9月21日、モトグッツィが本国イタリアでV100 Mandello Aviazione Navale(V100マンデッロ海軍航空隊)を発表した。モトグッツィの最新モデルV100マンデッロに、F-35B戦闘機をイメージしたカラーリングが特徴で、イタリア海軍航空隊とコラボレーションした1913台の限定モデルになる。

映画「トップガン・マーヴェリック」が世界的大ヒットを記録する中での発表に、モトグッツィファンでなくても気になる一台に!?

トップガンと同じ設定、海軍所属の航空隊とコラボで地上の戦闘機が完成

1921年に創業したモトグッツィは、イタリア空軍の翼を広げた鷲(イーグル)のマークのイタリアンブランド。これは、モトグッツィの創業メンバーが第一次世界大戦でイタリア陸軍の航空部隊に招集されたことが由来で、空軍のマークが現在に至るまで同社のシンボルとして使われている。

そして、空軍との結びつきが強いモトグッツィが、イタリア海軍航空部隊とコラボレーションしたV100 Mandello Aviazione Navale(V100マンデッロ海軍航空隊)を本国で正式発表。イタリア海軍航空部隊が創設された1913年に由来する1913台の限定車となる。

海軍航空隊といえば、36年ぶりに新作が劇場公開された「トップガン マーヴェリック」と同じ設定。主人公のコールサイン・マーヴェリックが所属していたのは海軍で、その中の航空隊でのストーリーなのだ。今回のV100マンデッロ限定車は、海軍航空隊の名を冠したまさにイタリア版トップガンモデルと言えるだろう。

カラーリングはイタリア海軍F-35Bを忠実に再現したもので、燃料タンクの側面にあるモノトーン調トリコロールの国籍マークやジェットインテークのストライプなども再現。フロントフェンダーにはイタリア海軍航空隊の錨型のエンブレムも配置されている。これに縦置きクランクのV型エンジンが組み合わさり、さながら地上の戦闘機といった仕上がりだ。

V100 Mandello Aviazione Navale(V100マンデッロ海軍航空隊)[MOTO GUZZI] 2021年11月のミラノショーで発表された水冷エンジンの最新型V100マンデッロ(日本未発売)の限定車。1042ccのDOHC4バルブユニットを搭載した新世代モデルがベースだ。

写真はイメージのためイタリア海軍のハリアーIIと撮影されたV100マンデッロ。トップガンといえばカワサキのGPZ900RやニンジャH2だが、モトグッツィも空軍と結びつきの強いメーカー。縦置きクランクシャフトのエンジンは、レシプロ機と同じレイアウトなのも好マッチングだ。

V100マンデッロのプロモーションムービーはトップガンの世界観!?

今回発表されたイタリア海軍航空隊限定車の前に、2021年11月に公開されたV100マンデッロのプロモーションムービーがジェット機とコラボしていたのもお知らせしたい。アメリカボーイング社のT-Xジェット機が地上を走るV100マンデッロを追いかける内容で、最後は帰還したパイロットが同車で走り去るシーンで締めくくられる。

この世界観は「トップガン」そのもので、モトグッツィ側や動画ディレクターもこれを強く意識したと思われる。航空機とバイクのコラボレーションは、いつの時代もライダーの琴線を刺激する鉄板コンビ。その原点がトップガンにあるのだ。

V100マンデッロの公式動画に登場するボーイングT-Xジェット機はシングルエンジン、ツインテールの訓練機。トップガンのカワサキもブルーインパルスが使用するT-4練習機を生産している。

V100マンデッロの動画はバイクとT-Xのカットが交互に切り替わりながらシーンが進む。同じカットでジェット機とバイクの飛行&走行シーンが見たかったが、それがないのは残念なところ。撮影や合成の難易度が高いのだろう。

こちらは「トップガン マーヴェリック」の1シーン。見たかったのはこのシーン。本家トップガンはカワサキのNinja H2を登場させている。H2が搭載するスーパーチャージャーは、戦闘機由来の技術でもあるのだ。© 2022 PARAMOUNT PICTURES. CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.■配給:東和ピクチャーズ

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