
カワサキは開催中のミラノショー2022にて、海外向け2023年モデルの「ニンジャH2 SX /SX SE」を発表した。新採用された「AHB(オートハイビーム)」は、前方視界の明るさに応じて自動でヘッドライトの光量を調整する新機能で、カワサキ発スポーツツアラーのフラッグシップとして、更なる利便性の向上を果たした。
新機能「AHB」に最先端の技術を投入
ニンジャH2 SXは2018年に登場した排気量998ccのスポーツツアラーで、スーパーチャージャーを搭載した並列4気筒エンジンを採用するニンジャH2をベースとしたスポーツツアラー。2022年モデルでのモデルチェンジによりレーダー機能を持つボッシュ製「ARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)」を装備し、アクティブクルーズコントロールや死角検知機能などの最新電子制御機能、メーターのTFT液晶モニタ化やライダーサポートアプリケーション「SPIN」対応、カワサキ初のエマージェンシーストップシグナルなどのユーザビリティの高い機能も採用した。
そして、2023年モデルでは従来モデルで採用された最新機能に加えて、新たに「AHB(オートハイビーム)」機能を採用。カメラセンサーにより前方の車両や街灯などの明るさを検知し、自動的にハイビームをオンオフさせることが可能になった。四輪車では一部のハイクラスモデルに採用が開始され始めた新機能で、二輪車での採用例は少ない。
また、上位バリエーションモデルとなるニンジャH2 SX SEも同時発表。こちらは2022年式よりスタンダードの装備に加えて電子制御サスペンション「KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)スカイフック」を装備しており、より高い水準の運動性能を発揮可能だ。
カラーリングはニンジャH2 SXに「メタリックディアブロブラック」1色、ニンジャH2 SX SEに「エメラルドブレイズドグリーン」「メタリックディアブロブラック」「メタリックグラファイトグレー」3色のラインナップとなる。

2022年のモデルチェンジでレーダーシステム「ARAS」を初搭載。2023年モデルの諸元は未発表ながら、従来の最新装備はそのままに新機能「AHB」の追加を果たした。

2023年モデルでの新機能は「AHB(オートハイビーム)」だ。カメラセンサーによる前方の光量を検知し、自動でヘッドライトのハイ/ロー切り替えを行う。四輪車でも一般化が始まった最新機能だ。ライトをハイビームに設定し、夜間に時速20km以上で走行することでアクティブとなる。

2022年に採用された最新機能は続投。前方衝突警告やエマージェンシーストップ、キーレスイグニッション、コーナリングライト、アプリ「SPIN」連携といった機能で、スポーツツアラーとしての機能を高める。
ニンジャH2 SX SE
参考:ニンジャH2 SX(2022)主要諸元
・全長×全幅×全高:2175×790×1260mm
・ホイールベース:1480mm
・シート高:820mm
・車重:266kg
・エンジン:スーパーチャージャー搭載水冷4ストローク並列4気筒DOHC 998cc
・最高出力(加圧時):154kW(210PS)/11000rpm
・最大トルク:137Nm(14.0㎏-m)/8500rpm
・燃料タンク容量:19L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=190/55ZR17
情報提供元 [ Kawasaki Motors Europe ]
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