
10月4日にインターモトショーでホンダがCB750ホーネットを発表したが、次はXL750トランザルプの番。11月8日からのミラノショーで本格的なアドベンチャーツアラーがデビューすることは確実だろう。
CB750ホーネットと同じ755cc並列2気筒エンジンを搭載か
2023年モデルとして日本での発売が有力視されているXL750トランザルプは、並列2気筒エンジンを搭載していると言われており、先行して10月4日に発表されたCB750ホーネットと共通と予想される。排気量は755ccで、CRF1100Lアフリカツインと同じユニカム式のSOHC4バルブユニットを採用している。
このエンジンはホーネットというよりトランザルプのために開発されたものと言えそうで、アフリカツインのスケールダウン版といえる構成だ。並列2気筒+ユニカムだけでなく90度位相のクランクシャフトもアフリカツインと同じ。ホーネットがメイン機種だったらDOHCヘッドや並列4気筒レイアウトなどもっとスポーティな設計になるはずだ。
一方、755cc並列2気筒エンジンのボア×ストローク比はアフリカツインよりショートストロークになるが、オフロードのアフリカツインに対してオンロード寄りのトランザルプにはその方がマッチしているだろう。また、CB750ホーネットはダイヤモンドフレームを採用しているが、XL750トランザルプも共通プラットフォームになると思われる。
セミダブルクレードルフレームを採用しているアフリカツインに比べるとダイヤモンドフレームはオンロード寄りで、1980年代からの2台の棲み分けは新世代になっても変わらないようだ。それでもトランザルプはフロント21インチのスポークホイールを採用するとの情報なので、デュアルパーパスとして十分なオフロード性能を確保していることが期待される。

XL750トランザルプ [HONDA] オートバイ誌制作の予想CG。前後ホイールはアフリカツインと同じフロント21インチ、リア18インチという情報だ。

XL750トランザルプも採用すると思われるホーネットの755cc並列2気筒エンジン。最高出力は91.8PSを発揮する。テネレ700の688cc/73PSよりも高性能だ。

トランザルプ600V [HONDA] 初代トランザルプは国内では1987年に発売。記号はXL600VでXLシリーズの1台として位置づけられていた。車名の意味は「アルプス越え」で、ツアラーとして欧州でロングセラーとなった。

アフリカツイン [HONDA] 初代アフリカツインはトランザルプをベースに1988年に発売。記号はXRV650でパリダカールラリーに参戦するレーサーとしても活躍した。当時はXL=デュアルパーパス、XR=レーサーだった。
CB750ホーネットは日本での発売は見送り、トランザルプは発売濃厚
先行されて発表された新型CB750ホーネットは日本での発売は見送られた模様だが、XL750トランザルプは日本での発売が確定的。11月8日のミラノショーでの正式発表と同時に国内向けにも何らかのアナウンスがあるだろう。続報に期待!

CB750ホーネット [HONDA] 755cc並列2気筒エンジンを搭載した新生代ホーネット。欧州で独自に進化したCB600Fホーネットの後継機となる。同じプラットフォームでXL750トランザルプも登場するだろう。
2023年型CB750ホーネット欧州仕様主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2090×780×1085mm
・ホイールベース:1420mm
・シート高:795mm
・車重:190kg
・エジンン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 755cc
・最高出力:91.8PS/9500rpm
・最大トルク:7.65㎏-m/7250rpm
・燃料タンク容量:15.2L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
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丸目で四気筒が好まれる日本市場にホーネット導入しても採算取れないってことね。
なぜ出さぬ!gsx-s8と比較してどちらか選びたいのに!!