
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、トライアンフ「ボンネビルT120」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけボンネビルT120ってこういうバイク!!
ボンネビル(BONNEVILLE)T120は、イギリスのバイクメーカーであるトライアンフのネオクラシックモデルです。 “BONNEVILLE”というモデルネームは、1950年代末に同社から登場したマシンを由来としたもの。アメリカのボンネビル・ソルトフラッツで開催される最高速度記録会で、トライアンフのマシンが世界記録を打ち立てたことにちなんで名付けられました。もともとは最新・最速を誇るスポーツバイクの称号であったのです。トライアンフでは2000年代に入り、ヴィンテージテイストを取り入れたマシンについて、ボンネビルのネーミングを復活。ボンネビルT120は、2016年に登場しました。
メカニズムで特徴的なのは、英国製バイクの象徴ともいえるバーチカルツインのエンジン。2本のシリンダーが並びあい、バーチカル=垂直に立つ姿は、機械の持つ美しさを強調しています。シリンダーには冷却フィンを持ちますが、冷却方式は水冷。伝統的なフォルムを崩さ無いようにとの配慮で、ラジエターもフレームのアンダーチューブの間に、目立たないように配置されています。パワー特性は低回転域からの豊かなトルクがポイント。最高出力はレブリミットに近い高回転域で発生させていますが、最大トルクの発生回転数は3,500rpm。これはレブリミット半分程度の回転数です。無闇に回さずとも、1200ccの余裕のパワーを楽しめるのです。また、クランクシャフトに270°位相クランクを採用しており、ビッグツインらしい鼓動感を存分に味わうことができます。
車体は、チューブラースチール製ツインクレードルのフレームに、ツインショックを組み合わせたオーセンティックな構成。タイヤは、フロント18インチ、リア17インチと、ヴィンテージスタイルの文脈に則ったものです。ですがハンドリングは、古臭い鈍重なものではなく、軽快でスポーツライディングも楽しめるもの。この辺りはボンネビルという車名に対する、トライアンフのプライドとこだわりを感じます。
電子制御も最新のテクノロジーが注ぎ込まれており、スロットルはライド・バイ・ワイア。トラクションコントロールや切り替え式ライディングモードも装備しています。一方でヴィンテージ感の演出にも抜かりはなく、インジェクションのスロットルボディにキャブレター風の装飾を施すなど、細部までこだわった造形が与えられています。
ただ懐古主義で、古めかしいバイクを作るのではなく“旧き良き”デザインは活かしながら、現代の技術を惜しみなく使用し、不安なく楽しく走るれるバイク。ボンネビルT120は、そんな一台なのです。
WebikeユーザーはボンネビルT120をどう感じている?
BONNEVILLE T120
中古車本体価格:131.48万円
口コミ件数:15件
※データは2023年1月10日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.76(評価人数:75人)
特筆すべきは走り、ルックス、燃費が4点以上と高得点をマークしていることでしょう。所有感を満たすクラシカルなルックス、トコトコ走っても楽しいおおらかな乗り味などに惹かれた方がオーナーの特徴と言えるのではないでしょうか。一方、積載性については厳しく現状ではほぼ何も積めないのでサイドバックなどを用意する必要があります。最新のボンネビルは時代に合わせた最新装備も搭載されていますが、それについてのコメントは目立っていません。やはり、機能よりもスタイリングなんでしょうね。
ボンネビルT120のざっくりまとめ
よいところ
・見た目が最高
・コンパクトなサイズで取り回しの良さ
・低速でも楽しく走れる
・所有欲をも高い次元で満たす
悪いところ
・積載性が全くない
・タイヤの選択肢がほぼ無い
・カスタムパーツが少ない
・チェーンメンテがやりにくい
ボンネビルT120オーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | ツーリング |
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長所・満足な点 | 下道の常用速度でトルク・サウンドが気持ちよく、鼓動感がたまりません。パーツ類は細部にこだわりがあって上質感があります。400km/dayのツーリングでお尻も痛くならずツーリングの良い相棒です! |
短所・不満な点 | スプロケットカバーのヘアライン加工はオシャレですが、キズがついた時に磨くわけにもいかず困ってます。エンジンフィンなど、外観の維持にはこまめな洗車が必要です。 |
これから買う人へのアドバイス | たまたま納車時に履いていた靴の金具があたってスプロケットカバー(アルミパーツ)にキズが入りました。。。運転する時の靴には気をつけて! |
購入動機・用途・比較車種 | クラシックな見た目でだが中身は最新の電子制御でこのクラスとしては豪華装備なところ。 嫁とのタンデムツーリング。 |
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長所・満足な点 | とにかくルックスがとてもいい。車体に対してとても1200ccの大きささのエンジンが搭載されていると思えないコンパクトで足着きべったりなところ。172cm 低速域から圧倒的なトルクで高回転まで回すと意外と速く乗りやすいところ。 シートの座面が広く段差も無くてタンデムがとても楽にできる。 |
短所・不満な点 | シート裏のスペースが全くない。積載性0 ナイロンパニアケースを取付けて改善した 車体真後ろから見ると、左右のサイレンサーの高さが違う。右側がかなり高かったのでスペーサーを入れて左右均等の高さに調整した。 リヤサスペンションが最弱設定でも路面からの突き上げがあり硬い。タンデム時の方が乗り心地が良い。欧米人の体重に合わせているみたいで、サス交換を考えている。 |
これから買う人へのアドバイス | 大型バイク初心者でも安心して乗れます。車重もそこそこで取り回し良くとても乗りやすいバイクだと思います。 |
購入動機・用途・比較車種 | (1)やや前傾姿勢だったため、首がつかれ始めた (2)ゆったり走る大人な車種に変えたい (3)安全にタンデムができる車種に変えたい SPEEDTWINと迷い何度も試乗しましたが、ゆったり走るほうが今の自分に合っていること、外観の素晴らしい限定車が出たことで乗り換えました。 |
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長所・満足な点 | ビジュアルが最高です。乗り心地がよく、ゆったりと走るととても気持ちがよいです。低速時のトルクが強く、下道・高速とも問題なく走れます。 バーハンドルのためか、前車と比べ手のしびれが全くなくなりました。 |
短所・不満な点 | (1)メーカー以外のカスタムパーツが少ない (2)積載性がない (3)高速走行時の風圧がややつらい(当たり前ですが) |
これから買う人へのアドバイス | ネオクラシックを欲している方は是非お試しを。まったり走るのが我慢ならない方は無理ですが、街でも郊外でも高速でもトコトコ走る分にはとても気持ちよく、所有欲も満たされます。 |
ボンネビルT120のライバルをチェックする
ボンネビルT120は水冷エンジンを搭載しています。2000年代に復活したボンネビルシリーズは、当初空冷エンジンを選択していました。ですが、環境性能への要求値が高まり、その対策として水冷化されたものです。水冷化に併せて、ボンネビルT120の排気量1200ccエンジンと、900ccの2タイプのエンジンが登場。その900ccの水冷エンジンを搭載するのがボンネビルT100です。
この2台、デザインも車体のサイズも、かなり似た兄弟モデルです。デザインだけで選ぶのなら、価格の安いT100に惹かれる人も少なくはないでしょう。ですが、コスト面だけで愛車選びをするのはお薦めできません。T120とT100は、走らせてみると驚くほどキャラクターが異なっているのです。最も違いを感じる部分は、やはりエンジン。約300ccの排気量差は小さくありません。もっとも、これは“速さ”で比べたものではなく、“乗り味”にフォーカスしての結論です。
T120は、大排気量らしい低回転域からの押し出し感の強いトルクが魅力。一方のT100は、エンジンを高回転まで回してパワーを引き出して走るのが面白い。クルージングや街乗りではT120に分があり、ワインディングでスポーツするならT100の爽快感は捨て難いといったところです。ですが、これも主観に寄ったものであり、人によりインプレッションは変わるでしょう。T120とT100で迷った時は、どちらが上かで考えるのではなく、どちらが好きかで選択することをお薦めします。
※オーナー平均満足度や口コミ数は2023年1月10日現在です。
ボンネビルT100
オーナー平均満足度3.78(評価人数:101人)
新車平均価格:136.48万円
中古車平均価格:97.87万円
口コミ件数13件
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