
2019年にカワサキが出資して新生ビモータが誕生したのは記憶に新しいところ。2022年にはKB4が日本国内でもリリースされ、今後の展開もますます楽しみなところだ。
実は、カワサキとビモータの結びつきは設立当初から密接で、1972年にZ1がデビューした翌年に初めて生産されたパーツはZ1のものだった。そこで、黎明期のZ1ビモータ仕様をZ900RSベースのCGで再現してみた。ぜひ新生ビモータで製品化して欲しい!?
CG/SRDカワサキZ1はビモータ発展の足掛かりだった
ビモータ初のストリートモデルは、ホンダCB750フォアのエンジンを搭載した1975年のHB1が有名だが、最初期は日本車用スペシャルパーツの製造販売からバイク事業に乗り出している。
1973年秋から生産されたビモータ製パーツは、ボックス形状のスイング アームや調整可能なハンドルバー及びステップ、燃料タンク、シート&テールカウル、前後マグネシウムホイールなどで、Z1を始めとする日本製モデルのシャーシがエンジンパワーに耐えられなかったために開発されたもの。カワサキとホンダの4気筒モデルを対象にしていた。
中でも最もパーツ点数が多かったのがカワサキZ1向けで、これらのパーツを組み込んで完成したZ1ビモータ仕様は後のHB1そっくり。これがKB1としてリリースされなかったのはHB1と異なりノーマルフレームのカスタム車だったからと思われる。
これは幻のKB0と言える存在だが、今見るとスタイルはとにかくカッコいいの一言。新生ビモータにぜひとも再現して欲しい!

ビモータによるカワサキZ1トランスフォーメーションキットの広告。クロモリ鋼のスイングアーム、特許取得済みのハンドルバーとフットレスト、FRP製タンクとシートカウル、マグネシウムホイールがリストアップされている。トランスフォーメーション=カスタムと捉えてよさそうだ。

900スーパーフォー Z1 [KAWASAKI] 言わずと知れた伝説のモデル。Z1ビモータ仕様と比べると82PSの最高出力を生かし切れるシャーシとは言えなかったかも知れない。ちなみにZ1用セブンスターマグホイールは2022年にデイトナが創業50周年記念で復刻している。
初代Z1ビモータ仕様をZ900RSで再現するとこんな感じに?
そして、ビモータが二輪事業に乗り出した当初のパーツを装着したZ1を現代のZ900RSでも再現できないだろうか? という一方的な期待を形にしてみたのがこのCGになる。2022年はカワサキZシリーズの50周年、そして、2023年はビモータのバイク事業の50周年にあたる年。まだまだお祝いイヤーは続く!?

編集部がZ1ビモータ仕様をお手本にして制作したCG。実在の製品ではないのでご注意を。Z900RSをベースにフレームやスイングアームもビモータ製とし、カワサキエンジンの5番目のモデルという想定でKB5というネーミングにしてみた。CG:SRD

Z900RS 50周年アニバーサリー [KASASAKI] Z1誕生50周年をお祝いしたモデル。初代Z1のファイアーボールカラーを特別な塗装工程で再現している。燃料タンク上部の記念ロゴや専用のサイドカバーエンブレムを採用したファン垂涎の記念車だ。
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ドレミコレクション様、よろしくお願い致します!
エエやん!エエやん!
めちゃエエやん!
パッと見た時の印象はカッコイイけど、よく見るとフレーム形状が合理性ゼロで泣けてくるな・・・
見た目重視のファッションって言うなら否定はしないけど、機能的じゃないフレームがカッコイイと思うセンスは俺には無いや
残念だけど予想イラストは900ccのメガリにしか見えない
でもまぁビモータ風だと思えば良いんじゃないかな