
ホンダがミラノショーで正式発表したCL500と日本で先行公開されたCL250の価格と発売時期の情報が入ってきたので予想をお伝えしたい。合わせてカスタム仕様もご紹介!
写真:南孝幸、ホンダモーターサイクルジャパン※撮影車は試作車のため量産車とは一部仕様が異なる場合があります
目次
CL250はレブル250Sエディションと同等の価格になりそう
大ヒットモデルのレブル250と同じエンジン、前側フレームを使用するCL250は、価格帯も同程度になる模様だ。予想価格は税込み65万円前後なので、2023年型レブル250より約4万円アップ、64万9000円のレブル250Sエディションと同等になりそうだ。発売時期は2023年3月下旬と予想される。
CL250のターゲットは若いライダーで、バイク以外の趣味も含めてライフスタイルを楽しむために、ファッション性の高いスクランブラーイメージを提案。単気筒エンジンの扱いやすい車体パッケージに個性的なスタイルで新たな選択肢を用意した。

CL250 [HONDA] 税込65万円前後で2023年3月下旬に発売が予想されるホンダの新型スクランブラー。写真のカラーリングはキャンディーエナジーオレンジだ。

CL250 [HONDA] こちらはクロススタイルにカスタムされた車両。カラーリングは、パールヒマラヤズホワイトで、他にパールカデットグレーの3色展開になる。

CL250のエンジンは水冷単気筒DOHC4バルブ249ccを採用。レブル250と同じ出力だとすると26PSを発揮する。

エンジン下部にはキャタライザーと思われるスペースがある。令和2年排ガス規制に対応し12月に発売される2023年型レブル250と同じ仕様だろう。
開発コンセプトは「エントリーカジュアルスクランブラー」
CL250は、アップライトなライディングポジションで普段使いからツーリングまで対応し、フロントのフォークブーツやタンクパッドでオフロードイメージを喚起。また、スクランブラーらしくフロント19インチ、リア17インチのキャストホイールで、フラットダートでの走破性も確保している。
灯火類はレブル250の装備を踏襲した丸目のLEDヘッドライトやウインカーを採用。スピードメーターもレブル譲りの丸型液晶タイプをヘッドライト上に配置している。シャーシはCL500と同じ装備が確認できたので、250ccとしては余力のある性能が得られるだろう。

レブルに似ているがオリジナル形状のタンクには、両側にタンクパッドも標準装備している。CL500で発表されている容量は12Lなので、レブル250より1L増量される計算だ。

シートは前後にフラットな形状でタンデムや積載はレブル250よりもCL250が有利だろう。また、スタンディングポジションで走行する際も前後に体重移動がしやすいはずだ。

フロントホールは19インチでダート走行にも対応。径41mmフォークで150mmのサスストロークを確保、フォークブーツも標準装備している。ブレーキディスクは大径310mmサイズだ。

リアホイールは17インチで150mmのワイドサイズを採用。2本ショックは5段階のプリロード調整が可能、スイングアームは径45mmパイプで構成されている。
- リアブレーキは径240mmのディスクと1ポットキャリパーを採用。前後ともABSを標準装備している。
- 小ぶりのスピードメーターは時計や燃料計、ギアポジションも表示する。
- ヘッドライトはレブル250譲りの丸型で内側に4つのLEDライトが仕込まれている。ロービームでは2灯、ハイビーム時に4灯が発光する。
- テールランプもレブル250譲りのLEDを採用。ウインカーも丸型LEDタイプだ。
- フラットダートにも対応できるようようにハンドルはワイドかつ、スタンディングにも対応できるアップライトなポジションとなる。
- キーシリンダーはレブル250と同じように左横に設置する。
- ハンドルロックはイグニッションキーと非連動で、ボトムブリッジ部分で施錠する。
- 左右ステップには溝付きのラバーが付属するが、取り外してギザギザのオフロードステップとしても対応できそうだ。
カスタムはオフ仕様とツアラー仕様を提案
早くもカスタムパーツ装着車も公開され、オフロードイメージの「Crossスタイル」やツーリングでの使い勝手を高める「Tourスタイル」が提案されている。また、アクセサリーにはスポーツグリップヒーターやETC2.0車載器なども用意される見込みだ。

正式なアナウンスはないが右がクロススタイル、左がツアースタイルと思われる。CL250/CL500は、ファッショナブルなモデルとしてだけでなく、質実剛健なツアラーとしても楽しめる。

フルフラットのハイシートはよりオフロード走行に適したタイプだ。表皮もブラウンにしてゼッケンプレートと合わせるとビンテージモトクロスのような雰囲気になる。

ライトカウルとハンドガードで、実用面の効果だけでなくクラシックテイストも高まる。

アップフェンダーは、上下セットのアイテムと思われる。下側のフェンダーは一見ノーマル風だが短くカットされている。

よりダート走行に適したギザギザがより尖ったワイドステップも用意する。
- ツアースタイルは正面用のタンクパッドも装着。
- スマートグリップヒーターを装着。ハンドル左側にETC2.0のアンテナ、右側には電源をセットしている。
- キャリアにはトップケースをセットしている。容量は不明だがフルフェイスヘルメットが1個入るほどの大きさがある。
- キャリアはシートレールにしっかり固定されており、積載重量も確保していそうだ。
- マフラーのない左サイドにセットできるツーリングバッグも用意。巻き込み防止用にフレームも装着されている。
CL500はブルーとグリーンの2色が国内に設定される見込み
CL500は11月8日に欧州で正式発表されており、スペックなど詳細が明らかになっている。エンジンはレブル500と同じ並列2気筒471ccを搭載し、欧州仕様で46.6PSを発揮。シャーシや装備はレブル250、レブル500と同様にCLシリーズも共通となっている。
日本で発売されるカラーはブルーとグリーンの2色になるだろう。税込88万円前後で発売時期は2023年5月下旬と予想される。

CL500 [HONDA] こちらはグリントウェーブブルーメタリックでツアースタイルにカスタムされている。

CL500欧州仕様 [HONDA] もう一色はマットアーマードグリーンメタリックでCLシリーズ唯一の艶消しカラーになる。
CL500欧州仕様主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2175×831×1135mm
・ホイールベース:1485mm
・シート高:790mm
・車重:192kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 471cc
・最高出力:46.6PS/8500rpm
・最大トルク:4.42㎏-m/6250rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80R19、R=150/70R17
この記事にいいねする
情報公開早過ぎますがな…。
なんか年々バイクのデザインが悪くなっていく…
こんなのがデザイナーはかっこいいだろ!?って思ってるんだろうか?