
11月8日、ミラノショーでCL500が正式発表された。日本国内ではこのCL500と水冷単気筒のCL250が発売される見込みだ。ここでは、HondaGOバイクラボの素材や独自に得た情報などで今判明しているCL250の概要をお伝えしたい。
車体や装備はCL500と共通でCL250オリジナルカラーを2色用意
スクランブラースタイルのCL250/CL500は、レブル250/レブル500と同じように共通車体にエンジンのみ変更した兄弟車としてデビューした。クルーザーとは異なるフロント19インチ、リア17インチのスタイルで、オンロードからフラットダートまで楽しめるコンセプトだ。
CL250のオリジナル装備は、主にレブル250と同じ水冷単気筒エンジンとカラーバリエーション。キャンディエナジーオレンジはCL500と共通カラーだが、他にパールヒマラヤズホワイトとパールカデットグレーが用意されており、これらはCL250独自色となる。
価格は現在のところ不明だが、2023年型レブル250の61万500円と大きくはズレないだろう。12月末には価格が決定される模様で2月中旬と予想される発表日に公開されるだろう。発売は3月下旬が見込まれるので、早く注文すれば来シーズンに間に合うはずだ。

CL250国内仕様 [HONDA] 250cc単気筒エンジンを採用した250cc仕様は2月中旬に正式発表予定。キャンディーエナジーオレンジはCL500と共通色となる。

CL250国内仕様 [HONDA] こちらはパールヒマラヤズホワイトのオプション装着車。「Tourスタイル」用品パッケージ車と思われる。

2019年型レブル250国内仕様 [HONDA] エンジンやメインフレーム部分を共通とするレブル250。このパールカデットグレーがCL250の3色目のカラーリングになりそうだ。
レブル250よりシートが100mm高くなるが走りは楽しめる?
欧州で正式発表されたCL500のシート高は790mm。レブルでは250と500でシート高は同じなので、CL250も790mm付近と予想される。これはレブル250の690mmよりも100mm高いので、足着き性は不利になるだろう。その分、バンク角が増大するなどネイキッドモデルのように走りが楽しめるはずだ。
また、通常のネイキッドモデルよりも大径のフロント19インチホイールは、不整地などでの走行で有利になるので、セミブロックパターンのタイヤの効果も含めてフラットダートにも向いている。足着きが気にならないライダーであれば、CL250の方がレブル250よりも幅広くバイクライフをエンジョイできるだろう。

アップライトなハンドルでスタンディングのライディングにも対応しやすそう。燃料タンク容量はCL500が12Lを確保しているのでレブルより約1L増えているはず。

CL250(左)とレブル250(右)のエンジンとメインフレームを比較するとほぼ同形状なのが分かる。

フロント19インチホイールにセミブロックパターンのタイヤでダート走行にも対応できるだろう。

スクランブラーを語る上で大事な要素となるフォークブーツも標準装備する。4灯LEDヘッドライトや丸型LEDウインカー、テールランプなどはレブル250を踏襲した装備だ。

フラットなシートで前後の体重移動がしやすい上、タンデムのしやさや荷物の積みやすさでもレブル250よりも優れているだろう。

メーターは黒バック表示の液晶タイプでレブル250と同じ装備。回転計はないがギアポジションや燃料計も表示する。
CL500欧州仕様主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2175×831×1135mm
・ホイールベース:1485mm
・シート高:790mm
・車重:192kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 471cc
・最高出力:46.6PS/8500rpm
・最大トルク:4.42㎏-m/6250rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80R19、R=150/70R17

CL500欧州仕様 [HONDA] 欧州で発表された並列2気筒471ccエンジンを搭載するCL500。車体寸法やタンク容量などはレブル250とあまり変わらないだろう。
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「レブル」と同様の車体構成なら、CL250の車体重量は「170~180キロ」ってトコロか。
パッと見で「Fフォークのスパンが広い」ので、スクランブラーっぽく見えないけど、オジサンにも結構「刺さるバイク」になりそうな気がする。