11月7日、ヤマハが予告通りスポーツツアラーの新型を一挙公開した。シリーズ最小排気量となるトレーサー7/GT(TRACER7/GT)は、同系MT-07と同じようにカラーTFTメーターを採用。さらに細部のアップデートで完成度を高めている。

ブレーキもディスク径を拡大して制動力をアップ

2016年にデビューしたトレーサー700は、2020年に現在のLEDプロジェクターヘッドライトを装備したスタイルになり、ユーロ5の排ガス規制に対応。2021年型で車名をトレーサー7に変更し、同時にトレーサー7GTを追加して現在に至っている。

そして2023年は、このトレーサー7/GTが新たに5インチのカラーTFTメーターを獲得。スマートフォンと連携することで、各種着信通知や車両の走行ログを確認することができるようになった。さらにフロントブレーキ径を従来の282→298mmに拡大して制動力を強化している。

トレーサー700/トレーサー7シリーズは欧州で生産されているモデルのため、これまで日本で販売されることはなかった。そして、今後も日本市場に導入される予定はないだろう。

2023年型トレーサー7GT [YAMAHA] ベースはMT-07の並列2気筒エンジンとシャーシでこれをツアラー化した。GTは20Lのパニアケースや専用シート、大型スクリーンを装備している。

2023年型トレーサー7GT [YAMAHA] MT-07をベースにしているが、ホイールベースは60mm延長され直進安定性を確保。ハンドル幅も広く、操作しやすいようになっている。

5インチTFTメーターを新たに採用。ブルートゥースでスマートフォンと連携できるので着信も表示する。ヤマハのMyRideアプリで走行ログなども確認可能だ。

2023年型トレーサー7/GT欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2140×840×1290-1330mm
・ホイールベース:1460mm
・シート高:835mm
・車重:197kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 689cc
・最高出力:73.4PS/8750rpm
・最大トルク:6.83㎏-m/6500rpm
・燃料タンク容量:17L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55R17

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