
バイク館イエローハットが輸入新車試乗会を開催。同社では約2000台の在庫を保有しており、今回はインドから輸入されたVストロームSXも用意されていた。油冷単気筒250ccオフロードモデルの乗り味はいかに?
低回転で小気味良い単気筒エンジンは高回転まで伸びる
2020年に発売されたジクサー250をベースに新作の前19インチ/後17インチのホイールを装着したクロスオーバーツアラーがVストロームSX。このモデルは、ジャンプしたりするような本格オフロードモデルではなく、あくまでもクロスオーバーという位置づけだ。
SX=スポーツクロスオーバーを意味しており、ジクサー250よりもロングなスイングアームやサスストロークが確保されている分、林道などの未舗装路は十分射程圏内。教習所を利用した試乗コースで波状路を走行しても安定感があり、問題なくクリアできた。
オンロードでの印象はシングルならではの軽快感があり、ヒラヒラと自由度抜群の運動性能が好印象。また、エンジンはSOHCながら高回転までスムーズに伸びていくので、DOHCと錯覚するほど。それでいて、低回転域のトコトコ感もしっかりあるので、どんなシチュエーションでも楽しめそう。
そして、最も気に入ったのは前19インチの好バランスな足まわり。重心をイン側に入れ込むオンロードの乗り方で自然に走れるだけでなく、オフロードでコントロールしやすいリーンアウトでも相性がいい。ライディングポジションも中立的で乗り方を制限しない感じだ。
惜しむらくは、足着き性で身長が170cmあっても両足がつま先立ちになる。シート高は835mmでセロー250と5mmしか差がないので、リアサスの設定によるものかも知れない。

VストロームSX [SUZUKI] バイク館イエローハットでは52万9000円で発売されている。インドからの並行輸入でカラーリングはイエロー、オレンジ、ブラックの3色となる。

10日ほど前にオフロードコースを走って以来のバイクだったが、その時のイメージのまま走れてしまうくらいオフロード適性がありそう。もちろんリーンインの乗り方でも自然に走れる。

スタンディングでも走りやすいハンドル位置で、押さえがきくようにハンドル幅もワイドになっている。写真のライダー谷田貝氏の詳細インプレは後日掲載予定。

身長170cm/体重70kgの足着き性はご覧の通りつま先立ちに。写真のライダー谷田貝氏の詳細インプレは後日掲載予定。

油冷単気筒SOHC249ccエンジンは26.5PSを発揮。最高出力発生回転数は9300rpmでパワーと回転数でDOHCのCRF250L(24PS/9000rpm)を上回っているのは凄い。
VストロームSXインド仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2180×880×1355mm
・ホイールベース:1440mm
・シート高:835mm
・車重:167kg
・エンジン:油冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 249cc
・最高出力:26.5PS/9300rpm
・最大トルク:2.26kg-m/7300rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/90-19、R=140/70-17
・価格: 52万9000円(バイク館価格、税込)
この記事にいいねする
次回のインプレッションも期待しております!
オレンジカッコよい。