画像は編集部が制作したCG

2018年に日本でも発売が開始されたCB1000Rが、2024年にフルモデルチェンジするとの情報をキャッチ! それも2017年型CBR1000RRベースのストリートファイターになる模様で、従来のカフェレーサースタイルから大きく路線変更するだろう。

CG/SRD

ストリートファイターに回帰しても日本での発売は濃厚

欧州では、ネイキッドバイクでもパフォーマンスを重視する傾向が強く、日本人の好みと異なっている。特に、CB1300スーパーフォアのようなリアが2本サスのモデルは欧州で販売されることは稀で、2010年にCB1300Sが一時期販売された程度で数えるほどしか例がない。

同様に2008年に欧州でデビューしたストリートファイターのCB1000Rは国内で販売されることはなかった。そして、2018年からCB1000R(SC80型)が日本で発売されるようになったのは、ストリートファイターからカフェレーサースタイルに全面刷新したことが大きい。

ところが、ネオスポーツカフェコンセプトを掲げて生まれ変わったSC80型CB1000Rは、欧州でも不振が伝えられる。ちなみに日本ではSC80型CB1000Rの販売ランキングは圏外になっており、2023年型の販売計画台数は250台とデビュー時から4分1に減少している。

欧州だけでなく日本などグローバルに販売するために生まれ変わったSC80型CB1000Rは、結果的にどっち付かずになってしまったようだ。これを踏まえて新型CB1000Rは、原点回帰のストリートファイターに生まれ変わり、2024年には日本での発売も予想されている。

新型CB1000R [HONDA] 画像は編集部の予想CG。2017年型CBR1000RRをベースに生まれ変わり、コンセプトもストリートファイターとした新型CB1000R。ウイングも付くようだ。

CB1000R(2008年) [HONDA] 初代CB1000Rは2007年のCB600Fホーネットの上位機種として登場。ともにストリートファイターとして欧州で販売されていた。写真は2012年型。

CB1000R(2018年) [HONDA] ネオクラシックがブームになる中でホンダはCB1000Rをカフェレーサースタイルにして日本でも販売。2021年にはデザインを小変更、2023年に終了と言われる。

新型CB1000R用と思しきウイングレットの特許も出願済み!

ストリートファイターは「カウルのないスーパースポーツ」が定義と言えるモデル。ネイキッドでもハイパフォーマンスを追求することが求められている。そのため、新型CB1000Rはベースを2017年型CBR1000RR(SC77型)として、アップデートするようだ。

SC77は192PSを発揮していたのでスペックとしては十分。また、姿勢角センサーを活用したサーキット対応のトラクションコントロールなど現在でも通用する電子制御も搭載していた。SPグレードは電子制御サスも採用していたので合わせて導入されるかも知れない。

さらに、ホンダから新型CB1000Rと思しきモデルの特許が申請されており、これにはウイングレットが装着されている。特許のテーマも「フロントカウルを有しない車両に好適なウイングユニットを有する鞍乗型車両(注/バイクのこと)を提供する」というものだ。

ネイキッドにウイングレットは、ハイパフォーマンスを追求するストリートファイターにこそ必要な装備。まさに2024年型のCB1000Rの装備を示唆するものだろう。他にもスイングアームマウントのナンバーホルダーも出願されているので、欧州の好みを強く反映したモデルになりそうだ。

図面は並列4気筒エンジンを搭載したかなり尖ったネイキッドモデルで、ウイングレット「30」の特許を申請。フレームはプロアーム化に伴ってCBR1000RRとは異なる新作になっているようだ。

ウイングレットは空気の流れを利用してダウンフォースを生み出し、車体をウイリーさせにくくする効果が得られる。ハイパワーモデルをより速く走らせるための装備だ。

特許ではナンバープレートホルダーはスイングアームにマウント。この図面はリアウインカーの新案で、「80」の部分がウインカー兼リフレクターになる。新型CB1000Rへの搭載を期待。

M1000R [BWM] 新型CB1000Rのライバルの一台。Mの名を冠したストリートファイターで2023年にデビュー。M1000RR譲りの210PSエンジンにウイングレットを装備している。

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