
ハンドルやステップのパーツデータ収集にも役立てる
第3世代ハヤブサの国内発売から1年近く、街中で走る姿もだんだんとと見られるようになってきた。ようやく’22年春のモーターサイクルショーで見たという人も多いだろうから、浸透はこれからかもしれない。そこでこの車両だが、ゴールドでオリジナル・フルペイントされ自作キットによってローダウン、さらに独特の形状を持った左右出しチタンマフラーを備えるなどしている。ライダーにしてオーナーは炎 貴光さん。ここでなぜライダーと書いたかというと、’21年JD-STERドラッグレースシリーズに参戦していたからだ。
5月の緒戦にはマットソードシルバーメタリックのカラーリングも含めてフルノーマル状態で参戦し、10.228秒というベストET(スタンディグスタートから1/4マイル[約402.1m]への到達タイム)を記録した。オーナー炎さん、じつはこの時が18年ぶりのドラッグレース参戦。そういえば20年近く前のオートポリスでのゼロヨンフェスティバル。そこに出場していた、白×青のフレアパターンで塗られた初代ハヤブサ+スウェーデン製ターボのライダーが炎さんだった。
「そうです。あの頃から長いことバイクから離れていたんですけど、第3世代ハヤブサが出ると聞いて即予約して、手に入れました。ドラッグレースに出るために。それで出たばっかりともあってアフターマーケットパーツがありませんから、初代ハヤブサに乗っていた当時にお世話になった、ベビーフェイスの佐藤社長に連絡を取りました。
すると快諾していただいて、ドラッグレース用にバー位置を後ろにしたステップキットや、同じように位置を変えたハンドルなどを作っていただいたんです。逆にベビーフェイスさんには、第3世代ハヤブサのデータ取りの役には立ったかなと思います」
初代との走りの違いを掴んできた炎さん、10月の第6戦では予選でET9.488秒と、初戦からは0.78秒もタイムを詰めた。まだまだポテンシャルは引き出せるとも炎さん、今後も参戦予定と言うから、これからタイムをどこまで詰めてくるのかも気になる1台なのだ。
Detailed Description 詳細説明

外装そのものは純正アクセサリーのタンデムシートカバー含め第3世代ハヤブサ純正で、しっとりしたゴールドカラーはトミートイズデザインによるフルペイント。フロント左右にはベビーフェイスほか炎さんをサポートする企業等のステッカーが貼られている。

トップブリッジはアッパーカバーを外し、ベビーフェイス汎用ハンドルキットの「アップタイプ・サイドオフセット」でリジッド化している。ハンドルグリップはdomino、左右レバーもゴールドのアジャスタブルタイプを装着。メーターまわりはハヤブサノーマル。

ステップはベビーフェイスによるスペシャルで、同社「パフォーマンスステップキット」よりもステップバー位置を後ろに設定したドラッグレース用。スプロケットガードやスイングアーム・スタンドフックなどもベビーフェイスの製品で、それぞれゴールドを選択した。

マフラーは車高も考慮したフルチタンのオリジナルワンオフ品で、ノーマルでO2センサーが2個になったのに応じて左右出しのレイアウトを採る。
主なカスタム内容
エキゾーストシステム | ワンオフ |
---|---|
フレームスイングアーム |
スイングアーム・スタンドフック:ベビーフェイス スプールタイプ AL M8 ローダウンキット:ワンオフ |
ステップ | ベビーフェイス レースコンセプト ステップキット |
ドライブシステム駆動系 *スプロケット、カバー含む |
スプロケットカバー:ベビーフェイス スプロケットカバープレート |
ハンドル周りステアリング *ステダン、ミラー含む |
ベビーフェイス レースコンセプト アップタイプサイドオフセット ハンドルグリップ:domino グリップ A450 レーシングタイプ |
HOMURA SPL. HAYABUSA(スズキHAYABUSA)
取材協力:車両オーナー:炎 貴光さん 協力:ベビーフェイス TEL0721-24-8882 〒584-0066大阪府富田林市錦織北1丁目5-3
URL:https://www.babyface.co.jp
2022年 4月 13日
情報提供元 [ ヘリテイジ&レジェンズ ]
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