
ヤマハは、海外向け新モデル「XSR700 レガシー」を発表した。スペック等は従来モデルと同様だが、各種装備を本格的なスクランブラースタイルへ変更。ヘリテイジモデルらしいストロボカラーのタンクや、ガード付きのLEDヘッドライト、ブレース付きのアップハンドルを装備し、オプションパーツとしてアップマフラーやハンドルガードも供給される。なお、日本国内の発売予定はない見込みだ。
最新カスタムシーンのモードを取り入れたスポーツヘリテイジ
2016年に登場、2022年に最新排ガス規制に適合するモデルチェンジを受けたXSR700は、YZF-R7と基本設計を共有するクロスプレーン並列2気筒エンジンを搭載したミドルスポーツだ。XSRファミリーは日本国内では700cc、900ccの2モデルながら、海外では125cc、155ccといった各種排気量にラインナップされており、「スポーツヘリテイジ」モデルとして高い評価を受けている。
今回新登場した「XSR700 レガシー」は、既にXSR125でも前年に登場していたバリエーションモデルだ。ロードスポーツ感を全面に押し出していたスタンダードモデルに対し、オフロードモデル向けの各種装備をそなえつつ、クラシカルな印象のカラーリングである「レガシー」バージョンは、XSRシリーズのスクランブラーモデルという位置づけとなる。エンジンはスタンダードモデルと同一だが、ガード付きのLEDヘッドライト、ブレース付きのアップハンドルを標準装備。タイヤもピレリのブロックパターンモデルを採用しており、プロモーションムービーではフラットダートを駆け抜ける走行性能を見せつけた。
魅力的な「XSR700 レガシー」だが、残念ながら日本国内での発売見込みはないと思われる。国内モデルの更なる進化に期待していきたい。

XSR700は2022年のマイナーチェンジにより、LEDヘッドライトや最新排ガス規制への適合を果たした。「レガシー」はクラシカルさに磨きをかけたスクランブラーモデルだ。

従来モデルと同様のLEDライトにはガードを採用。ハンドルもアップタイプかつブレースを装備した本格的なオフロードテイストを高めた。

エンジンはYZF-R7と基本コンポーネントを共有する並列2気筒で、73.4PSを発揮。クロスプレーンクランクシャフトによりスポーティな性能を発揮する。

ホイールは前後17インチ。一見スポークホイールに見えるほどの細いキャストホイールを採用している。タイヤはピレリ製のブロックパターンを採用し、オフロード走行のポテンシャルを感じさせる。

オプションパーツとして、アクラポビッチ製アップタイプマフラーやハンドルガードも発売。いっそうのオフロードテイストを高めるパーツだ。
XSR700 レガシー(2023)主要諸元
・全長×全幅×全高:2075×865×1120mm
・ホイールベース:1405mm
・シート高:855mm
・車重:190kg
・エジンン:クロスプレーン水冷4ストローク並列2気筒DOHC 689cc
・最高出力:54.0kW(73.4PS)/8750rpm
・最大トルク:67.0N・m(6.8kgf・m)/6500rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:コンスタントメッシュ6段
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70 ZR 17M/C(58W)、R=180/55 ZR 17M/C(73W)
情報提供元 [ YAMAHA EUROPE ]
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