
オーストリアのKSRグループに属するマラグーティが、今年から公開していたDRAKON125(ドラゴン125)をミラノショーに出品する。125ccの水冷単気筒エンジンを搭載する欧州原2ネイキッドは、KTM125デュークの対抗馬になりそうだ。
ドラゴンの角や翼のような造形を盛り込んだキスカデザインの作品
ドラコン125をデザインしたのは、KTMモデルを手がけていることでも知られるオーストリアのキスカデザイン。125デュークも同社のデザインとなるが、ドラコン125ではデュークの直線的なラインではなく、なめらかな面構成としているのが特徴だ。
車名のDRAKON(ドラコン)は、スラブ語圏の表記で英語ではDRAGON=ドラゴンの意味。日本などでの竜に類似する欧州の伝説上の生き物で、ドラコン125の顔まわりには髭や角のような処理、翼のようなシュラウドの造形にドラゴンの特徴が反映されているようだ。
装備は、DOHCと思われる水冷単気筒エンジンを搭載し、倒立フォークや前後ディスクブレーキ、17インチの足回りなど高性能原2スポーツの基本を押さえた構成。さらに高解像度のフルカラーTFTディスプレイに加え、USBソケットはデュアルで用意している。
マラグーティの日本への輸入はモータリストが行っており、ドラゴン125は2022年の東京モーターサイクルショーで国内導入をアナウンス済み。発売時期や価格は、為替レートの変動もあるので改めての発表を待ちたい。

ドラコン125 [MALAGUTI] 13.6PSと最高出力は控え目だが車体の装備は本格的。マフラーとアンダーカウルも凝ったデザインだ。3月時点での日本での価格は53万9000円と発表されていた。

横から見ると同じキスカデザインのデュークに似ている。フロントブレーキはビッグバイク並みの大径300mmディスクで、キャリパーはラジアルマウントを採用する。

カラーTFTディスプレイは3色に変更可能。左が速度、右が回転計の左右対称表示もユニーク。

2022年3月の東京モーターサイクルショーでは、同じマラグーティ製のミッション125を初公開。2023年はドラコン125などマラグーティブランドの国内本格展開が期待される。
ドラコン125欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2050×810×1100mm
・シート高:805mm
・車重:145kg
・エジンン:水冷4ストローク単気筒 124.8cc
・最高出力:13.6PS/9500rpm
・最大トルク:1.16㎏-m/7500rpm
・燃料タンク容量:10.5L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/80-17、R=130/70-17
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