
2022年5月に公開され大ヒットを記録している『トップガン マーヴェリック』。バイク好きなら劇中に登場するGPZ900Rに目が行ったはず。なんとこれがミラノショーのカワサキブースに展示されたのだ。
写真:河野正士/Webikeレプリカは多数存在するものの、こいつは本物!
5月の公開から138日目の10月11日までに国内累計興行収入は131億6000万円に達し、2010年以降の国内実写映画トップに躍り出た『トップガン マーヴェリック』。全米でも歴代興行収入ランキングは5位という大ヒットを記録し、現在でも数字を伸ばし続けている。
この映画は1986年の『トップガン』の続編になるが、36年前に登場したGPZ900R“ニンジャ”が新作でも登場するシーンがある。当時ピカピカだったニンジャがかなりヤレていたことに、時の流れを感じずにはいられなかったベテラン勢も多いことだろう。
まさにそのヤレたニンジャがミラノショーで展示されており、現地を訪れたライダーは実車を拝むことができたのだ。これは実際に『トップガン マーヴェリック』で使われた本物の車両で、36年分のダメージ加工はとてもリアルでカッコいいの一言。今後のニンジャカスタムで流行るかも!?

展示されたニンジャ。この車両がGPZ900RなのかGPZ750Rなのか分かっていない。1986年当時は映画制作側とカワサキとの協力関係がなかっためカラーリングを変えメーカーや車名ロゴを外したと言われている。

新作のトップガン マーヴェリックでは車体にメーカーロゴが付いた状態で出演したNinja H2カーボンとともに展示され、前作のニンジャもカワサキのモデルだったことを公式にアピールできたのだ。

劇中に登場したニンジャは、アップハンドルでステップも前方に装着されていることから北米のGPZ900Rがベースと考えるのが妥当。1986年当時の車両ではなく新作用に新たに起こしたものだ。

擦れて端が剝がれかけているステッカーや傷ついたタンク、紫外線で劣化した外装など、『トップガン マーヴェリック』のために36年分の時間の経過を見事に表現したダメージ加工が秀逸だ。

一緒に展示されたNinja H2カーボンはH2R用と思われるマフラーが装着されているなど劇中の仕様と同じに見える。これも本物と思われる。

「As seen in this summer's hit film/この夏にヒットした映画、見たよね」というカワサキのメッセージ。トップガンを語らずタイトルロゴの代わりにPREPARE FOR TAKE-OFFとしているのは版権上の対応だろう。

トップガン マーヴェリックでもお約束のシーンは健在。作品はとにかく戦闘機に乗っている臨場感がすごい! © 2022 PARAMOUNT PICTURES. CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.■配給:東和ピクチャーズ
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