
ヤマハ車オーナーやファンのためのイベント「YAMAHA Motorcycle Day」が、2022年10月22日に山梨県のふじてんリゾートで開催された。そこに展示されたYZF-R7のカスタムがカッコよかったので紹介したい。
まるでYZF-R1レーサーのようだが実はファインチューン
3年ぶりに開催されたヤマハモーターサイクルデー2022に展示されたYZF-R7は、「YAMAHA MOTOR LAB for R7」と名付けられたコンセプト車。ヤマハ社内のメンバーが手がけただけあって、YZF-R1の全日本ワークスレーサーのようなオーラを放っている。
だが、装着パーツは多くが市販品で固められており、公道走行可能で再現可能なファインチューンに留められているのがポイントだ。アクラポビッチ フルエキゾーストマフラー YZF-R7(23万6830円)など、ワイズギアで販売しているパーツなどでレーサー度を高めているのだ。
一方、オーリンズのように見えるフロントフォークは、中身のカートリッジのみオーリンズ製とし、ゴールドのアウターはWGP参戦60周年記念カラーのものを使用。外装はロゴも含めてオールペイントするなど社内カスタムならではのレベルの高い演出も見ていて楽しい。

10月22日に展示されたYAMAHA MOTOR LAB for R7。ノーマルカウルにオールペンされた外装はアンダーカウルの装着部分をクイックファスナーにするなど、レーサーのような演出だ。

クラッチカバー部分に装着されているのはGB Racing クランクケースプロテクター(3万3000円)。アクティブの「ステップバー(9900円)」だけでもレーシーな雰囲気になる。

オーリンズ製インナーカートリッジのフォークトップに変わるだけでもコックピットはかなりレーシーになる。アクティブのGPSデータロガー「QSTARZ」も演出に一役買っている。

ヤマハ車らしくブレーキフルードは青色。ハンドルはGYTR製でレバーはゲイルスピードのアジャスタブルブレーキレバー ブラック(1万9250円)を装着。他にもハイスロEVO2などでレーシーな雰囲気に。

リアショックはオーリンズのYZF-R7用「S46HR1C1S」にコンバート。カーボンのリアフェンダーは才谷屋製と思われる。ナンバープレート部分にはミツバサンコーワのドラレコをセットしている。

リアもブレーキフルードは青色。リザーバータンクも透明にすることでカスタム感を高めている。
モーターサイクルショーに出品されたヤマルーブカラーは製品化
ヤマハは2022年3月のモーターサイクルショーで、ヤマルーブカラーに塗装されたYZF-R7を出品していたが、こちらは22万円でワイズギアからカウルキットが発売中。中止になった2020年鈴鹿8耐で、YART Yamaha Official EWC Teamが採用するはずだったカラーリングをモチーフにしたスペシャル外装セットとなる。
後日、このカラーは2022年8月に開催された鈴鹿8耐で実戦投入されており、本物の8耐レプリカになった。黒から青へのグラデーションとデカールがレーシーさを演出している。

YZF-R7は、タンクカバーやカウル、フェンダー類をセットにしたキットを装着するだけで、R1レーサーのように様変わりする。

2022年の鈴鹿8耐に参戦したYAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(YART)のマシン。ヤマルーブの最高峰オイル「RS4GP」のボトルデザインをイメージしたカラーリングだ。
この記事にいいねする