11月7日、ヤマハが予告通りスポーツツアラーの新型を一挙公開した。中でも力が入っているのがTRACER9GT+(トレーサー9GT+)で、レーダーを搭載してアダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキ制御などを採用した。

レーダーはヤマハでは初、ブレーキコントロールは世界初の装備

2021年型でフルモデルチェンジしたトレーサー9GTは、従来の846ccのエンジンを888cc(欧州では890ccとカタログ表記)に拡大し、新作のシャーシに搭載した。また、前後サスにはKYB初のセミアクティブサスペンション=KADSを採用した。

他にも、車体の姿勢を検知するIMUを積むことで、バンク角に応じたトラクションコントロールやスライドコントロールなどの電子制御も導入。さらに7度以上のバンク角で点灯するコーナリングライトを採用し、ツアラーとしての完成度を徹底的に高めている。

そして、2023年型のトレーサー9GT+にはレーダーが搭載され、前方の交通状況が探知可能になった。これにより他メーカーでも採用が始まっているアダプティブクルーズコントロール(ACC)が使用可能になり、前方車両の速度に応じて車両が自動で速度をコントロールしてくれるようになった。

さらに世界で初めてレーダーを利用したブレーキコントロール(BC)と呼ばれる自動ブレーキ制御を盛り込み、車間距離の状況から前方車両への衝突を防ぐためにライダーのブレーキングが不足している際は、前後輪のブレーキ圧を自動で高めてくれるのだ。

ヤマハの発表によると、日本での発売は2023年夏以降の予定となる。

2023年型トレーサー9GT+欧州仕様 [YAMAHA] トレーサー9シリーズ新たに登場した最上級機種で、レーダーの他に7インチのカラーTFTメーターを装備。カラーはアイコンパフォーマンス。

2023年型トレーサー9GT+欧州仕様 [YAMAHA] こちらのカラーはパワーグレーでカラーリングは2種類ラインナップされている。通常のトレーサー9GTは、色変更のみで白と黒の2色になった。

レーダーは一般的に車両前方に遮蔽物を避けて装着されるが、トレーサー9GT+では下部ヘッドライトの間にレーダーが設置されているのが分かる。

2020年に撮影したBOSCH(ボッシュ)が開発していたレーダー。スマホなどでも使われるミリ波を前方に照射しその反射で前方の交通状況をセンシングする。

ヤマハ独自の前後連動ブレーキシステムは、ボッシュの油圧ユニットを使用し前後のブレーキ配分を最適化する。なお、リアブレーキは径245→267mmに拡大されキャリパーも改良された。

KYBの電子制御サスペンション「KADS(KYB Actimatic Damper System)」は通常版トレーサー9GTから踏襲。ブレーキコントロール作動時にはサスも連携して車体を安定させる。

姿勢角センサーを活用したコーナリングライトは2021年型から導入。写真で車両左目部分が光っているのがコーナリングライトだ。

エンジンは、欧州のエンジンは119PS、2021年型で排気量を拡大してユーロ5の排ガス規制にも対応。メインフレームはMT-09用をベースにトレーサー用に改良、スイングアームはロングホイールベースの専用品だ。

トレーサー9GT+は大画面7インチのTFTディスプレイを採用

通常版トレーサー9GTの2画面メーターに代わり、トレーサー9GT+は、大画面7インチのカラーTFTメーターを新たに採用している。画面テーマは3種類用意されており、ライダーの好みで選択可能だ。

この新型TFTメーターは、スマートフォンと連携する機能を持っており、各種着信状態がメーターに表示され、ブルートゥースで接続されたインカムで通話も可能。また、ライダーと同乗者はインカムで音楽を楽しむことができる。

さらにトレーサー9GT+は、大画面のディスプレイにナビゲーションを表示させることができる。Garmin(ガーミン)のアプリをスマートフォンにインストールし、ヤマハのMyRideアプリとメーターを連携させることでメーター画面にナビを表示する。

トレーサー9GT+のメーター。画面中央に円形のタコメーターを表示する。メーターの下にはUSBタイプAのジャックも用意されている。

ガーミンのナビを表示する際はスピードなど必要な情報はナビ周辺に集約。他にもナビが使えるようになった2023年型XMAXの場合は、2画面メーターで対応している。

標準版トレーサー9GTのメーターは2画面に情報を整理して表示する。スマホ連携の機能はない。

2021年型トレーサー9GT国内仕様主要諸元(参考)

・全長×全幅×全高:2175×885×1430mm
・ホイールベース:1500mm
・シート高:820-835mm
・車重:220kg
・エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 888cc
・最高出力:120PS/10000rpm
・最大トルク:9.5㎏-m/7000rpm
・燃料タンク容量:18L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:145万2000円

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コメント一覧
  1. いっちゃん より:

     バイクは4輪との車間距離が総体的に近すぎるように見えます。4輪の前に猫の飛び出しなどがあったとき、どうするつもりなのか。

     バイクは軽いが4輪ほどの急制動はできない。また、急ハンドルも切れない。これは宿命。

     ミリ波レーダー、アダプティブクルコンの普及は有効だと思います。
     

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