イタリアのイタルジェットから、ミラノショー(EICMA)2022にて新型スクーター「ドラッグスター500GP(Dragster500GP)」が発表された。既に販売されている200/125の上位モデルにあたり、シリーズに特徴的な戦闘的フォルムやむき出しのトレリスフレームのスタイルは共有するが、450ccのエンジンには6速マニュアルミッションを搭載。テレスコピックフォークの採用により、新たなモデルへと更なる進化を遂げた。

価格は未発表ながら、イタルジェットはこのドラッグスター500GP発売予定を2024年と発表しており、国内販売にも期待が高まる!

写真:河野正士/Webike

個性の塊、ドラッグスターシリーズのトップモデル

2019年に発表され、2022年にはMVアグスタにより国内発売も開始されたドラッグスター200/125。むき出しのトラスフレームにハブステアのフロント機構を持ち大いに話題となった。そんなドラッグスターシリーズの最大排気量モデルとなるのが、今回登場した「ドラッグスター500GP」だ。

エンジンは450ccの水冷DOHCシングルで、ボア×ストロークは94.5×64(mm)のショートストローク。出力は43HP(32kW)/8000rpm。このエンジンで最も特徴的なのは、スクータースタイルながら6速マニュアルミッションを採用している点だ。このため足回りは一般的なスポーツモデルのそれであり、動力伝達はチェーンドライブ。フレームに取り付けられたステップ前にはシフトペダル/ブレーキペダルが装備されている。

 

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ミラノショー2022でアンベールされたドラッグスター500GP。トレリスフレームの露出した独特のデザインはシリーズに共通するが、エンジンや懸架方式は大きなアップデートがなされた。

 

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ドラッグスター500GPは6速マニュアルのトランスミッションを採用。このためフットボードはなく、一般的なスポーツバイク同様のステップと操作ペダルを装備している。また駆動方式もチェーン駆動で、スクーターの常識を覆す構造だ。

 

倒立フォーク採用で、スポーツバイクと共通した乗り味に!? 国内発売に期待大!

さらに、ドラッグスターシリーズの特徴でもあったフロントホイールの懸架方式が、テレスコピックの47mmΦ倒立フォークに変更された。200/125では「インディペンデントステアリングシステム(ISS)」と呼ばれるハブステア(厳密には一般的ハブステアとは異なる)を採用していたものが、一般的なスポーツバイクの方式となったのだ。フロントが沈まない独特の乗り味にはライダーを選ぶ点があったが、テレスコピックフォークの採用により、スポーツバイクに馴染んだライダーにも受け入れやすくなった。またリアショックはツインの「ダブルハイドロニューマチック・ショックアブソーバー」に変更されている。

異色のスポーツスクーターとなったドラッグスター500GPだが、そのコンセプトはスクーターの親しみやすさ、取り回しのよさに加え、マニュアルミッションによる、バイクをコントロールする楽しさを融合させることにある。イタルジェットが「唯一の存在」と語る通り、非常に個性的で斬新なモデルだ。

興味がわいた日本のライダーもいるだろうが、残念なことに現在の国内発売状況は未発表。ただしイタルジェットは海外向けの発売を2024年としている。既に発売されているドラッグスター200/125はMVアグスタによって国内販売が行われており、海外市場へ登場し始めれば国内へも遠からずやってくるだろう。大注目のスポーツスクーターだ。

 

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ドラッグスターシリーズは「インデペンデント・ステアリング・システム」と呼ばれるハブステアに似た懸架方式を採用していたのも特徴だった。しかしドラッグスター500GPでは、テレスコピックフォークの倒立フォークの採用がなされている。

 

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200/125ではシングルショックだったリアサスペンションも、500GPではツインショックに変更。より高いレベルの走行性能を求めた結果だ。腹下にはマフラーのようなボックスが見える。

 

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車体重量は180kg、ホイールベース1484mm、シート高は820mmと発表されている。ホイールは前後15インチで、指定タイヤはピレリ製だ。またブレーキはフロントにダブルディスク、リアにシングルディスクを採用し、どちらにもブレンボ製キャリパーを装備する。

 

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2019年に強烈なデビューを果たした200/125は、日本国内にはMVアグスタによる輸入販売が行われており、購入が可能だ。500GPの乗り味を国内でも確かめられる日は、遠くないかもしれない!

 

現地発表のシーンはYoutubeでも公開中!

ドラッグスター500GP主要諸元

・全長×全幅:2045×750mm
・ホイールベース:1484mm
・シート高:820mm
・車重:180kg
・エンジン:水冷DOHC4ストローク4バルブ 450cc
・最高出力:43.5PS(32kW)/8000rpm
・最大トルク:4.38㎏-m(43Nm)/6000rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120-70-15、R=160-60-15

情報提供元 [ ITALJET ]

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