
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、スズキ「ジクサーSF250」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけジクサーSF250ってこういうバイク!!
このジクサー(GIXXER)SF250の特徴は、とにもかくにも“油冷”という特殊な冷却方式を採用したエンジンにあります。現在、バイクのエンジンとして主流の冷却方式は、走行風だけでエンジンの熱を冷やす空冷と、LLCと呼ばれる冷却水をエンジンの内部に巡らせ、熱くなった冷却水をラジエターで冷やす水冷の2種類。この2つの冷却方式の違いはエンジンの熱量。高出力なエンジンほど発熱量が多くなり、より冷却効果の高い水冷が採用されるというわけです。
さて、ジクサーSF250が採用する冷却方式は油冷、つまり油。エンジン内部の潤滑に使うエンジンオイルをラジエターで冷やすことでエンジン冷却を行なっています。
油冷エンジンの特徴は軽量なエンジンを作ることができることにあります。というのも水冷エンジンの場合、LLCやLLCを循環させるポンプ、ラジエターといった冷却システムが必要になります。これらのパーツのために水冷エンジンはどうしても空冷エンジンに比べて重く、またエンジンのサイズも大きくなってしまいます。
だったらLLCではなく、もともとエンジンの潤滑に必要なエンジンオイルを冷却液として使ってしまおう、というのが油冷エンジンです。もちろん冷却効果の高さとしてはLLCの方が優れていますが、油冷ならエンジンオイルの量が増えるだけで、圧送ポンプやLLCといったパーツを省くことができるので冷却システムとしてはとても軽くできます。
スズキでは、1985年のGSX-750からこの油冷を採用し、“油冷といえばスズキ”と言われたほどでしたが2007年で油冷エンジンの系譜は一旦途切れていました。そんな油冷エンジンが、令和の時代になってこのジクサー250シリーズで復活したのです。
さてそんな油冷エンジンを搭載したジクサーSF250の特徴は、やはり軽さで車両重量は158kg。この数値は一般的な250ccクラスのフルカウルモデルより10kg近く軽量。この軽さに油冷エンジンが大きく貢献していることは間違いありません。
スポーティなフルカウルを纏ったジクサーSF250ですが、そのキャラクターは、コーナリングが得意なスポーツバイクというよりは、どちらかというとツーリングが得意。アップライトなポジションは長時間のライディングでも疲れにくく、車体もコンパクトなため扱いやすい。スポーティなフルカウルデザインが好きだけど、ツーリングに行きやすい軽いモデルが欲しいというライダーにはぴったりの一台と言えます。
WebikeユーザーはジクサーSF250をどう感じている?
GIXXER SF250
新車平均本体価格:41.87万円
中古車平均本体価格:41.25万円
口コミ件数:16件
※データは2022年11月11日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で4.08点!(評価人数: 136人)
特筆すべきは燃費、走り、ルックス、とりまわしが4点以上と高水準であり、平均満足度は4点オーバーです!
とくに燃費に関するポジティブなコメントは多く、航続距離の長さに驚いている方が印象的でした。また、軽さからくる取り回しや走行性能も高評価でした。一方、短所として挙げられていた点は高速道路での「伸び」。「低中速は粘りがあっていい」というコメントが多かった半面、「高速域もあともうちょっとパワーが欲しい!」そういった声も目立ちました。
ジクサーSF250のざっくりまとめ
よいところ
・軽量で足付きも良く意外とスポーティ
・燃費はかなり良すぎる
・隼を思わせる、流れるようなデザイン
・フルカウルにしては前傾がキツくない
・安いからといって質が悪い訳ではない
・初心者、リターンライダーの練習用として最高のバイク
悪いところ
・カスタムパーツが少ない
・あと3馬力欲しい
・すぐ擦るサイドスタンド
・積載性はほぼ皆無
・高速道路では横風に弱い
ジクサーSF250オーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
ななしさん
購入動機・用途・比較車種 | 以前乗っていたグラディウス400が事故で廃車になってしまったため、コスパが良く、気楽に乗れるバイクを探していた。 |
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長所・満足な点 | ◎軽さ とにかく軽さが素晴らしい。取り回しが楽で、肩肘はらずに気軽に付き合える所が最高。 ○デザイン ○走行性能 ○燃費の良さ |
短所・不満な点 | △高速はちょっと苦手 6000回転弱から振動が目立つようになり、ハンドルとステップにびりびりと振動が伝わってくる。下道ではほぼ振動は気にならないが、長距離の高速クルージングはちょっとしんどい。90キロ位で左車線を走る位がちょうどいい感じ。 △スイッチ類の少なさや操作感 |
これから買う人へのアドバイス | 実用的な下道ツーリング特化マシン。ライトウェイトスポーツという単語が刺さる方や、気軽に乗れてデザインも良いバイクを探しているという方にはぴったりではないかと思います。 初心者の方にはもちろんですが、重いビッグバイクに疲れた方にもオススメできます。 |
OTOMIさん
購入動機・用途・比較車種 | ほとんど下道メインの走行しかしない為、CB400SFからの乗り換え。 |
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長所・満足な点 | 1.言わずと知れた燃費(自分の使い勝手ではまずリッター40は切らない) 2.極低速での安定性はスーフォア以上かも・・・ 3.一般的な峠道走行でのコーナーリングは安心感もあって楽しめる 4.取り回しが軽いのでちょっとした横道にも入っていけるので行動(冒険)範囲が広がる |
短所・不満な点 | 1.インジェクションの為、アクセルをガバ開けしてもそれなりの加速しかしない(だから燃費が良いのでしょうけど・・・)しかし、それにより不要な追い越しとかを敢えてしなくなったのは安全面で考えれば良いことなのかも知れませんね |
うにくさん
購入動機・用途・比較車種 | 街乗り等に使用。比較車種は、TZR250(3MA)・NSR250R(MC21)・CBR250RR(MC22)・CBR250R(MC41)・クロスカブ(JA10)等 |
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長所・満足な点 | エンジンは回せばちゃんと加速していきますが全体的にフラットで穏やかな加速なので初めてバイクにもってこいかと思います。低回転からトルク感がありますので渋滞などでも楽に運転できます。 |
短所・不満な点 | 多めに積載したり2人乗りには良いかもしれませんが、リアサスペンションが硬いのでスポーツ走行するには最弱がオススメ(それでも個人的には硬いと思います) |
これから買う人へのアドバイス | 初心者やリターンライダーにオススメですが、ジクサーSF250よりもネイキッドのジクサー250の方が、ライディングポジション的にはマルチで使えるような気がします。 |
ジクサーSF250のライバルをチェックする
スズキの250ccクラスのフルカウルモデルは、このジクサーSF250とGSX250Rの二枚看板。同一クラスに2台のフルカウルマシンを投入しているわけですが、乗ってみるとこの2台のキャラクターは全く別なことに驚きます。
両車ともツーリングが得意なフルカウルモデルであることに変わりはないのですが、やはり大きく違うのは車重です。158kgと軽量なジクサーSF250に対して、GSX250Rは181kgとちょっと重め。ただ、この重さは高速道路をゆったりと走るような場合には安定感となって顕著に現れます。
軽く日々の扱いが楽なツーリングマシンが欲しいならジクサーSF250。高速走行時の安定感が強く、ゆったり走りたいならGSX250Rというところでしょうか。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2022年11月11日現在です。
GSX250R
オーナー平均満足度:3.82(評価人数:298人)
新車平均本体価格:51.74万円
中古車平均本体価格:43.01万円
口コミ件数:34件
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