
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ホンダ「CB1000R」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけCB1000Rってこういうバイク!!
CB1000Rは、07年モデルのCBR1000RRのエンジンをストリートユースにリセッティングして搭載するスポーツネイキッドモデルです。海外では10年以上に渡って販売され続けていますが、日本国内へは、2018年のフルモデルチェンジのタイミングから導入されることになりました。この2018年のフルモデルチェンジでは、それまでのストリートファイター路線から、ネオクラシックへと方向転換。“新世代CBシリーズ”のアイコンである丸目LEDライトのスタイリングへと進化しました。
この新生CB1000Rのストロングポイントは、スポーツ性に徹底的にこだわった現代的な走りにあります。2022年現在のホンダのネイキッドモデルの中では一番のスポーツ性と言っていいでしょう。
その高いスポーツ性の秘密はフレームにあります。アルミ製バックボーンフレームだった先代(~2017)から、スチール製バックボーンフレームへと改変したのですが、このフレームへのこだわりが並大抵ではありません。アルミ製からスチール製への改変というと、なんだかスペックダウンしたように感じるかもしれませんが、それは逆。実はこれ、公道用をスポーツモデルとしての最適解のためのスチールフレーム採用だったのです。
背景としては、コンピュータ解析によるフレームシュミュレーションの技術がこの頃に飛躍的に進化したことがあります。そんな最新シュミュレーション技術を取り入れて、フレームから見直す大刷新が行われたのが2018年以降の新型CB1000Rというわけです。こだわりのスチール製モノバックボーンフレームは、スポーツライディングに必要な最適なしなやかさはもちろん、フレームがしなる箇所まで解析し、そのしなりを邪魔しないエンジン締結方法やピボットプレートの取り付け構造を採用しています。その走りは、1000ccクラスのハイパワーネイキッドとは思えないほどしなやかで、路面からのインフォメーションが掴みやすく、扱いやすいのが特徴です。
一方で、スーパースポーツ由来のエンジンは、電子制御スロットルによる最新のエンジンマネジメントをいち早く導入。走行フィーリングが、モード切り替えによって変更できるようになり、合わせて介入具合の変更が可能なエンジンブレーキやトラクションコントロールといった装備も搭載されています。2021年にはヘッドライト形状の見直しを行うとともに、スマートフォンとBluetooth接続する機能も搭載。先進性に磨きをかけています。
CB1000Rのライバルも見てみましょう。
電子制御スロットルによるエンジンマネジメントに、こだわりのスチール製バックボーンフレームなど、スポーティな走りにこだわったCB1000Rですが、それだけにちょっと価格が高めの設定になっています。他社の1000ccクラスの水冷ネイキッドというと、ライバルはヤマハのMT-09、スズキのGSX-S1000に、カワサキのZ1000あたりになりますが、これらを2022年7月20日現在のメーカー希望小売価格で比べてみると…。
ヤマハ・MT-09→110万円
カワサキ・Z1000→118万8000円
スズキ・GSX-S1000→143万円
ホンダ・CB1000R→167万900円
CB1000Rは頭ひとつ飛び抜けた強気の価格設定となっています。バイク選びに当たってはこの価格をどう捉えるかがポイントになりそうです。
WebikeユーザーはCB1000Rをどう感じている?
新車平均価格:175.03万円
中古車平均価格:157.87万円
口コミ件数28件
※データは2022年6月28日現在
オーナー平均満足度は5点満点中3.70(評価人数:184人)
特筆すべきは走り、ルックス、とりまわしの3項目が4点を超えていることでしょう。
とくに、走りが気に入って購入というケースが多く感じられます。
一方、積載性は2点台でこの点においてはデザイン性を優先して設計されているため、ある程度の割り切りが必要かもしれません。
それではユーザーの声を見てみましょう。
「クラッチをつなげるだけで前進するほどの太いトルク」
CB1000Rの馬力はなんと145ps。もはやSSの領域ですね。そしてトルクは10.6kgmなのですが、それが8250rpmで発生。このおかげで怒涛の加速感が味わえます。その感覚はおそらくSS以上に強烈でしょう。
「ロングツーリングには不向き」
これはCB1000Rの良いところでありウィークポイントでもありますね。裏を返せば本当に走りに振ったストリートファイターということ。エンジンモード選択、上下クイックシフターといった装備も、全てはエキサイティングを追求するためのものです。
「燃費が悪い」
タンク容量も少ないのですが、それもデザインのためなので割り切りましょう。
CB1000Rのざっくりまとめ
良いところ
・エンジンモード最強だと加速が攻撃的
・質感も含めデザインが良い
・迫力があり痺れるエキゾーストサウンド
・クイックシフターの切れ味が良い
悪いところ
・積載性がない
・燃費は下道で17km/L程度
・高速道路で風圧がきついが、スクリーンをつけるとデザインバランスが狂う
CB1000Rオーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | 遠方ツーリングで前傾姿勢のバイクに首と腰をやられて、ネイキッドのバイクが欲しいと思ってたところにネット記事のCB1000Rを見て一目惚れ。 イタリアホンダが350台製作した「Limited Editon」の日本への割り当て台数は5台で、ネットで記事になったその日に完売したそうな。 しかしそこは不人気のCB1000R、ヨーロッパでダブついてた在庫のうち15台が追加で日本に輸入され、タイミングよく問い合わせた私は購入することが出来ました。なので、Limited Editonは国内に20台入ってきてます。 プレミアム感?そんなものはどうだっていいんですよ。カッコいいと思ったバイクに乗れている。それだけで満足です。 |
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長所・満足な点 | 限定カラーカッコ良すぎ。 倒立フォークにラジアルマウントのブレーキキャリパーは見た目も性能も十分。プロアームも魅力のひとつ。 グリップヒーター標準装備。 |
短所・不満な点 | 燃費が思いのほか悪い。タンク容量が見た目より少ない。 重い。カスタムパーツ少ない。ヘルメットホルダーが無い。 |
これから買う人へのアドバイス | リッターネイキッドバイクに迷ってるなら同クラスのMT-10やGSX-S1000やZ1000辺りを買ったほうがシアワセなんじゃないですかねー。 CBに惚れてCBじゃなきゃ嫌だ!って人じゃないと面白くも何ともないかと思います。 |
購入動機・用途・比較車種 | 18年白を買う予定でしたがマイチェンを待って21年にしました。 他に比較した車種無し。 |
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長所・満足な点 | エンジン性能は使い切れないぐらいの高性能、4発の回転が気持ち良い事は保証出来ます。エキゾースト音も実物聞いた時は迫力がすごく吃驚しました。 クイックシフターの切れも良く、非常に乗りやすいバイクです。コーナーもスムーズに曲がっていくので気持ち良い! |
短所・不満な点 | ヘッドライトの好みが分かれるかもしれませんが、自分は新型の方が好き。 積載性はほぼ無いのでキャリアの搭載は要検討事項、ただリアウインカーがサイドバックに干渉するので工夫が必要です。工夫次第で乗るには乗ります。 燃費は下道だと17km前後等なのでタンク容量16Lはちょっと少ないと感じるかも(レギュラーなのでそこは助かりますが) |
これから買う人へのアドバイス | 頭数が出ているバイクでは無いので専用アフターパーツ等は少ないですが、今の時代努力次第でなんとでもなるのでは?人と被る事は殆ど無いので!量産型は嫌だって方にはうってつけ(性能も問題無しですし)。車体価格が高いと感じるかもしれませんが、主要装備も充実しているので・・・ オプションパーツの取り寄せに時間がかかるので(自分は車体以上にかかってる)、欲しい物があれば、早めの注文を勧めます。 |
購入動機・用途・比較車種 | 一目惚れ |
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長所・満足な点 | クラッチレバーを繋げるだけでも前進するほど太いトルク、モードセレクトによるマイルドな加速から、攻撃的な走りをするスポーツモード。モダンスタイルのストリートスタイルバイクを探している人にとってはおすすめの一台です。 積載性を求めている人には確かに合わないかもしれません。しかし、荷物は最小限、このバイクのフォルムが完成形であれこれカスタムしたいわけではないという人にとってもオススメしたいです。 外観はとにかく必要最低限、中身にとにかくその技術を詰め込んだ一台という印象がつよいです。 これまでの正統派クラシック、例えばCB750やCB1100、またスポーツバイクではCBRシリーズと比較すると、半端なバイク、という印象は確かにあります。 特にリッターバイクに乗った際の重厚感を味わいたい、ツアラーのようなゆったりした姿勢でロングツーリングをしたい人には不向きかと思います。 ですが、正統派クラシックをよりアグレッシブに仕上げた別の血統バイクであり、SS系よりもマイルドな仕上げで、SSやツアラーを経験して、荒々しいの加速を求めず、かと言ってマイルド過ぎない、絶妙な加速感を味付けを堪能したい人にはもしかしたら痒いところに手の届くいいバイクではないでしょうか。 エグゾーストノートはCBR1000RR譲りの荒々しさの中に重厚な四気筒サウンドのオーセンティックにも通じるようなエンジンに心地よさを覚えました。モダンクラシカルな外見が、その印象を強めています。 |
短所・不満な点 | とにかく燃費が悪いです。 今のバイクであればスタンダードなのでしょうが、キルスイッチとセルボタンは個別にして欲しいかったというのが不満点です。 |
これから買う人へのアドバイス | 体格によってはニーグリップがし辛いかもしれません。ハンドルの高さやステップの位置によって前傾ともゆったりロングツーリングする、ツアラーのような姿勢はとれない場合もあります。購入前はなるべく試乗することをオススメしたいです。 |
購入動機・用途・比較車種 | CB250R→CB650R→CB1000Rと乗り継いで、あこがれのリッターバイクとなりました。 片道5~6kmの通勤(雨の日は乗りません)と、休日100~150kmの日帰りツーリングに使用。 |
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長所・満足な点 | リッターバイクだからでしょうが、低回転からもパワーがあり、クイックシフターの恩恵で長距離&長時間走行も楽にこなせます。人それぞれでしょうが、私は見ていても飽きないデザインです。取り回しは意外に軽いです。 【2021年11月追記】 ホンダホームページに掲載されている「サスペンションセッティングガイド」を参考に(注:掲載資料は2021年式)コンフォートのセッティングから若干スポーツよりのセッティングを行ったところ 乗り心地と操作性が向上しました。 今まで、足つき性を考慮していたセッティングが良くなかったのかも。 |
短所・不満な点 | さすがのパワーですが、引き換えに燃費はいまいちです。リッターバイクと割り切っています。 シート高が数値では高いですが、購入店に相談し、フロントフォークの調整及び突き出し等で対応してもらいました。 【2021年1月追記】 冬場の通勤で使用すると、燃費はガタ落ちします。冬場のコールド時、始動の悪い時があり、バッテリーに負荷がかかっていないか心配になる時があります。 |
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