11月8日、ミラノショーでスズキのアドベンチャーツアラーとネイキッドスポーツが同時デビュー! エンジンはともに並列2気筒776ccユニットを搭載するミドルクラスで、V-STROM800DE(Vストローム800DE)とGSX-8Sの2台。ここでは、Vストローム800DEを紹介したい。

グラベルモードのトラコンも装備する本格アドベンチャー!

ヤマハのテネレ700やMT-07、ホンダのXL750トランザルプやCB750ホーネットとガチンコ対決となるラインナップが出そろった。全車700cc前後の並列2気筒エンジンを搭載した共通プラットフォームに、アドベンチャーツアラーとスポーツネイキッドをラインナップしている。

また、全車の共通点として270度位相のクランクシャフトを採用しており、90度Vツインエンジンと同じ爆発間隔を実現している。スズキならでは特徴としては、2軸バランサーを採用しているところで、より低振動でスムーズなフィーリングが得られそうだ。

Vストローム800DEの最高出力は84.3PSで、ホンダのトランザルプより8PSほど低い。テネレ700は688ccと排気量がひとまわり小さいので73PSと10PS程度下回るが、車重はVストロームより25kg軽量となる。制御面では電子制御スロットルを採用し、スズキインテリジェントライドシステム(SIRS)に対応しているのはアドバンテージだろう。

SIRSは、3種類のパワーモードやG(グラベル=未舗装路)モードを備えたトラクションコントロールなどで様々な路面状況でもライダーをサポートしてくれる。さらに、ABSは介入度「低」を含めた2モード+後輪オフ機能もあり、Vストロームシリースで最もオフロードに適した位置づけになるのが800DEだ。

2023年2月より欧州・北米を中心に全世界での販売が計画されている。

V-STROM800DE欧州仕様 [SUZUKI] 写真のカラーはチャンピオンイエローNo.2。650と1050の中間かつ、DEの名の通り最もオフ寄りの位置づけとなる。

V-STROM800DE欧州仕様 [SUZUKI] カラーリングは3種類。こちらはグラスマットメカニカルグレーだ。

V-STROM800DE欧州仕様 [SUZUKI] こちらはグラススパークルブラック。ホイールベースは1570mmで、テネレ700(1595mm)とトランザルプ(1560mm)の中間だ。

エンジンは水冷並列2気筒DOHC4バルブ。テネレ700はDOHC、トランザルプはSOHCユニカムと特色がある。最高出力発生回転は8500rpmでSOHCのホンダよりも1000rpm低く設定されている。

2つのバランサーをクランクシャフトに対して 上下90度間隔に配置する2軸プライマリーバランサーは特許取得済みのメカニズム。快適性を重要視したコンセプトが垣間見える。

Vストロームシリーズ最長のサスストロークを実現

DE= Dual Explorer(デュアルエクスプローラー)というネーミングが物語る通り、Vストローム800DEは、オンロードだけでなく未舗装路での走行も重視したコンセプト。それを物語るのがフロントの大径21インチホイールで、最低地上高はシリーズ最大の220mmを実現している。

また、前後のサスストロークもVストロームシリーズ最長の220mmを確保しているが、コンパクトなエンジンの恩恵でシート高は855mmと、Vストローム1050DEの880mmよりも25mm低く抑えられている。フロントフォークはプリロードと伸圧減衰調整可能でリアはリモコン式のプリロード調整を採用している。

シャーシには、スチールのダイヤモンドフレームを採用しており、ダブルクレードルではないのは低振動のエンジンを剛性部材にしているからだろう。スイングアームは軽量なアルミ製を採用。シートレールは未舗装路での過酷なライディングやパニア+トップケースの装着にも耐えるように設計されている。

ユーティリティは、5インチカラーTFTメーターで電子制御などの車両情報を詳細に表示。また、メーター左側にはUSBポートを用意しスマートフォンの充電に対応している。他に調整可能なスクリーンや縦配置ヘッドライトなど見所が満載だ。

並列エンジンならではのコンパクトさでマスの集中したレイアウトを実現。シートレールは分割式だ。

前後サスはショーワ製でフロントフォークはプリロード調整も可能なフルアジャスタブル。フロントブレーキは径310mmのWディスクで必要十分な制動力を確保する。

スイングアームは、縦・横・ねじれ剛性を高めた独自形状のアルミ製を採用している。

幅広のテーパーハンドルにハンドガードを標準装備。メーターの上にはアクセサリーが装着可能なフレームもセットされている。

タンク容量は20Lを確保。WMTCモードの燃費は22.7km/Lなのでデータ通りだと450km以上の航続距離となる。

ステップには溝付きのラバーを乗せるが、外せばオフロードに対応できそうだ。

樹脂製のアンダーカバーでエンジンを保護し、タフなイメージを引き立てている。

5インチカラーTFTディスプレイは、昼間モードと夜間モードの表示が可能。メンテナンスの時期を知らせてくれるなどの便利な機能もある。

GSX-S1000譲りのLED縦2灯ヘッドライトにVストロームならではのクチバシを組み合わせる。下側がハイビームだ。

スクリーンは3段階の高さ調整が可能。

USBポートは最大5V2Aの電流でスマートフォンなどの充電に対応する。

Vストローム800DE欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2345×975×1310mm
・ホイールベース:1570mm
・シート高:855mm
・車重:230kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 776cc
・最高出力:84.3PS/8500rpm
・最大トルク:7.95㎏-m/6800rpm
・燃料タンク容量:20L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=150/70R17

この記事にいいねする

コメント一覧
  1. 匿名 より:

    V-Strom650の後継というより別モノに思えるけど、、650はどうなっちゃうのかな。

  2. 加門マイロード より:

    リカージョンでお披露目されたエンジンがついに発表されたか。
    長年頑張った「Vツイン650cc」も、現行限りになるだろうし、これで公式に「VストロームのVはヴァーサタイルのV」となるのだろう。
    スズキなので「コスパに期待」できそうだし、ガチのチューブタイヤ用ホイールだし、面白くなってきやがったぜ。\(^o^)/

コメントをもっと見る
コメントを残す