
これからバイクに乗ってみたい。今どんなバイクが人気あるの。できるなら、懐かしのあの頃のバイクがいい。いったいどれくらいで買えるんだろう。そんな疑問を抱いている人たちのためにウェビックバイク選びの人気ランキングの中から、ここ1年における上位5台を抽出。今回は1980年以降の絶版名車中型バイク(251~400cc)編を紹介します。
【人気総合ランキングとは?】
各車種が過去1ヶ月間にウェビック バイク選びで閲覧された数をもとにランキングを作成しています。今回は絞り込み条件に「絶版名車(1980年~)」「中型バイク(~400㏄)」を加えて抽出しています。
ランキングは毎週金曜日に更新されます。
~400㏄の「満足度ランキング」ページはコチラ
※当ランキング記事は11月28日に制作したものになります
1位 ホンダ・CBX400F
80年代バイクブームをリアルに体験したオジサン世代は元より、伝説に憧れる若い旧車好き世代からも絶大な人気を集めて予想どおり1位に輝いたのが、81年秋にデビューのCBX400F。わずか2年で後継のCBR400Fにバトンタッチしたもののあまりの人気に84年に再生産されました。
初代発売当時のプレスリリースによると月販予定台数は、なんと5000台! ということは年間で6万台!! 久々のバイクブーム到来と言われる今でも年間5000台も売れれば大ヒット扱いということを考えると、本当に当時はとんでもない時代でした。
ちなみに81~82年がI型、84年がII型と呼ばれ、エンジンがCBRベースとなるII型はシリンダーヘッド後部に四角い出っ張りが存在。また、フレームナンバーがNC-07-106****以降となっています。他にもキャブやブレーキまわりに相違点があるのですが年代的に代替品に置き換わっていることも多く、エンジンとフレーム番号を見るのがてっとり早いかも。
ウェビックバイク選びに登録されている中古車は最安でも275万円と当時価格の6倍近くになっているのは圧巻です。
2位 スズキ・GSX400Sカタナ
普通二輪免許でも憧れのカタナフォルムを手にできるとあって近年に若い世代に火が点いたのが400カタナ。
GSX-R400系の水冷エンジンながらシリンダーには空冷フィンも刻まれて1100や750の雰囲気を忠実に再現。しかも、先行して発売された250に対して、ダブルディスクやホイール形状など、よりオリジナルの1100や750に近い構成となっていること大きなも魅力となっています。しかも対向4ポットのブレーキキャリパーやリザーバータンク付きのリヤショックはオリジナルよりも豪華。140mmサイズのリヤタイヤ幅も4.5インチ(約114mm)の1100より実は広かったりして。なにしろ400カタナが出たのは92年。
それに対し1100カタナは81年デビューですから、その間は実に11年。しかもレプリカ時代を経てのことなので技術の進歩はいかんともし難く、750Sオーナーだった筆者は「トータルバランスや完成度では400がカタナ最強かも?」と率直に感じたものでした。
ウェビックバイク選びに掲載されている中古車は59万8000円~69万円。一般中古車の年式的としては高価であるものの、絶版車としてはまだ手に入れやすい部類なのかも。
3位 カワサキ・ゼファー400
3位は90年代ネイキッドブームを巻き起こしたゼファー400。初代C1型のデビューは89年となります。
当時カワサキZの再来として持て囃されたゼファーですが、C2型までは異径サイズのメーターを採用。いわゆる「Zらしい」2連砲弾メーターとなったのは90年のC3型からで、このC3型を持ってそのスタイルは完成形になったと言えるでしょう。
さらに96年には2→4バルブ化で7psの大幅パワーアップを果たしたゼファーχへと進化。このχは翌97年で足回りを大きく強化。当時のバイク雑誌でのテストを振り返ると、実は96年χではどうも車体バランスがエンジンに負けていたのではという気も。それがわずか1年での大幅進化に繋がったのでは…。
いずれにせよ90~00年代の約20年間、バイク少年たちを育てて爆発的に売れて売れまくったゼファー400シリーズ。そのため今から10年ちょっと前まで程度次第では10万円くらいで手にできたこともあったのですが、気がつけば今やZブームの後押しでかなりのお宝に。
ウェビックバイク選びに掲載中の中古車では最安でも84万8000円、最高値では198万円というプライスタグが! 現オーナーは大事に乗り続けて下さい!!
4位 ヤマハ・XJ400
4位は“ペケジェイ”の愛称で知られるヤマハのXJ400。90年代ネイキッドブームでゼファーやCB400SFのライバルだったXJR400と異なり、こちらは80~84年まで作られていたモデル。
カワサキZ400FXの対抗馬として登場し、ホンダCBX400FやスズキGSX400Fとしのぎを削りました。今となってはその設計や乗り味は、いわゆる旧車然としたものと言ってもよく、その味に憧れる現代のマニアにとってはたまらない様子。
それに当初は左右2本出しマフラーでしたが、81年に4本出しのXJ400Dも追加。この4本マフラーがスラッシュカットのメガホン形状で、かなり過激なスタイリング。当時のワル系カルチャーが好きな人にはグッと刺さっちゃうかも。
そんな絶版マニアのお宝となりウェビックバイク選びに掲載中の中古車も250万円以上のプレミアム相場に。83年に水冷となった後継のXJ400Z&ZSも結構なお宝になっていました。
5位 カワサキ・ZXR400
80年代以降の中型絶版人気の5位にはカワサキの400レプリカであるZXRがランクイン。
このZXR400はレプリカ最後発として投入されただけあって倒立フォークのクラス初採用や、アッパーカウルからタンクに伸びるダクトホース(エンジンを外気でダイレクトに冷やすK-CAS=カワサキ・クールエアシステム)など、戦闘力が全面に押し出されていました。
現在、特に人気があるのはフルモデルチェンジでヘッドライトが異形2灯となった91年のL1モデル以降。というのも、この91年型ではもともと高かった戦闘力をさらにこれでもかというまでに強化。SPレースではグリッド上がZXRで埋め尽くされていたなんていう逸話も。
そんな話が最近の絶版レプリカブームの中で後押しし“400最強”として再燃。現行ZX-25Rに続くカワサキ新型400直4レプリカの噂まで出てきて、懐かしのこのモデルが注目の的となっています。
ただ中古車の流通量は少なく、ウェビックバイク選びに掲載されている車両も現在1台のみ。価格は69万8000円となっていますが、過去数ヶ月の相場を見る限り、おおよそ60~80万円台で入手できるかたちとなっています。
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