
ホンダから、海外向けとして「レブル1100」2023年モデルが発表された。スタンダードモデルはカラーリングが変更、スペックは従来通りだが、バリエーションモデル「レブル1100T」が同時発表。大型フェアリングとサドルバッグを標準装備するツーリングスタイルだ。
目次
ショートスクリーンのフェアリング、合計35Lの大容量バッグを装備したレブル1100T
レブル1100は2020年に登場。中排気量で大人気モデル・レブル250のスタイルをそのままに、CRF1100Lアフリカツインと基本コンポーネントを共有する1082ccの水冷並列2気筒エンジンを採用したビッグクルーザーだ。ビッグマシンながら、レブルシリーズらしい高い足つき性やアドベンチャーモデル譲りのエンジンポテンシャルが評価され、2021年は大型バイクの販売台数2位という好調なセールスを記録している。欧州・北米向けに発表された2023年モデルは、スタンダードモデルでは諸元の変更はなし。カラーリングにグレーを基調とした「イリジウムグレーメタリック」が追加された。
そんなレブル1100の、今回初登場となったバリエーションモデルが「レブル1100T」だ。シンプルなスタイリングのレブル1100に、トライディショナルなバガースタイルの大型フェアリングとサドルバッグを標準装備。フェアリングは発売済みのホンダ純正オプションパーツと似るが、スクリーンはショートタイプとなり、スポーティな印象を崩さないレイアウトだ。サドルバッグは右16L、左19Lの合計35Lの容量を持つハードシェルで、オプションパーツのナイロン製バッグよりも大きな容量となる。
その他性能はスタンダードモデルと共通となるが、ツーリング性能に特化した魅力的なバリエーションとして存在感を放つことは確実だ。なお国内導入予定は未発表ながら、国内でのホンダ製バガーは現在ゴールドウィングシリーズのみ。スポーティなバガーの需要があるのは確かで、導入に期待が持てるモデルだ!
カラーリングは海外モデルでも「ガンメタルブラックメタリック」1色のラインナップであるため、国内導入時もまずは1色での登場となるだろう。気になる販売価格は、現行レブル1100が110万円、DCTモデルが121万円であるところから、20万円アップの131万円~142万円代と予想する!
レブル1100T(2023/欧州・北米モデル)
ガンメタルブラックメタリック

スポーティな本格バガースタイルを持つレブル1100T。アーバンユースをイメージするスタンダードモデルとは一線を画し、ロングツアラーとしての性格をピックアップしている。

大型フェアリングはフォークマウントで、ハンドルを完全にカバーできるサイズ。

従来販売されていたオプションパーツのフェアリングは、ライダーの頭部までカバーするロングスクリーンが採用されていた。レブル1100Tではショートサイズのスクリーンに変更されている。

ハードタイプのサドルバッグも標準装備。右16L、左19Lの合計35Lの容量となる。アクセサリーとして販売されていたナイロン製サドルバッグからは11Lの容量増加だ。

スタンダードモデルと同じく、DCT搭載バージョンも登場する。クラッチやシフト操作の煩雑さから解放されるDCTは、ロングツアラーにとって最適な装備といえる。
レブル1100(2023/欧州・北米モデル)
スタンダードモデルには新カラーとして「イリジウムグレーメタリック」が登場。グロス仕上げのグレーベース、メタリックカラーのラインナップだ。従来ラインナップの「ガンメタルブラックメタリック」と共に、2色での展開となる。こちらも国内発売は未発表ながら、登場時は同様のカラーバリエーションでの展開となるだろう。価格は4万アップとなる、114万円程度が予想される。
イリジウムグレーメタリック(新色)
ガンメタルブラックメタリック(継続)
レブル1100(2023:海外モデル)主要諸元
()内はDCTモデルの数値・全長×全幅×全高:2240×853×1115mm(2240x834x1115mm)
・ホイールベース:1520mm
・シート高:700mm
・車重:223kg(233kg) / 238kg(248kg)※レブル1100T
・エンジン:SOHC 水冷4ストローク8バルブ並列2気筒1084cc EURO5準拠
・最高出力:64kW(87PS)/7000rpm
・最大トルク:98Nm(9.9kgf・m)/4750rpm
・燃料タンク容量:13.6L
・変速機:6段マニュアルトランスミッション(6速デュアルクラッチトランスミッション)
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=130/70B18M/C、R=180/65B16M/C
情報提供元 [ HONDA EUROPE ]
この記事にいいねする