CL250復活スクープとともにSLシリーズの元祖SL90を振り返る【ダックスの次はこれ？】

ダックス125の次候補になりそうなホンダブランドを勝手に紹介する企画の第2回はベンリイSL90に注目。

現在各メディアでCL復活のスクープが出回っており、2023年にはCL250とCL500が発売される可能性が濃厚だ。SLはCLの次に登場したホンダのスクランブラー（オフロード）モデルで、これをシリーズ化して充実させるのであればSLシリーズの復活にも期待！

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2022.12.25

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CLとSLはホンダのスクランブラー2大ブランド

ホンダのオフロードバイクの元祖は1962年に発売されたCL72スクランブラーで、オンロードスポーツのCB72スーパースポーツをベースにしていた。当時はまだオフロード専用バイクが存在していない時代で、オンロードをベースにシャーシを強化し、アップマフラーなどの装備で対応した。

ベンリイSL90は、オフロードの装備をより突き詰めたモデルで、1969年にCLからSLへと呼称を変えて発売された初のモデル。フレームは新開発の高剛性ダブルクレードル式で、ヘッドパイプ部分にはトリプルダウンチューブ構造を採用。サスペンションはロングストロークで、リアにはより高性能なカルボン型サスペンションを組み合わせている。さらに、フロント19インチ、リア17インチという当時の小型モデルでは例のない大径ホイールを採用し、優れたオフロード性能を発揮した。

オフに特化した装備をより充実させたのがSLシリーズで、1970年代前半にはCLに代わりラインナップを充実させた。たがすぐにXLシリーズに入れ替わってしまい、CLと同様に短期間で役割を終えたホンダのオフロード黎明期を代表するスクランブラーなのだ。

ベンリイSL90 [HONDA] CLよりもオフロード性能を向上させたSLシリーズの第1弾。エンジンは8PSを発揮した横型単気筒89ccを搭載し、クラッチはマニュアル式を採用した。

ベンリイSL90の当時のカタログ。「荒野ほど、その本領を発揮する正統派スクランブラー」と書かれており、オフロードモデルのことをスクランブラーと呼んでいた時代のモデルだ。

モトラはホンダレジャーバイクの異形、ダックス125の次候補にあり？【日本の名車】

2022.9.24

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2022.9.18

9月13日、ホンダが二輪事業説明会を開催。本田技研工業の竹内弘平副社長と二輪分野の責任者である野村欣慈氏が、「電動化を中心としたカーボンニュートラルの実現」について約1時間ほど報道陣を前に説明及び質疑応答した。 その中でグローバルでの電動バイクの導入スケジュールが明らかにされたが、早いものでは202...

CT125ハンターカブに続くオフロード、MTミッションなら棲み分け可能

ホンダは、2023年にCL250スクランブラーを発売する可能性が濃厚で、改めてホンダのオフロードシリーズの黎明期に光を当てようとしている。それであれば、CLとともにこの時代を支えたSLも出すことでスクランブラーシリーズがより充実するはずだ。

幸いベースになる横型単気筒125ccエンジンが令和2年排ガス規制に対応したタイミングで、一連のリバイバルシリーズの一台であるCT125ハンターカブは、新しいエンジンを搭載して12月にモデルチェンジすると予想されている。ミッションは従来通り自動遠心クラッチの4速仕様になる模様だ。

仮にSL125が検討されるのであれば同系エンジンでもモンキー125と同じ5速MTミッションを搭載し、シャーシもより本格的にオフロードに対応したSLらしいコンセプトだと独自性が出せるはず。また、横型エンジンのならではの低シート高が実現できたら、セローに代わる存在としても存在感が示せるだろう。

2023年型CT125タイ仕様 [HONDA] タイで先行発表されたCT125ハンターカブの新型は、ロングストローク仕様の新しいエンジンを採用している。ミッションは従来同様4速自動遠心式クラッチになる。

オートバイ誌によるCL250スクランブラーの予想CG。レブル250/500をベースにしたスクランブラー仕様で、オフロード走行はあまり意識していないコンセプトだと思われる。ホンダから2023年モデルとして発売されるだろう。

ベンリイSL90 [HONDA] このくらい手軽なオフロードモデルは現代でも需要がありそう。しかもホンダ初の本格オフロードモデルの復刻版という付加価値があると注目度も高まるだろう。

SL90のエンジンは8PSを発揮。2023年型CT125ハンターカブは9.1PSという情報なので、パワーはほぼ同レベル。SLはシフト方式も手動クラッチ式なので、CT125ハンターカブと棲み分けができるはず。

SL90のアップマフラー。モンキー125、ダックス125でも採用されている人気のスタイルだ。レッグシールドはガードも兼ねた構造だと思われる。

SL90のヘッドライト一体のスピードメーターは120km/hスケール。モンキーやダックスもオリジナルはメーター一体型だった。

【詳報】2023年新型CT125ハンターカブは9.1PSの新エンジン搭載でシルバー追加！　国内は44万円で12月に発売!?

2022.9.14

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1969年型ホンダ ベンリイSL90主要諸元

・全長×全幅×全高：1880×810×1075mm
・ホイールベース：1220mm
・シート高：
・車重：98kg
・エジンン：空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 89cc
・最高出力：8PS/9500rpm
・最大トルク：0.66㎏-m/8000rpm
・燃料タンク容量：8.5L
・変速機：4段リターン
・ブレーキ：F＝ドラム、R＝ドラム
・タイヤ：F＝2.75-19、R＝3.25-17
・当時価格：8万9000円