
CB77(305cc)
オーナー:比叡らいだぁさん
ウェビックコミュニティに投稿されているMYバイクの中から、「比叡らいだぁ」さんが今乗っているバイク、CB77をご紹介します。
極渋のメッキタンクが琵琶湖に映えるホンダ・CB77。ホンダがドリームCB750fourが1969年に発売される少し前、ホンダのオートバイ開発を牽引した傑作モデル「CB72」のボアアップモデルです。60年代といえばバイク乗りの一部が「カミナリ族」と呼ばれていたころ。当時の「カミナリ族」がまたがっていたスポーツモデルの代表がこの「CBシリーズ」でした。
バイクのデザイン、パーツは現代でこそ、ある程度の安定したパターンが得られていますが、当時はより高性能を目指して様々な技術的挑戦が続けられた時代でした。現在では廃れてしまった技術もたくさんあります。そんな中、国内レースや海外市場を見越して開発されたCB72は、パラレルツインの空冷OHCを搭載し、足回りはフロントをテレスコピック。リアをスイングアームとして非常に近代的。またメーターにはタコメーター・スピードメーターを同時装備し、調節可能なバックステップまで備えているというスポーティさ! 現代のスポーツマシンにも見劣りしない豪華装備です。
そのペットネームは「ホンダCB77スーパースポーツ」。「SS」ではありません。「スーパースポーツ」です! 1961年に国内発売されたCB77は、それから61年が経った現在見てもまったく色あせないデザイン。複雑な形状のカウルや、高機能を誇示する補器類はなし。しかしだからこそ、必要なものだけを搭載した機能美に満ちています。「カミナリ族」の時代に思いをはせつつ、今日もこのCB77は湖畔を走っていることでしょう!
日本の高度経済成長期を見届けてきたモデルといえます。「当時のオーナーが、大阪万博に訪れていたかもしれません。」というコメントは重い!
比叡らいだぁさんは同時にCB1100のオーナーでもあります。CB1100もホンダ最後の空冷4気筒として、昨年惜しまれながら生産を終了したモデルですが、ホンダのトライディショナルモデルを同時に楽しめるなんて、なんて贅沢でしょう!
■購入動機
CB93を手放して、CB72を入手するつもりでしたが、72を探し続けている内に、77最終型の出物があり、軽2輪の72より希少と思い、迷わず入手しました。
■長所
当時のホンダ・スーパースポーツの典型的なディザインで、どの角度から眺めても惚れ惚れします。
60年代前半のホンダのフラッグシップモデルであり、白バイの多くがこのバイクであったことからもわかるように、現在でも必要充分な動力性能を持っており、街乗りでもツーリングでも困りません。
また、ノーマルマフラーながら現在とは別次元の力強いサウンドを奏で、カミナリ族宜しく悦に入ることができます。
そして何よりも「CBはやっぱりメッキタンクじゃなきゃ。CBはやっぱり一文字ハンドルじゃなきゃ。CBはやっぱり4速じゃなきゃ。」というオールドCBファンの理想のバイクは、やはり72・77しかありません。
■短所
最終型の特徴である大きなウインカー・テールランプであったため、ウインカーは72タイプのリプロ品に交換しましたが、益々テールランプの違和感がある感じです。
小生の77は360度クランクの[TYPE2]であり、トルクフルで乗りやすく、音もこちらが好きなのですが、やはり走り屋御用達の180度クランクの[TYPE1]に憧れないかというと嘘になります。
■これから買う人へのアドバイス
幼き頃に見た、カミナリ様の72の姿が忘れられず、高校時代に念願かなってCBM72を手に入れたことが昨日のようです。その当時ですら完全に旧車の類であり、「若者らしく、CB250RSでも乗れば良いのに」と言われましたが、本人は悦に入っておりました。
その後学生の分際でオートバイを何台ももつことが限界になり、手放しましたが、30年以上の年月を経て、もう一度入手できて幸せです。
リプロパーツが入手しやすく、旧車の中では維持しやすいのも魅力です。
車検証の車名が「ホンダ」ではなく「ドリームスーパースポーツ」なの伊達ではありません。
「ハイウエイを陽炎のように飛ぶ銀の矢!」60年代を駆け抜けたスーパースポーツは現在でもオーラを放ちます。
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