
イギリス・アメリカを拠点に活動する「Untitled Motorcycles(アンタイトルド・モーターサイクルズ)」が発売した「DETH TO PETROL(デス トゥ ペトロール)」は、MTB(マウンテンバイク)の発展形として考案されたEVバイクだ。国内発売予定はないが、新世代のモビリティとして注目していきたい。
「ガソリンに死を」という過激ネーミングは新時代への意気込み
ガソリンエンジンに代表される内燃機関に対し、設計や構造のデザイン的制約の少ないEVバイク。近年はメーカーのみならず世界中のカスタムビルダーが注目している。イギリス・アメリカを拠点に活動する「Untitled Motorcycles(アンタイトルド・モーターサイクルズ)」が発表した「DETH TO PETROL(デス トゥ ペトロール)」は、直訳すると「ガソリンに死を」という過激なネーミングのモデルだ。
「バイク」がどういう形をしているか……という固定観念を打ち破る「デス トゥ ペトロール」は、極太パイプで構成されたフレームにミニシートを設置、小型のバッテリーとモーターを搭載するEVモビリティだ。そのスタイルはバイクというよりマウンテンバイクを思わせるデザインで、倒立フォークや大型のモノサス、前後ディスクブレーキといった、ハードユースに耐える装備をそなえる。パワートレインの性能は、最高速度89km/55mph、航続距離97km/60miとなり、125ccクラスのエンジンに相当。
またそのカラーリングはホワイト1色だ。これはガソリンを一切使用していないという無垢なスタイルを表しているとのことだが、オフテイストなスタイリングはむしろ戦闘的。エコでクリーン、静かでおとなしいというEVモデルの落ち着きっぷりに対する、アグレッシブな移動スタイルを提案するモデルなのだ。
ロンドン&サンフランシスコで活動するUNTITLED MOTORCYCLES
アンタイトルドモーターサイクルズは、イギリスのロンドン、アメリカのサンフランシスコにそれぞれ拠点をおき、カスタムマシンを製作・発表している。創立は2010年と新しいメーカーではあるが、Playboy、BikeEXIF、Jay Leno's Garageといった海外のモーターサイクルメディアでは多数その作品が取り上げられている。魅力的なその世界はWEBサイト(海外サイト)でも公開中だ。ぜひ日本上陸してほしいカスタムビルダーである。

Untitled MortorcyclesはEVバイク専門のビルダーではなく、むしろクラシックバイクのカスタムも多数手がける。写真はホンダ・CB350をベースとし、映画「ドラゴン・タトゥーの女」にインスパイアされたシックなカフェレーサー「UMC-011」。
情報提供元 [ UNTITLED MOTORCYCLES ]
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