【BREVA V750 レビュー】MotoGuzzi Breva V750ieで御近所放浪 ”ウェビックユーザーの「愛車を語ろう！」”

モト・グッツィ BREVA V750 オーナーレビュー

ウェビックコミュニティ「愛車を語ろう！」キャンペーンより、BREVA V750に乗る「かおる♂」さんの熱い語りをご紹介！
良いところや不満なところなど、オーナーだからよくわかるBREVA V750のインプレ・レビューを語ってくれました。

1.【簡単な自己紹介】

・バイク歴
約30年　原二（TDR80）～大型(R1200GSA)までほぼ40台を乗替え、仕事も車屋、バイク屋に勤めたりして、ようやくここに辿り着きました。若い時は兎に角馬鹿っ速い2stに、三十路を過ぎて大パワーな4stBigに、四十路で落ち着き土の上を嗜み何処でも走る様に、今はバイクに乗っている限り付き纏う速度超過が馬鹿馬鹿しくなり、ちょうど良いバイクの楽しみ方を考えてました。

・普段のバイクの楽しみ方
ツーリング7割(長距離3割、短距離2割、林道2割)、通勤2割、公道外1割(サーキット/ジムカ/エンデューロ)って感じか。法定速度でもトルクを活用し自在にバンクさせられ楽しい。積載能力もたっぷりなオプションのパニアケース付きだったので、長距離タンデムツー・キャンプツーの機会も増えました。

・このバイクを乗っていた期間
’15/10～今は仕様違いの2台目に乗ってます。

・購入動機
当時、2台乗った高燃費なF650GS(単気筒)のトルクフルな感じを忘れられず、その後積載量と連続走行距離を求めてR1200GSAに乗っていたので、軽快でコストが安い空冷2気筒のバイク(トルキーでパワーそこそこ)を2台目として探してて、パニアケースの便利さも知っていたので、中古で不人気なイタリアンBREVAに目を付けた。
空冷OHVなら中低速のﾄﾙｸが充実するし、V型エンジンのトラクション特性も路面変化にプラスに働き、シャフトドライブならメンテ面でも有利な筈と考え購入。速度に依らない楽しみを求めて(＾＾)ﾉｼ

時期も時期なので、北海道や九州の長距離キャンフプツーは避けて、近所のるり渓辺りに出掛けて、良くボーッとしながら、綺麗な空気を吸ってます。

2.【満足している点・長所】

・用途に対して
機能が尖鋭化されてないので走る道を選ばない。パッケージから来るトラクション性能が高く、舗装路、林道、ダート、泥濘地、雨の中とそれなりに走り、立ち往生しない。パニアケースを一度使うと、無しでは居られなくなる。シャフトドライブは、ツアラーとしてほぼノーメンテで使い倒せる。

・走りに対して
前後共ハイグリップバイアスの細いタイヤ故、ランニングコストは半分以下に。乗り始めからラジアルだった世代には分からなかった乗り心地の良さ、細いタイヤ由来でタイヤ面圧が高く、スリップダウンし難い(昔のリッタークラスもこのサイズだし)、路面を掴む感じが実感出来る。極太ラジアルでは得られない素早いバンクスピード、トルキーなエンジン特性とジムカ的なコースは滅法楽しい。シャフトドライブだけに、アクセル開度で切返しをコントロールできる。前後ラジアルハイグリップタイヤにすると、乗り心地はソリッドになり、どこまでもバンクさせたくなる。ハングオフも自在。(実際、マフラ－バンドを擦り過ぎてマフラー外れそう)

・見た目に対して
大きさは400ccクラスのレトロなネイキッド、しかしエロいタンクと無骨な横に張り出した表情豊かなエンジン、落ち着いた雰囲気(このワインレッドが良く似合う)。張り出したエンジンが心配だったが、オフで転かしてもヘッドを擦ることは無い。

これは1台目のパニアケース付きで、秋の福井県、山奥を走った時の紅葉まみれ。

3.【不満な点・短所】

・用途に対して
高速巡航時・・・パワー50PSと速度は出ないし、直進安定性は高いが楽しくは無い。寧ろ下道を淡々と走り続けたい。小振りなスクリーンでは防風性に乏しく、大きいスクリーンへの交換は必須。ツーリング用には余り期待出来ない燃費。(15～26km/L)
タンクが樹脂製なので、造形はこの上ないが、タンクバッグは限られる。(ベルト式か吸盤式)
最大の特徴である空冷縦置きV2、駐車時はヘッドからエキパイまで長時間熱く、触れば火傷、カバーを掛けたら焼き付く代物。国産の水冷や2重菅なエキパイでは有り得ない。

・走りに対して
FRブレーキがシングルなのでややタッチが硬め、絶対的制動力は劣る。積載を伴うツアラーなのに、サスの減衰調整皆無でダンピング不足。RRブレーキを多用するとフェードし易い。マフラー位置が低い為、先ずマフラーバンドのボルトを擦りマフラーが外せなくなる？次にセンスタを擦り、ステップを擦る。シャフトドライブは、エンジン暖気前の押し歩きがオイル抵抗も有り重め。ヘッドライトはハイビームが拡散気味になり、もっと光量が欲しくなる。

・見た目に対して
左右に張り出したOHVヘッドが兎に角目立つし、アクション時に膝が当たるかも。空冷でレトロチックなんで遅いと思って、勘違い自動車が追越しを掛けてくる？車格が国産の400ccクラスなんで、見栄張りには向かない。後、リセールバリューはめちゃ悪いので注意！乗り潰すつもりつもりで購入下さい。マフラー後端の高さが左右で違うイタリアンクオリティ”(-””-;）”

良くも悪くも、この伝統的な型式の空冷OHV V2エンジンと、そのエキパイレイアウトが醸し出すトルクと振動が、今のバイクでは無くしてしまったエンジンの存在感を際立たせる。

4.【まとめ(こういう人におススメ等)】

大型水冷多気筒車に乗ってたが、急かされるのに飽きた人、安価でタンデムも快適なツアラーが欲しい人、バイクを操縦している実感が欲しい人にお勧めかな？あと、免許点数が足りない人。
人のと比べて競ったりするバイクでは間違っても無いし、精神的に落ち着いた人でないとこの個性的なバイクは向かないと思います。
それまで2stやリッターバイクにハマってた私が、コロッと乗り換えましたから(^_^;)

強前傾のバイクだと、停まったり降りるのが億劫になりますが、弱前傾のBREVAなら視界が広いので、色々目に飛び込んできます。

かおる♂さん、BREVA V750愛がひしひしと伝わってくる語りをありがとうございました！

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