「横浜ホットロッドカスタムショー2022」に出展されているカスタムマシンは海外製モデルだけではない。個性的な国内製カスタムマシンも多数展示されている。今回紹介するのは、「TOKYO PARTS」から出品されたスペシャルなホンダ「ズーマー」。ロングホイールベースとファットなカスタムホイールのインパクトは抜群だが、搭載するエンジンも驚きの仕様。しかもこのマシンは基本的に「個人でもパーツを購入し、組み合わせて作れる」のがコンセプト。スクーターカスタムに興味のあるライダーにとっては注目の一台だ。

武骨なシルエットにはロンホイがよく似合う

2001年に発売されたズーマー(ZOOMER)は、クレアスクーピーなどと同系統の50ccエンジンを搭載したスクーターだ。見てわかる通り一般的なスクーターとは一線を画するパイプフレームを露出したスタイルを持ち、普通のスクーターに飽き足らないユーザーに絶大な支持を得た。2012年に排ガス規制に適合せず生産を終了したものの人気は衰えず、絶版から10年が経つ現在でも中古車体の価格は新車を超えるほど。

そんなズーマーはノーマルで乗っても満足はできるのだが、シンプルな構造にカスタム欲を刺激されるオーナーも数多く、モンキーなどのいわゆる「4ミニ」に次いで無数のカスタムパーツが供給されている魅力的なカスタムベースでもある。このスペシャルズーマーは、ノーマルスタイルを残しつつ、迫力のあるロー&ロングのシルエットにホイールベースを延長されており、ビッグサイズのホイールを装備しフロントフェンダーも存在感のある大型に変更。セパレートハンドルを絞り込んで細身としつつ、ヘッドライトは北米仕様の大径サイズに変更されている。スリムながらファットな足回りというアンバランスを見事に調和させることで、「原付スクーター」の領域をはるかに超えたインパクトを見せつけている。

 

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迫力あるスタイルを見せつつ、純正の個性的な印象は消えない。このスペシャルズーマーがフレームの加工をほとんどされていないことも理由の一つだろう。ホイールサイズは10インチから、前後ともに12インチに変更。フロントは12-4J、リアは12-7Jを装備している。

 

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ヘッドライトは変更されていないように見えるが、実は北米仕様の大型レンズ。フェンダーもボディカラーに合わせてペイントされた大型サイズで、こちらはキタコ製だ。

 

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会場では展示の関係で撮影できなかったフロントアングル。ロー&ロングを体現するホイールベースの長さだが、各パーツのサイズが調整されバランスを保っている。

写真:TOKYO PARTS

 

動力性能にも十分な手が加えられている。純正では非力な4.2PSの50ccエンジンを搭載するところ、このズーマーのエンジンは「PCX125 eSP」に換装されて実用的なパワーを獲得。このエンジンの驚くべきは、フレームを加工しないボルトオンで取り付けられているところ。エンジンのスワップ自体はカスタムバイクに一般的だが、別設計のエンジンを積むためには大規模な加工が必要になるのが普通だ。ところが「TOKYO PARTS」では、同社で設計した専用マウントキットを使用することで、フレームを一切加工せずパワフルなローダウンとロングホイールベース化を実現している。個人でもやる気次第で取り付けができるのだ。

増大したパワーを受け止めるため、Rucksters製サブフレームとステアリングダンパーも追加。エキゾーストはHOT LAP製のショートマフラー「サイドワインダー」タイプを使用。シート下にエンジンユニットが完全に収まることで、ベースであるズーマーのミリタリーテイストな武骨さを損なうことなく、いっそうタフな印象となった。

そして今回のスペシャルズーマー、使用されているパーツのほとんどが「TOKYO PARTS」から「ズーマニア(ZOOMANIA)」シリーズとして発売中だ。ところが、現在はこれらズーマーのカスタムパーツはアメリカでの人気が高く、国内では実行しているライダーは少ないとのこと。しかし日本でもこのスタイル、動力性能がツボにハマるズーマーオーナーは間違いなく多いはず。気になったならば、ぜひ「TOKYO PARTS」をチェックしてみよう。ちなみにWebikeでも同社製品は取り扱い中だ!

 

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エンジンは専用マウントによりボルトオンで搭載されたPCXeSPのもので、動力性能は各段に向上している。このマウントは一般向けにも販売中で、125ccのパワーとロンホイを個人でも入手可能。サイレンサーはHOT LAPのショートスタイル。

 

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フレームにはRUCKSTRS製センターバーを装着し車体剛性を向上。ステアリングダンパーがフロントカバーを貫通し、こちらも存在感大。

 

情報提供元 [ TOKYO PARTS ]

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