11月8日開幕のミラノショーで、ホンダのレブル250/レブル500をベースにしたスクランブラー仕様・CL250スクランブラー/CL500スクランブラーのデビューが予想されている。さらに新情報ではアメリカでCL300スクランブラーも発表されそうだ。

CG:宮窪伸治

ホンダCL250/300はレブル250/300と同じ関係か

日本国内で大ヒット中のホンダ・レブル250は、アメリカなど海外では主にレブル300として販売されている。レブル250の水冷単気筒エンジンは、内径76mm×行程63mm(250ccは55mm)の286cc仕様にストロークアップして、37ccの排気量アップに耐えるように設計されており、他にもCRF300Lなどが存在している。

この流れから同系エンジンを採用するCL250スクランブラーには、300cc版が登場すると予想される。情報では、アメリカ向けにCL300スクランブラーがデビューするだろう。欧州では並列2気筒のCL500スクランブラーのみラインナップし、ミラノショーではCL500のみが公開されるだろう。

250ccが販売されている国はインドネシアなどがあるが、世界的には少数派。それでもCL250スクランブラーが日本で発売されるのはほぼ確実で、CL500日本仕様とともに3月下旬リリースと予想される。1月下旬には日本でも正式発表される見込みなので、価格はその時に明らかになるはずだ。

CL250スクランブラー [HONDA] オートバイ誌制作の予想CG。250のDOHC4バルブの単気筒エンジンは、286ccに拡大されてCL300としても米国でデビューしそうだ。

CL500スクランブラー [HONDA] オートバイ誌制作の予想CG。CL500は欧州と日本、アメリカで発売されると予想。レブル500と同様に日本では400cc版にはならないだろう。

アメリカ生まれのスクランブラーがCL300で里帰り!?

ホンダ初のオフロードモデルのCL72スクランブラーは、1962年3月にアメリカで発売された。1959年に設立されたアメリカンホンダモーターの主力商品とするために開発が始まっており、英国製モデルに対抗することが狙いだった。

1961年に高性能オンロードモデルのCB72(250cc)が発売されると、これをベースにしてオフロード化する方針が決定。剛性の高いシングルクレードルフレームと19インチに拡大した前後ホイールを装備するなどして、CL72スクランブラーが誕生した。

2023年は、アメリカ生まれのCL72スクランブラーが、CL300スクランブラーになって里帰りするという劇的な展開になりそうだ。

CL72スクランブラー [HONDA] 1962年発売。バックボーンフレームだったCB72のフレームを一新。247ccの並列2気筒エンジンは、軽量化のためにセルスターターを撤去している。

この記事にいいねする


コメント一覧
  1. 匿名 より:

    この「ダサいCGを裏切るデザイン」で登場してもらいたい!

コメントをもっと見る
コメントを残す