
ヤマハが台湾で発表した155ccの新型スクーター「AUGUR(オウガー)」は、日本では2022年6月に発売されたX FORCE(Xフォース)の上級仕様。Xフォースにはない数々の先進装備が見所だ。
スクーターがコーナリングライトを採用! イエローバルブに切り替え可能
ヤマハが新たに発表したオウガーは、中身はマジェスティSの後継機として発売されたXフォースで主にヘッドライトやフロント部分の装備やデザインを変更。カラーTFTメーターの導入やスマホ連動機能を強化した高級スクーターという位置づけになる。
オウガーの特徴は、日本メーカーのスクーターでは初となるコーナリングライトの採用だ。Y-LLA(ヤマハリーンライトアシスト)ヘッドライトが、コーナリング時に車体が傾くと補助灯を発光させて通常のヘッドライトでは照射しにくいイン側を照らしてくれるのだ。
さらに、Y-AU(ヤマハアジャスタブルカラーテンプ/可変色温ヘッドライト)はW(白)とY(黄色/暖色)に切り替えることで、雨天や霧の際に被視認性を高めることができる。一つのユニットで色温度を切り替える機能はこれまでになかったものだ。
他にもオウガーは、Xフォースにはない4.3インチカラーTFTメーターを採用し、より多彩な表示を可能としている。スマホと接続することで着信や制限速度も把握することができるだけでなく、文字と矢印によるナビゲーション機能も搭載している。
このオウガー、情報筋によると日本導入は現状不明。「可能性は低いでしょう」とのことだ。

AUGUR(オウガー) [YAMAHA] Xフォースをベースにした155ccスクーター。台湾で開発・生産されている。Xフォース同様に可変バルブのVVAやトラクションコントロールを採用する。

X FORCE(Xフォース) [YAMAHA] 2022年6月発売の新作でマジェスティSの後継機に位置づけられる155cc軽二輪快速スクーター。こちらも台湾で生産され日本に輸入されている。

正面からのオウガーのスタイルは近未来の乗り物のようなデザインになっている。3方向に広がったポジションライトが独特だ。

オウガーと車体が共通のXフォースは、スーパースポーツ風の2眼ヘッドライトが迫力。ライトやウインカーは電球式で古さが否めない分、オウガーの違いが際立つ感じだ。

NMAX155と同系の水冷4バルブエンジンを搭載しているが、オウガーはXフォースと同じステップスルーのボディにパイプハンドルを採用。シート高もXフォースと同じ815mmで高めだ。

こちらはXフォース。見比べてみるとリア回りはテールカウルやテールランプは共通と思われる。Xフォースのウインカーは電球だが、オウガーはLEDを採用している。

Y-LLAは車体を傾けると曲がる方向を照らしてくれる。姿勢角を検知するIMUを使っているかは不明だが、FJR1300ASはコーナリングライトのためにIMUを使っていた例もある。

Y-AUでLEDの色温を変更し、イエローに変更することもできる。霧の時の走行ではありがたい装備だ。

メーターは4.2インチカラーTFTディスプレイを採用。エンジンのレッドゾーンは8000rpmからでXフォースの1万rpmと異なっている。オウガーの最高出力は未発表だ。

アプリでは前後タイヤの空気圧までチェックできる。
ヤマハ オウガー台湾仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1920×760×1120mm
・ホイールベース:1340mm
・シート高:815mm
・車重:132kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ155cc
・最高出力:未発表
・最大トルク:未発表
・燃料タンク容量:6.1L
・変速機:Vベルト無段変速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-13、R=130/70-13
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オウガーのスペルはaugerです。
augurはアウグルです。恥ずかしい。
昔からライターはいい加減な記事しか書けない。
読んでいて寂しい気分が多い気がします。
とは言え一番最初の画像のカウルには「AUGUR」とかいてありますが?(笑)
どっちなんだい