
ホンダから新モデル「XL750 トランザルプ」がミラノショーにて公開された。CLに続き、ホンダのトライディショナルなネーミングとなる「トランザルプ」が復活するのは2012年以来10年ぶり。先行発表されていた「CB750 ホーネット」と同一コンポーネントとなる755cc・水冷並列2気筒OHCエンジンを採用し最新装備をまとうトランザルプ。国内では5月下旬発売と予想されており、冒険心をかき立てる新ミドルアドベンチャーに期待が止まらない!
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復活のトランザルプは最新装備で冒険をフォロー
1987年に初登場したトランザルプシリーズ。ホンダ発のアドベンチャーツアラーの端緒ではあったが、国内では1994年に販売を終了。大柄なスタイルや走破性はむしろ海外でこそ好まれ、海外向けモデルは2012年まで生産されていた。今回登場したXL750トランザルプは、CB750ホーネットと基本設計を共有する755ccの水冷並列2気筒OHCエンジンを採用。出力は67.5kW(91.8PS)/9,500rpmと発表されている。Vツインエンジンを採用していた先代シリーズとは別系統とはなるが、各種の最新装備で頼もしくツーリングをサポートしてくれるモデルになることは間違いない。
車体構成もアドベンチャーモデルらしく、ホイールはフロント21インチ・リア18インチのワイヤースポークを採用。SHOWA (日立Astemo)製φ43mm倒立フロントフォーク、リアにはプロリンクとアルミスイングアームを装備し、ニュートラルなハンドリングとオフロードでの走破性を実現している。
操作系にはスロットル・バイ・ワイヤを採用し、トルク制御のコントロールが可能なHSTC(Hondaセレクタブルトルクコントロール)を採用。高度な電子制御により、出力特性の変更やABSの部分カットといった詳細な機能設定を行うことができる。また、灯火類はフルLED、急ブレーキ時にストップランプを高速点滅させることが可能なエマージェンシーストップシグナルを備え、メーターはフル液晶の5インチTFTカラーディスプレイだ。
発売時期は未発表ながら、ホンダ国内サイトでも続々と情報が更新されていることからも、国内発売予定であることは間違いなく。国内では5月下旬発売と予想する。今後の情報発表に期待だ!

約10年ぶりの復活となったトランザルプ。海外ファンの多いモデルではあったが、国内でも熱烈なファンに待望されていたシリーズでもある。車体構造は一新されているが、オフロードを頼もしく走破するアドベンチャーモデルである点は変わりない。

採用されたエンジンは755ccの並列2気筒OHC。アドベンチャーモデルのフラッグシップ CRF1100L Africa Twin(アフリカツイン)とは異なるキャラクターとなるのは間違いなし。クラッチにはアシスト&スリッパークラッチを標準装備。

高度な最新電子制御により、トラクションの自由なコントロールや出力特性の変更が可能だ。メーターは5インチTFTカラーディスプレイを採用。

ホイールは前21インチ、後18インチの走破性が高いオフロードスタイル。フロントブレーキはダブルディスクだ。サスペンションにはφ43mm ストローク量200mmの倒立フロントフォークを備える。

各灯火類はフルLED化。高い視認性を発揮する。またテールランプには追突防止のために、エマージェンシーストップシグナルを備えている。
ロス・ホワイト・トリコロール
マットイリジウムグレーメタリック
マットバリスティックブラックメタリック
XL750トランザルプ(2023:海外モデル)主要諸元
・全長×全幅×全高:2325×838×1450mm
・ホイールベース:1560mm
・シート高:850mm
・車重:208kg
・エジンン:水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ 755cc
・最高出力:67.5kW(91.8PS)/9,500rpm
・最大トルク:75Nm(7.65㎏-m)/7250rpm
・燃料タンク容量:16.9L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-R21 M/C 54H、R=150/70-R18 M/C 70H
情報提供元 [ HONDA EUROPE ]
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