
日本での発売が見送られるという情報だったホンダのCB750ホーネットが、2023年下期に販売との情報が入ってきた。ほぼ同時に発表されたスズキGSX-8Sとのストリートファイター対決も楽しみな展開になってきた。
完全新作パラツインが同時発表という偶然! 発売はいつ頃?
ともに新作の並列2気筒エンジンを搭載のオールニューモデルとして発表されたCB750ホーネットとGSX-8S。排気量はそれぞれ755ccと776ccと同等で、車両コンセプトも尖ったフェイスデザインのストリートファイターと共通。ここまでの偶然はなかなか見られない。
ところが、CB750ホーネットは国内での発売予定がないという情報で比較対象にはならないと思われたが、最新情報では2023年下期に発売されるという。ただし、この下期は2023年10月~2024年3月までの期間なので、実質的には2024年モデルになるだろう。
一方、GSX-8Sは2023年3月より全世界での発売がアナウンスされており、日本での発売も確実。国内発売時期は不明だが、来春のモーターサイクルショーでのお披露目が期待できそう。少し時期はずれるがCB750ホーネットとGSX-8Sは日本国内でもライバル関係になるのだ。

CB750ホーネット欧州仕様 [HONDA] スズメバチの名の通り、尖ったフェイスデザインやボリュームのあるテールカウルを備えたスタイルを実現している。写真はマットイエロー。

GSX-8S欧州仕様 [SUZUKI] Vストローム800DEと同じプラットフォームを使用し2023年に新たに登場するネイキッドスポーツ。カラーはパールコスミックブルー。

CB750ホーネットの755ccツインエンジン。SOHCユニカムを採用しているが、91.8PS/9500rpmで最高出力及び発生回転数はGSX-8Sよりホーネットの方が高い。

GSX-8Sのエンジンは並列2気筒DOHC776ccを採用。ホーネットとも270度クランクなので90度Vツインエンジンと同じ爆発間隔を実現する。
シャーシはともにスチールダイヤモンドフレーム
CB750ホーネットとGSX-8Sは、ともに270度クランクの並列2気筒エンジンを搭載しており、実質90度Vツインと同じ爆発間隔を実現する。この方式はバランスのいい出力特性からアドベンチャーツアラーにまで幅広く採用されており、両車にも同じ兄弟車がデビューしている。
また、シャーシもともにスチール製ダイヤモンドフレームを採用しており、スイングアームはホーネットがスチール製に対してGSX-8Sはアルミ製で軽量化を果たしている。一方、車重は、ホーネットの190kgに対してGSX-8Sは202kgと10kg以上の差がある。
GSX-8Sはエンジンに2軸バランサーを搭載した分の重量増も考えられるが、エンジンはより低振動を実現しているはずなので快適性は優れているだろう。また、ホイールベースも1420mmのホーネットに対してGSX-8Sは1465mmと安定志向の設計が垣間見える。
電子制御はともに姿勢角センサーを装備しない範囲でトラクションコントロールやパワーモードなど同等の装備を採用。メーターもともにカラーTFTディスプレイで多彩な表示を実現している。違いは、ホーネットはスマホとの連携が可能、GSX-8Sはアップ&ダウン対応のクイックシフターを標準装備しているところだ。

CB750ホーネット欧州仕様 [HONDA] フロントフォークは径41mmのショーワ製SFF-BPを採用。ブレーキは径296mmダブルディスクにラジアルマウントキャリパーを採用している。

GSX-8S欧州仕様 [SUZUKI] KYBの倒立フォーク&リアサスを採用。フロントブレーキは径310mmダブルディスクにラジアルマウントキャリパーを装備している。

ホーネットのパイプハンドルはストリートファイターらしく幅広く低め。左ハンドルのスイッチでメーターのパラメーターやボイスコントロールを操作できるようになっている。

GSX-8Sもストリートファイターらしく低くセットされたパイプハンドルを採用する。燃料タンクは14Lでホーネットの15.2Lよりも1.2L少ない容量だ。

ホーネットの5インチカラーTFTメーター。ライディングモードはスポーツ、スタンダード、レインの3種+ユーザーモードを用意。ブルートゥースでスマホとの連携も可能だ。

GSX-8Sはカラー5インチTFTディスプレイを採用。パワーモードやトラクションコントロールのパラメーターも見やすく表示されている。
CB750ホーネット欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2090×780×1085mm
・ホイールベース:1420mm
・シート高:795mm
・車重:190kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 755cc
・最高出力:91.8PS/9500rpm
・最大トルク:7.65㎏-m/7250rpm
・燃料タンク容量:15.2L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
GSX-8S欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2115×775×1105mm
・ホイールベース:1465mm
・シート高:810mm
・車重:202kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 776cc
・最高出力:83PS/8500rpm
・最大トルク:7.95㎏-m/6800rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
この記事にいいねする
なんかどっちもかっこ悪い…
最近のネイキッドってなんでこう不格好なんだろう…
SV650の2023年の新色を考えてたところでのGSX-8とCB750ホーネット発表。
新車なら設計の古いものより、新しいものがいいなと考えてました。
ホーネットは日本での発売なしと聞いてたので、発売が本当ならうれしい。
2023年下期のできるだけ早い時期に出してくれないかなあ。待ってます。
見た目はもちろん大事だけど、眺めて楽しむ盆栽バイクじゃないんだから乗ってみなけりゃわかんないよ。乗り味に惚れ込むといつの間にかスタイルも好きになることもある。
スタイルが好きになれず購入を躊躇していたストリートトリプルでしたが、乗ったらその楽しさにハマり、今では逆に一般受けしないスタイルで良かったとさえ思ってます。
現車を見てもいないし、ましてや乗ってもいないので偏見ですけどストファイを名乗るようなバイクとは感じない。このクラスのストファイNo.1はやっぱりトラのストリートトリプルだなぁ。もちろん高いけどあの765エンジンはホントにすごいよ!いつのまにか日本車ってどんどんつまらないモノになっていってます。どうせ趣味の乗り物なんだからもっと個性が欲しいですね。
「ホーネット」は「日本で車名変えて販売する方がいい」んじゃないかなぁ。(「CB750S」なんてどうか?)
オリジナルの車体イメージが強かっただけに、このデザインに納得せぬ方々も多いのではないかと…。
まぁ田舎住まいなんで、最寄りのドリーム店まで「100km超え」だから買えないんだけど。
見た目は良いけど乗り心地とかコーナーからの立ち上がりとかがHONDAだから良いとは思うけどどうかな
一日も早い国内販売待ってます。 欲しいのは白です。
セパハンカウル付も同時発表ならいいのだが。
CB750ホーネットの方が10kg以上軽く、エンジンの馬力も大きく、さらにタイヤも細い(≒多分安い)のでお得感がありますね。
国内発売無しってことでCL500予約したけど、
発売あるなら、ホーネットの方が良いなぁ。正式な発表が欲しい。
欧州ではこのスタイルが人気なので。
グローバルモデル化した今は市場の小さい日本に合わせたモノ作りはしてない。
私はこのデザイン、双方とも好きです。
丸目のオーソドックスな外装も好きですが、今の時代ならではのデザインも積極的に出して、多様性が増えていくのは歓迎です。
チャレンジ精神を応援して、日本のバイク業界をどんどん盛り上げていきたいです♩
スペック上ではHONDAが軽さ、パワー、共にSUZUKIを上回っていますが、SUZUKIはスペックには現れない魅力があるメーカーなので、どちらも試乗して魅力を体感してから選びたいです♩
個人的にメチャクチャ楽しみです♩