
ホンダがついにダックス125を発売! 本来は7月21日発売予定だったが、「生産・海外からの入荷見通しは不透明な状況」という理由から発売延期を発表。8月になってようやく9月22日の発売が決まったのだ。
ここではようやくダックス125が発売されたことを受けて、次候補を勝手にピックアップ。今回はホンダ本社に展示してあったモトラを紹介したい。
アウトドアブームの今なら異形のモトラも幅広く受け入れられそう
ダックス125の次というからには前も存在するのだが、発端は2017年発売のモンキー125だった。2018年には初代スーパーカブC100を復刻したスーパーカブC125、2020年にCT125ハンターカブが発売されている。今回のダックス125はシリーズ4番目のモデルという訳だ。
発売元のホンダモーターサイクルジャパンは、これを「クラシックウイングシリーズ」と括っており、どのモデルもエンブレムのウイングが旧デザインになっている。果たしてこれの5番目はあるのか? 現状は全くもって不明である。
そして、勝手に次候補に挙げるのがこれまでの4モデルと全く被らないモトラ(MOTORA)だ。モトラは、車名の由来がモーターサイクル+トラックになっているように積載力が自慢。荷物の積み下ろしの際に車体が安定するようにセンタースタンドがエンジン前方に設置され、さらにスタンドが外れないようにロック機能が装備されている。
さらに、どんな現場でもたどり着けるようにローギアの副変速機が付いており、50ccモデルにも関わらず登坂力は23度を発揮。悪路でも対応できるようにワイドなブロックタイヤを装着しているのも特徴だ。
モトラは、荷物の重量に合わせて調整可能なリアショックなどを装備し、レジャーだけでなく酒屋の配達などビジネスでも使用されたというが、バイクブームの影に隠れ販売は振るわなかった。それでも唯一無二のコンセプトから、現在でもマニアから熱烈な支持を受ける一台だ。

モトラ(MOTORA) [HONDA] 1982年にアウトドアライフを楽しむことを目的に発売。エンジンはスーパーカブ50のエコノパワーエンジンを低中速向けにセッティングして搭載していた。

当時のカタログには、フロント&リアキャリアに荷物を満載した写真で用途をアピール。ホンダのレジャーバイクには動物の名前が使われることが多いが、右下に野牛(バイソン)と思われるキャラクターが描かれている。
怪力プレイバイクの武器は3速+副変速機3速の6速ミッション
モトラが採用した通常の3速に低速3速をプラスした副変速機は、CT(ハンターカブ)シリーズに採用されていたメカニズム。高速ギア(High)と低速ギア(Low)を切り替えることにより合計6速が使え、しかもワンタッチでHigh-Lowの切り替えができるため、幅広く愛好された。
2020年にCT125ハンターカブが復活する際もこの副変速機の搭載が期待されたが、残念ながら見送られており、もしモトラ125があるとしたらその時こそ副変速機が現代に蘇る機会になる!? もちろん変速機がなくても、怪力プレイバイクのスタイルが蘇るだけでも胸熱だ。

スプロケットカバー部分にある副変速機には誇らしげに「3×2 SPEEDS」と刻印されている。右上のレバーでHとLを切り替えるだけなので、操作も簡単だ。

写真は1968年のCT50ハンターカブに搭載された副変速機のメカニズム。モトラの場合は高速のギア比1.000に対し低速ギアは1.459と5割ほどローギアになる。

マフラーはダウンタイプを採用。カバーもボディ同色にペイントされており、ポップな見た目を引き立てている。

パイプフレームの巨大なリアキャリア。50ccの最大積載量は30kgまでだがそれ以上に耐える強度がありそうだ。

フロントキャリアは荷物を積んでも安定したハンドリングが得られるようにフレームマウントされている。

調整位置が把握しやすいレベライザー付リアショックを装備。荷物の重さや路面の状態に合わせて硬さを調整できる。

ヘッドライトやウインカーは1980年代に流行した角型を採用している。このイメージは2004年のPS250に受け継がれている。

テールランプも角基調を採用。ワイドなタイヤ幅に合わせてフェンダーの幅もかなり広めだ。

アップハンドルにタンク部分には燃料計も装備。左のレバーはクラッチではなく、ロックしたセンタースタンドを解除するためのもの。

当時は50ccに60km/hリミッターがなかった。低速ギアでは40km/hがマックスだったようだ。
1982年型ホンダ モトラ主要諸元
・全長×全幅×全高:1655×740×1125mm
・ホイールベース:1125mm
・シート高:720mm
・車重:76kg(乾燥)
・エジンン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 49cc
・最高出力:4.5PS/7500rpm
・最大トルク:0.46㎏-m/5500rpm
・燃料タンク容量:4.5L
・変速機:3段ロータリー×2(サブミッション付)
・ブレーキ:F=ドラム、R=ドラム
・タイヤ:F=5.40-10、R=5.40-10
・当時価格:16万5000円
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私も発売を
私も発売を心待ちにしております!
小狡いアイデア満載は流石は本田技研と感心致しました。でもメーターの雰囲気と実用性(?)からは三菱重工を連想してしまった(黄色いからかな)。買い物で週5はスーパー(2~3店舗梯子)通うんでMOTRAは凄く魅力的。
ガチで待ち望んでます…
モトラ、125ccエンジンで出たらぜひほしいー。
100ccべースでもいいからでたら買う。4✕2速なら完璧。
モトラ…イイネ…はよはよ…
自分は 現在モトラ乗りです 30年前 中古で一万円で買い 大事にしています 又モトラの復活 してほしいデスネ。
副変速機なしでもいいから欲しいな
自分も モトラ乗りです 新型期待しています。
1980年代って、こんな「おもろいバイク」沢山あったのね。
「ラクーン」とか「ロードフォックス」とか、安全基準とか今よりも緩かったのか、とにかく「カタチが面白い」バイクが結構あるんですよね。
こんなバイク現代に蘇ったら、欲しくなっちゃうなぁ。
ダックス125欲しいと思ってたけど、モトラでるなら、ダックス買うのやめとくよ。
しばらく、様子みてみます。
是非購入したい!
GROMエンジン載せて発売してください。
最近焼き直しばかりなのは、良くないと思う
クロスカブ110と同じエンジンで、副変速機とクルクルメカはオミット。
それでもパイプフレームだらけでコストかかるから、いっそのことフロントキャリアはオプションでいいんじゃない?
なんて妄想が膨らむ。
デザイン良し。電動バイク化するなら高価でも欲しい