
1月10日、ホンダが中国で、「Honda Cub e:(ホンダ・カブ・イー)」「Dax e:(ダックス・イー)」「ZOOMER e:(ズーマー・イー)」の3モデルを発表した。どれも電動の二輪車で中国での区分となるEB(電動自転車)にあたるモデルだ。
ホンダのアイコンが中国では電動仕様で再現された
今回発表になったEB3モデルは、ホンダの世界的なブランドである「スーパーカブ」、「ダックス」、「ズーマー」をモチーフにしている。全車電動化されるのは初めてで、昔ながらの伝統的なスタイルと先進装備を融合することで新たな価値を生み出し、中国の若いユーザーをターゲットにリリースされる。
中国での電動二輪車の区分は、最高速が25km/h以下のEB、26km/h以上~50km/h以下のEM(電動モペット=Electric Moped)、51km/h以上のEV(電動車:Electric Vehicle)の3タイプに類別されており、今回発表された3モデルはEBに分類されている。
今回発表されたEBの3モデルは、2022年9月に発表された二輪事業計画で公表された「中国・アジア・欧州・日本で、2022年から24年の間に投入する予定のコミューターEM/EBの5モデル」に含まれているが、日本での販売は予定されていない。

Dax e:(ダックス・イー) [HONDA] 1969年に初代モデルが発売されたダックスは2022年にダックス125が復活したばかり。今度は中国で電動バイクになって発売される。

左が日本でも発売されているエンジン車のダックス125で右が電動のダックスe:。

Honda Cub e:(ホンダ・カブ・イー) [HONDA] 1958年登場のスーパーカブは、2015年の東京モーターショーでEVカブコンセプトが出品されたが市販されず。今回が初の電動カブだ。

左が日本でも発売されているエンジン車のスーパーカブ50で右が電動のカブe:。

ZOOMER e:(ズーマー・イー) [HONDA] 2001年に登場した50ccスクーターのズーマーは、根強い人気で北米市場にも進出していた。125ccモデルも販売されたが初めて電動化された。

左が日本でも発売されていたエンジン車のズーマーで右が電動のズーマーe:。

左からダックスe:は、個性を主張。カブe:は、クラシックテイスト、ズーマーe:は、スポーティさとファッション性をセールスポイントにしている。
価格は12万円弱、カラーバリエーションも豊富にラインナップ
ホンダの電動二輪車の新ブランド「e:」は、「e」は「energize(パワー)」と「electric(電気エネルギー)」、「:」はコミュニケーションを意味しており、人を元気にしたい、ライフスタイルを充実させたいという思いが込められているという。
価格は、ダックスeとカブe:が5999元(約11万7000円)、ズーマーe:が6099元(約11万9000円)と発表されており、ホンダが2022年に無印良品とコラボして中国で発売したEB「素-MS01」の4980元(約9万7000円)よりも高めに設定されている。
カラーリングは、ダックスe:とカブe:が4色、ズーマーe:が5色ラインナップされており、これも「素-MS01」の2色よりバリエーションが多い。伝統のブランドを3種類も投入し、豊富なカラーバリエーションで電動二輪車でも攻めに転じている姿勢が明確だ。

Dax e:(ダックス・イー) [HONDA] 価格は5999元(約11万7000円)でカラーバリエーションは写真の4色だ。

Cub e:(ホンダ・カブ・イー) [HONDA] 価格は5999元(約11万7000円)でカラーバリエーションは写真の4色だ。

ZOOMER e:(ズーマー・イー) [HONDA] 価格は6099元(約11万7000円)でカラーバリエーションは写真の5色だ。

素-MS01 [HONDA] 既に中国では無印良品がデザインしたEBが2022年7月に発売されている。価格は4980元(約9万7000円)で白と黒の2色をラインナップ。
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日本でも法規制クリアすればそこそこ売れるだろうに…
ワイくんは15万なら買うやで(・ω・)