしても47万9000円と50万円近い。ところがこのCB200Xなら、なんと31万9000円! 乗り出し価格にしても40万円というから相当お買い得。これで高速道路も走れてツーリングに行けてしまうのだからとにかく初期投資を抑えたいというライダーには魅力的だ。

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