
Webike Plusがスタートして早1年。これまで新車スクープを数多く掲載してきたが、年末の締めくくりに当たり外れを振り返る反省会を実施したい。ぜひご笑覧を!
CG/宮窪伸治、SHINGRAPHIC、SRD目次
【〇】ダックス125は、最後にカラーリングまで突き止めた
2022年に発売された新車の中でも注目度抜群だったのがダックス125。Webike Plusに初めてこのスクープが掲載されたのは、2021年11月。「オートバイ」誌が掲載した内容は、「新型ダックス125のスクープに新情報が入ってきた。それはフレーム形式で、オリジナルモデルと同じ鋼板プレスのバックボーンフレームになる模様だ」というもので、その特徴を捉えていた。
さらに、「ベストカーWeb」は2月に最終スクープを掲載。「ついに、ついに復活するぞ!! ダックス125は赤とグレーでお披露目??」とし、カラーリングまで特定した。

オートバイ誌が予想したダックス125のCG。2020年11~12月にかけて特集されたものがWebike Plusでも掲載された。鋼板プレスフレームの質感がしっかり表現されている。

ベストカーWebが予想したダックス125のCG。ベストカーでも2020年11月に最初のスクープを掲載しており、これが3回目のスクープでWebike Plusにも掲載された。

正解はこちら。モーターサイクルショー前にダックス125が初公開されたのは3月14日のこと。発売は7月予定だったが、コロナの影響で遅延し9月22日に赤とグレーで発売された。
【〇】ホーク11は、アフリカツインネイキッドの噂が現実になったモデル
2019年に従来の1000から排気量を拡大したCRF1100アフリカツインが発売され、この頃からレブル1100やネイキッドスポーツの派生モデルがあることが噂されていた。そして、ホーク11の具体像が見えてきたのが2022年に入った頃で、2月にWebike Plusにスクープが掲載された。
記事では、「エンジンはレブル1100と同様、CRF1100Lアフリカツインがベースの水冷並列2気筒1082ccを採用し、骨格もアフリカツインのフレームを使用するようだ」とし、「ただし、普通のネイキッドにする訳ではなく、ロケットカウルを装着して丸型のヘッドライトを採用する」とスタイルも言い当てていた。

ベストカーWebが予想したホーク11のCG。記事では車名をホーク1100としていたが、旧ホークIIに引っ張られず、ロケットカウルをつけた雰囲気はそれなりに似ていたのではないだろうか?

正解はこちら。ホーク11は3月19日に開幕した大阪モーターサイクルショーで世界初公開された。ノスタルジックな雰囲気で数々のバイクを乗り継いだベテランに向けて発売された。
https://news.webike.net/motorcycle/220907/
【△】YZF-R9の正解は不明。2024年デビューを予想したがいかに?
MT-07をベースにしたYZF-R7が海外では2021年に発売され、その後MT-09をベースにしたYZF-R9の噂が立つようになった。このスクープがWebike Plusに最初に掲載されたのは、YZF-R7が発売された翌月の3月だった。
記事では、「MT-09は2021年にフルモデルチェンジし、排気量を拡大するとともに排ガス規制に対応。さらに電子制御がアップデートされているので、ベースにするにはいいタイミング」とし、2023年のデビューを予想したが、8月に掲載したスクープ第2弾で「第一報では『2023年発売』との情報だったが、どうやら『2024年発売』にズレ込んだ模様」と修正した。
なので、2023年秋に発表されれば正解になるが果たして?

ベストカーWebが予想したYZF-R9のCG。並んでいるのはベースとなるMT-09だ。すでにYZF-R9は現物は存在し、YZF-R7のようにダクト内にライトを設置しているようだ。
https://news.webike.net/motorcycle/223186/
https://news.webike.net/motorcycle/242566/
【△】エストレヤがメグロになっての復活は2024年モデルで期待!
2021年に復活したカワサキのメグロK3はW800をベースにしたネオクラシックモデル。1969年に川崎航空機工業に吸収合併されて消えた幻のブランドが復活したことで大いに話題になった。この流れでメグロにあった250ccの「ジュニア」も復活するかも知れないというスクープ。
3月に掲載したオートバイ誌の記事では「ジュニアは、1992年にデビューしたエストレヤのモチーフにもなっており、エストレヤから再びメグロへ回帰して復活を遂げようとしている」としている。エストレヤは2017年に生産終了しているが、これを現在の排ガス規制に対応させるか新規エンジンでの登場を予想している。

オートバイ誌が予想したメグロジュニアS9はエストレヤをベースにCG化。メグロ初の250ccモデルのジュニアJ1(1950年)の系譜を受け継ぐ最終型であるS8の後継機という位置づけだ。
【〇】CL250/CL500は、ほぼほぼ予想通りの内容でデビュー!
レブル250とレブル500をベースにしたスクランブラースタイルのCL250とCL500が11月8日のミラノショー時期に公開された。CLは、1962年にCB72をベースにオフロードモデル化したCL72スクランブラーを60年ぶりに復活させたモデルとなる。
6月に掲載したオートバイ誌の記事では、「2017年にデビューしたレブル250は、ユニークな機構を車体に採用していた。それは、同じフレームで単気筒250ccと並列2気筒500ccのエンジンを搭載できるという画期的なもので、共通ボディで排気量の異なる2つの車種展開が可能となった。CL250もレブルのフレームをベースにすれば、同じように大型免許対応のCL500が用意されるだろう」と書いており、予想通りの展開になった。

オートバイ誌が予想したCL250の予想CG。レブルをベースにアップマフラーとフロント19インチ、リア18インチのホイールを装着。ダブルシートにした外観はほぼほぼ正解!?

正解はこちら。こちらはCL250の量産試作車でレブル250をベースに林道程度のオフロードだったらこなせそうなスクランブラーに変身。エンジンや前側フレームはレブルと共通だ。
【×】GB500は気配なし、ライバルのREでは500はラインナップ落ち
GB500のスクープは10月に掲載したもの。本来は2022年の発売を予想していたが、現在は2024年モデルとして予想し直している。ただし、気になるのはライバルであるロイヤルエンフィールド(RE)の動向で、インド本国でも単気筒500ccは現在ラインナップ落ちしており、大型は2気筒650ccモデルに力を入れている状況だ。現地でも圧倒的な販売量を誇るのは単気筒350ccだと言われており、微妙な風向きになっている。
とは言え、GB500やSR500がかつて存在したことを考えると500cc版が設定されてもおかしくはないだろう。今後の展開に注目だ。

オートバイ誌が予想したGB500のCG。エンジンを500ccにするだけでなく、スポークホイールやタコメーターを装備した2眼メーターを採用してGB350と差別化を図っている。
【×】新型エリミネーター250は、4気筒か2気筒か?
2018年から国内250ccのベストセラーに君臨し続けているレブル250に対抗するスポーティクルーザーのスクープ。2020年に発売されたZX-25Rの並列4気筒エンジンを搭載し、「かつてない最速クルーザーモデルが期待できるだろう」としていた。しかし、2022年10月には、「Ninja250の2気筒エンジンを搭載した仕様の存在もまことしやかに囁かれている」と、2つのエンジン説を掲載した。
予想登場時期は2024年春としているので、正解が分かるのはまだ先だ。

オートバイ誌が予想した新型エリミネーターの予想CG。並列4気筒エンジンでリリースされたらロマンがあるが、ニンジャ250の2気筒エンジンの方が現実的かも知れない。
【〇】いつ出てくるのだZX-4R! 2023年大阪MCショーには間に合う!?
2020年に並列4気筒エンジンを搭載してデビューしたZX-25Rは、久しぶりの250ccマルチとしてバイクファンから大きな脚光を浴びた。そこで、予想されたのが次なる400ccマルチモデルのZX-4Rとなるが、期待されていた2022年11月のミラノショーでの発表はなかった。
記事では、「車体はZX-25Rを踏襲する可能性が高く、サイズは250㏄並みにコンパクトになりそう。マフラーがサイレンサー別体タイプになるのと、フロントブレーキがダブルディスクになることが確定的。リアタイヤはパワーアップに対応してワイド化」とかなり内容に迫っている。
未だ発表されていないZX-4Rを、なぜ【〇】にしているのはWebike Plusの期待値。正解かどうかは2023年3月の大阪東京モーターサイクルショーで直接確かめて欲しい!

オートバイ誌が予想したZX-4Rの予想CG。実はこれは2作目のCGで、新情報を元に作成されている。ぱっと見はZX-25Rと変わらないがダブルディスクになっているのが判別ポイントだ。

オートバイ誌ではZX-4Rと同時にEVニンジャをスクープ。車名をNinia E1とし4Rと同じ普通免許クラスで予想していた。こちらも正解に近い?

EVニンジャの正解はこちら。Ninja BEVが欧州では小型免許クラスで発売される。日本でも展開される計画だが、原付2種になるかは不明だ。
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HONDA CL250/500は予想通りとしているが、タンク形状を見てほしい。
まったく違う。
レブルのフレームに乗っているためCGとは異なるティアドロップ型になってしまっている。これじゃあレブルそのものだ。
予想CGのタンクはとてもカッコイイと思って期待していたのに実写は一見レブル、車高の高いレブルのようでガッカリだった。