
バイク館イエローハットが輸入新車試乗会を開催。同社では約2000台の輸入車在庫を保有しており、今回はインドから上陸したYZF-R15Mも用意されていた。155ccのスーパースポーツはどんな乗り味?
R25より豪華!? トラクションコントロールやクイックシフターも採用
今回試乗したYZF-R15Mは、2012年にヤマハ専門の販売店「YSP」が独自に輸入して日本で販売したことがある馴染みのあるモデル。エンジンは、SOHCながらVVA(バリアブル・バルブ・アクチュエーション)を装備しており、低回転の力強さと高回転域パワーを両立。シャーシはスチールながらデルタボックスフレームを採用したスーパースポーツだ。
このYZF-R15が2021年秋にフルモデルチェンジし、ヤマハ小型MT車初のトラクションコントロールやヤマハ単気筒モデル初採用のクイックシフター、YZF-R7スタイルのバイファンクションLEDヘッドライトなどを新採用した。
他にも、ハンドルにボタンを設置することで手元での操作を可能にした液晶メーターやスマートフォンと連携可能な「Y-コネクト」アプリ対応など、インドで最上級の機能を装備している。
試乗した第一印象は、「スポーティで面白い! VVAも効いている。カムが切り替わってから2次曲線的に加速が伸びる」というもの。また、「155ccで車体が軽い分繊細なコントロールが必要になっていて、そこにスポーツする楽しみがある」と、小排気量ながらスーパースポーツの魅力が詰まっている。ライダー谷田貝氏の詳細なインプレッションは後日掲載予定だ。

2021年型YZF-R15Mインド仕様 [YAMAHA] 最新YZFシリーズと同じスタイルに生まれ変わった新型YZF-R15の最上級モデルが15M。車両はバイク館イエローハットが並行輸入したものだ。

これまで正立フォークを採用していたインドのYZF-R15が倒立フォークを新採用。ブレーキは、2ポットキャリパーに径282mmのシングルディスクを装備する。ABSは前後独立制御だ。

スイングアームはアルミ製でバネ下重量を軽減しサスの作動を促進させるようにしている。インド仕様らしくサリーガードが付いている。

ハイビームとロービームに切り替えられるバイファンクションLEDヘッドライトをM字ダクト内に設置している。ハザードランプも標準装備だ。

トップブリッジはYZR-M1イメージの肉抜きが施されている。セミアップのセパレートハンドルが装着されている。

メーターはフル液晶を採用。VVAは7000rpmで切り変わるようになっており作動するとメーターに表示される。ラップタイム表示も可能だ。
2021年型YZF-R15インド仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1990×725×1135mm
・ホイールベース:1325mm
・シート高:815mm
・車重:142kg(乾燥)
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155cc
・最高出力:18.4PS/10000rpm
・最大トルク:1.4㎏-m/7500rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/80-17、R=140/70R17
・価格:43万9000円(バイク館価格、税込)
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