
2022年4月、袖ヶ浦フォレストレースウェイでThe CB MEETINGが開催され、CBを得意とするショップや個人が自慢のカスタム車を披露した。ここでは、その中でもひときわ可愛く目立っていたCB風カスタムをご紹介。一見CB1100RDとCB750Fボルドール2に見えるが、ちょっと小さい?
問い合わせ:TTRモータース(048-925-8655)CB1100R風のグロムタイプRは5速仕様の新車ベースでも販売中!
テイストオブツクバの常連ショップで、特にCB系を得意とするTTRモータースが製作したのがこのCB1100R風のグロム。CB1100Rは、1980年代にレース参戦用のホモロゲーションモデルとして少量数が生産された空冷CB-F系の最高峰で、シリーズ唯一のフルカウルのスタイルが今でもファンを惹きつけている。
CB1100Rはさすがに買えないし気軽に乗れない…というライダーは、こちらのグロムタイプRなら存分に楽しめるはず。撮影車は初代JC61ベースと思われるが、TTRモータースでは5速ミッションを新採用した最新型JC92グロムにも対応させており、新車コンプリートを116万円で販売中。
JC92ベースのコンプリート車両は、塗装済みのカウルだけでなくカーボンミラーやオーヴァーのバックステップやオリジナルマフラーも装着されており、外観のイメージは全く変わらない。タイのWAVE125がベースだった4速グロムよりも、スポーティにミッションが最適化された5速エンジンの方がタイプRへのマッチングは良好なはずだ。

旧グロムをベースにしたCB1100R風のタイプR。カウルの形状から1983年の最終型RDをイメージしているのが分かる。黒のメガホンマフラーやゴールドのホイールもRDを忠実に再現している。

こちらが元ネタのCB1100RD。カワサキZシリーズに対抗して1979年にデビューしたCB-Fシリーズの頂点モデルで、1062ccのエンジンは120PSの最高出力を誇った。

現行グロムJC92をベースにしたタイプRはこちら。手前に置いてあるカウルは1981年の初代CB1100RBのカラーリング。この色だとネイキッドのままでもOK。もしくはボルドールと同じハーフカウルにしたいところだ。

CB1100Rでは、軽量化のためにアルミタンクにしていたが、グロムタイプRはタンクカバーでCB1100R風に製作。ノーマルグロムはインナータンク方式を採用しているのだ。

CB1100Rの純正エビテールも再現。シートはシングル仕様でウインカーは純正を流用している。テールカウルサイドのロゴがGROM Rになっているのはセンスの良い遊び心。

アッパーカウルも見事にCB1100Rをデフォルメ。ヘッドライトの両脇にあるダクトやウインカーの下に設置されたホーンもきっちり再現している。

グロムのパイプハンドルはクリップオンのセパレートハンドルに換装。メーターやスイッチまわりはノーマル品を活用している。

CB1100Rシリーズは1983年のRDで角型のボックスタイプのスイングアームを採用したが、それを意識してかオーヴァーのアルミスイングアームを採用。リアショックはオーリンズとして車体を強化している。
エイプ改CB100FボルドールはCBX125Fのロケットカウルで再現
1981年にCB750Fはバリバリ伝説で有名なFBにモデルチェンジ。そして、これをベースにハーフカウルをオプション設定したボルドール2を発売した。TTRモータースが製作したエイプ100タイプDベースのカスタムはこれを再現したものとなる。
エイプをベースにしたCB-Fカスタムは珍しくないが、このカウルのハマり具合は秀逸。オリジナルで製作したと思われるだろうが、CB125Fのロケットカウルを流用したものとなる。CBX125Fではカウルマウントだったウインカーはカウル下に移設された。
TTRモータースは2021年のテイストオブツクバでCB90.0Fを初公開しており、今回のCB100Fボルドールはまた別路線でクラフトマンシップを発揮したもの。面白いのはハンドルをCB750Fと同じセパレートハンドルにしているところで、エイプのフロントフォーク径に合うようにカラーを介して装着している。

2008年に前後ディスクブレーキを標準装備して発売されたエイプ100タイプDをベースにCB-F外装とCBX125Fのアッパーカウルでボルドールルックにしたカスタム。フレームまで塗装された見事な仕上がりだ。

元ネタはこちら。1981年の鈴鹿8耐でホンダが優勝した記念に150台限定で発売された特別仕様車がCB750Fボルドール2。当時はカウルが認可されていなかったためオプション扱いだった。

セパハンにスピード&タコメーターの2眼にグレードアップしたコックピット。ハーフカウルでツーリングも快適だろう。

ヨシムラCRキャブやフルエキゾースト、SPタケガワのパーツでフルチューンされたエンジン。

前後ともセブンスターキャストホイ―ルに換装され、旧車の雰囲気が満点。ベースのエイプは二人乗り対応だがシングルシートにしている。
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本当に 可愛い〜なんか 癒されますね