10月25日、ヤマハが欧州で新型MT-125を発表した。従来モデルとスタイルなどは大きく変わらないが、新たに5インチフルカラーの液晶メーターを装備し、トラクションコントロールも採用している。そして既報の通り、2023年後半には日本で発売される可能性も濃厚だ。

日本の125ccクラスでは唯一のフルカラーカラー液晶メーター

欧州で発売されているMT-125は、水冷単気筒OHCエンジンをスチールデルタボックスフレームに積んだMTシリーズの末弟。2020年に現在のLED1眼ヘッドライトのフェイスデザインに変更されるとともにユーロ5の排出ガス規制をクリアした。

そして2023年は、新たにフルカラー液晶メーターを採用。また、ヤマハのMyRideアプリをスマートフォンにインストールしてMT-125のメーターにリンクすると、電話の着信、メール、メッセージの通知をカラー画面で表示できるのだ。

さらに、電子制御にはトラクションコントロールを採用。インドやインドネシアで発売されている同系のYZF-R15には既にトラコンが導入されており、これが125にも展開された形だ。MT-125以外にも欧州でラインナップされているYZF-R125も採用が期待される。そして、モデルチェンジした新型MT-125やYZF-R125が2023年後半に日本でも発売される可能性が濃厚だ。

2023年型MT-125欧州仕様 [YAMAHA] カラーリングは3色展開でこちらはアイコン ブルー。他にもテックブラックが用意されている。

2023年型MT-125欧州仕様 [YAMAHA] こちらはシアンストーム。MTシリーズらしい蛍光カラーのホイールを履いている。

スマホとの接続が可能な5インチフルカラー液晶メーターを新採用。燃料計やギアポジションの他、テキストメッセージや着信通知が表示できる。

エンジンは15PSの水冷単気筒OHC4バルブ124cc。低回転と高回転でカムを切り替えるVVAを装備している。

ツインチューブのデルタボックスフレームはスチール製だが、スイングアームはアルミ製でバネ下重量を軽減している。

倒立フォークは径41mmでブレーキはラジアルマウントキャリパーに大径292mmディスクを採用する。

リアタイヤは250cd並みの140サイズをを装着する。トラクションコントロールは前後輪の回転を検知して作動するようになっている。

アシスト&スリッパークラッチを装備しているのでクラッチ操作は軽くなっている。

目のように見えるのが2つのポジション灯で、口の部分が単眼のLEDヘッドライトだ。

2023年型MT-125欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:1960×800×1065mm
・ホイールベース:1325mm
・シート高:810mm
・車重:142kg
・エジンン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc
・最高出力:15PS/10000rpm
・最大トルク:1.1㎏-m/7800rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/80-17、R=140/70R17

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