11月8日、カワサキがミラノショーでニンジャ(Ninja)BEVとZ BEVを2台同時に公開した。どちらも日本では原付2種にあたる欧州のA1ライセンス(125ccまで)に適応した出力で、2023年に発売される。

着脱式バッテリーで日常使いに対応した新感覚原2スポーツ

8月の鈴鹿8耐でデモ走行を実施したZ BEV(Battery Electric Vehicle)=電動Zに加え、新たにNinja BEV=電動ニンジャが発表された。エンジンモデルと同じように共通プラットフォームの2台で、ニンジャはフルカウルのスタイルでデビューした。

スペックなどの詳細は未発表だが、外装や足まわりは旧ニンジャ250やZ250を流用しているので前後17インチホイールのフルサイズと思われる。これに専用フレームでバッテリーとモーターを搭載。出力は欧州のA1免許(~125cc、15PS以下)に対応する。

2019年のミラノショーで初公開された電動ニンジャは4速ミッションを備えていて話題になったが、今回発表された電動モデルは、クラッチレバーとシフトペダルがないので、オートマと見て間違いない。日本でも普及してきたAT小型二輪免許にも対応することが期待できる。

性能面で明らかになったのは、3kWhのバッテリー容量。ホンダモバイルパワーパックe:(HMPe:)と同じ50Vで計算すると60Ahとなり、26.1AhのHMPe:の2.3倍の容量となる。バッテリーは着脱式で重量は12kgとされるので、自宅内での充電も何とかなりそうだ。

国内での発売や価格は現状不明となるが、2023年はカワサキの原付2種もユニークな展開が注目されそうだ。

Ninja BEV [KAWASAKI] ついにパワーユニットをバッテリーEVにしたニンジャが登場。日本では125cc区分での発売が期待される。

Z BEV [KAWASAKI] ネイキッド版の電動Zも白のカラーリングで公開。国内で生産終了になったZ125プロの空白を埋める機種になりそうだ。

メーターは新型ZX-25RRと同じようにTFTディスプレイを採用していると思われる。

バッテリーはタンク部分の奥に差し込まれている。バッテリー上部にスペースがあるので、小物入れ等になっているかも知れない。

2023年はヤマハがXSR125やYZF-R125を国内に投入する予想もあり、ホンダを含めて原付2種がさらに充実しそうだが、カワサキは唯一EVというアプローチで盛り上げようとしている。

2024年にはハイブリッドモデル、将来は水素エンジン車も投入

他にも、鈴鹿8耐でデモ走行したHEV(ハイブリッド)モデルも欧州で初公開。エンジンとモーター駆動を簡単に切り替えることができるストロングハイブリッドモデルは、2024年に発売予定となる。さらに水素を燃料とする直噴エンジンを搭載するスーパーチャージドNinja H2のエンジン単体がミラノショーで展示され、将来の実用化を示唆していた。

カワサキは電動やハイブリッドモデル(中央)に加え、水素エンジンのH2(右)も開発し、カーボンニュートラルを目指す。

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    スポーツイメージのバイクなので「ファンライドした時の走行可能距離」と「価格」が気になる。
    あと「12キロのバッテリー」って、結構重いけどそんなの抱えてアパートの階段上り下りするのちょっとイヤだな。(汗

  2. あかなた より:

    じゃあ買わなきゃいいやん(笑)

  3. hinja より:

    重量がどんなもんかね
    Ninja125が142㎏だったかな?
    150㎏は切ってほしいが

  4. まー より:

    原付2種じゃなく、小型2輪って呼んだ方がいいような。

  5. 天かす1号(自称キッズ) より:

    セカンドに欲しいけど重量が気になる...
    かっこいいからね
    なおファーストも持ってない模様()

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