CBR600RRは2022年で生産終了しレースベース車が発売、新型CBR600RRはある？
CBR600RR
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2022年10月15日からHRCがCBR600RRレースベース車の予約受付を開始している。現行モデルは2022年で生産終了するという情報なので、今後はサーキット専用モデルとして存続することになるのか、それとも新型CBR600RRが準備されているのか？
写真提供：ホンダレーシング
600ccはスーパースポーツでありレーサーでもある
当Webの取材によると、現行CBR600RRは2022年10月末が期限の令和2年排出ガス規制に対応せず、生産終了する模様だ。すでに販売店での予約は埋まっており入手困難な状況になっている。ただし、CBR600RRはプロダクションレースでも使われていることからレースベース車の販売は継続となり、10月15日からHRCサービスショップで予約受付を開始している。
現行型CBR600RRは、2016年型を最後に国内で販売が途絶えていたものに、ユーロ4相当の平成28年排ガス規制対策を施し2020年9月に発売されたモデル。生産できる期間は2年しか残されていないことを前提に復活し、すでにユーロ5の排出ガス規制が敷かれていた欧州では未発売とした。
つまり生産終了することは事前に予定されていたとも言えるが、なぜCBR600RRが復活したかというと、ヤマハYZF-R6に対抗することが目的だったと思われる。R6は2016年にフルモデルチェンジし、トラクションコントロールなどの電子制御が充実したが、CBR600RRは丸腰といっていい状態で水をあけられていたのだ。
そこで、それを超えるIMU制御のトラクションコントロール＆ABSや電子制御スロットルなどをフル投入して発売し、主にロードレースでの覇権を取り戻すことを目指していたのだ。公道モデルが生産終了してもレースベース車は継続できるので、今後もサーキットではCBR600RR vs YZF-R6の戦いは続くだろう。
CBR600RRレースベース車 [HONDA] 販売元はHRCで同サービスショップを通じて10月15日から予約受付中、配車時期は2023年1月だ。写真はイメージで仕様や価格は各ショップによって異なる。
YZF-R6レースベース車 [YAMAHA] R6も2020年の生産終了後もレースベース車の販売を継続中。2023年モデルは10月19日から予約受付を開始した。価格は128万7000円で発売日は2023年2月28日だ。
新型CBR600RRはありそう、意外にもZX-6Rも存続する!?
果たして、今後600cc並列4気筒エンジンはサーキットでしか楽しめなくなってしまうのかというとそうでもなさそうだ。当Webの得た情報によると、CBR600RR公道仕様はまた復活すると思われる。少なくとも2023年型は存在しないが、早ければ2024年に新型CBR600RRの発売を期待したいところだ。
もう一台の現役600ccスーパースポーツと言えば、カワサキのZX-6R（636cc）。こちらは、2023年型が10月1日に発売されたばかり。ただし、令和2年排出ガス規制に対応していないため、これがラストモデルになる可能性もある状況だ。
そして、ZX-6Rに関しても当Webが得た情報によると存続する方針のようで、令和2年排出ガス規制に対応したモデルが時間を置いて出てくると予想される。登場時期等は不明だが、朗報を期待したい。
CBR600RR [HONDA] 左が公道仕様で価格は160万6000円。ウイングレットも装着して最新装備をすべて押さえた現行型は、新排ガス規制に対応してまた復活する!?
Ninja ZX-6R [KAWASAKI] 基本設計は2013年型を踏襲し2019年型で電子制御などをアップデートしたZX-6Rの2023年型。新排ガス規制に対応しなければこれがラストモデルになるが、果たして!?
