ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ヤマハ「テネレ700」についてオーナーの生の声をお届けします!

ぶっちゃけテネレ700ってこういうバイク!!

最近流行りのアドベンチャーバイクには、大きく分けて「ロード重視型」、「王道型」、「オフロード強化型」の3つの流れがあります。その中でも最近賑やかなのが、フロントタイヤに21インチホイールを履く「オフロード強化型」です。

ハスクバーナがノーデン901、アプリリアがトゥアレグ660、トライアンフがタイガー1200ラリーを投入。そしてドゥカティは、なんとムルティストラーダシリーズとは別のアドベンチャーモデル・デザートXを配備する勢いです。

新生アフリカツインの登場で火がついたフロント21インチサイズのアドベンチャーモデルですが、テネレ700はさらにそこから一歩踏み込んだオフロード性能を追求しています。

フロント21インチのホイールサイズはもちろんですが、アドベンチャーモデルというより、オフロードバイクに近いしなやかな車体が与えられており、走り出せばその見た目からは想像できないようなオフロード走行が可能です。

装備面に関しても、最新アドベンチャーバイクはトラクションコントロールやクルーズコントロールなどの電子制御で武装するのが最近の流れですが、テネレ700の電子制御装備は装着義務のあるABSくらいと非常に割り切った装備。

さすがは“オフロードのヤマハ”といったとこですが、このテネレ700登場の背景には、WR250Rやセロー250といった主要トレールモデルの生産終了があるような気がしてなりません。“オフロードのヤマハの火を絶やすな”。テネレ700にはそんなヤマハの意地が込められている気がします。

またこのテネレ700、エンジンはネイキッドモデルのMT-07をベースとしています。それだけにヤマハのラインナップの中では値段が高いと指摘されがちですが、視点を変えてアドベンチャーモデルとして見てみると、かなりお求めやすい価格になっているのもポイントです。

Webikeユーザーはテネレ700をどう感じている?

Tenere700

新車平均価格: 135.25万円
中古車平均価格: ―万円
口コミ件数16件
※データは2022年8月30日現在

オーナー平均満足度は5点満点中で4.07点!(評価人数:157人)

詳細はコチラ

特筆すべきは走り、ルックス、積載性、燃費の4項目が4点を超えていることでしょう! このレーダーチャートを見る限り、非常にバランスの高いバイクという評価を得ています。
テネレ700は趣味性の高いバイクでニッチな車両と見られがちではありますが、評価人数も100人超えですので非常に参考になるデータではないかと思います。

それでは、webikeユーザーの声を見てみましょう。ユニークな意見は、オンロード性能がセローよりも高く乗り心地が良いので長距離を走れるというものがあります。また、見た目がゴツいのですが、それとは裏腹に安定して乗れるとの声も。エンジンに関しても申し分ないトルクがあるとのことです。

一方、テネレ700の最大の難関は足着きといっても過言ではありません。

「875mmというシート高は、オフ車乗りからすれば大したことないですが、シートの幅と車体の重さから、かなり足着きの心許なさがありますココで意気を削がれると、後々のライディングが腰抜けになる恐れがあります」

このコメントに代表されるように多くのユーザーが足着きに悪戦苦闘されています。コメントの中では、ローダウン対策も施している方も多くいたので参考にするといいでしょう。

テネレ700にはさまざまな意見がありますが、このクラスの本格オフロードを待っていたユーザーは多いと思います。本格的に悪路を攻め込める性能は、バイクライフの幅を広げてくれるはずです。

テネレ700のざっくりまとめ

良いところ

・滑らかでパワフル、ゆっくり走っても楽しいエンジン
・排気量があるので長距離移動がラク
・スリムでシンプルで格好イイ
・必要最小限の電子制御
・ハンドリングが軽快
・豪華な足回り
・視線が高く見晴らしが良い

悪いところ

・圧倒的な足つきの悪さ
・重心が高く取り回しが大変
・アクセルがややドン付き気味
・タンデムは不向き

https://news.webike.net/parts-gears/64781/

テネレ700オーナーの声

ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。

KAWIさん

購入動機・用途・比較車種 ビッグオフローダーに憧れて、思い立ったらTenere700しか目に入らなかったです。
即行動、運良く入荷ホヤホヤの1台に巡り合いました。
長所・満足な点 ひと目でTenereと分かるルックスとオフロードに割り切った車格。乗り手を怯ませる875mmのシート高。
CP2(クロスプレーンコンセプト直列2気筒)270度クランクエンジンは、低速でよく粘り、かつ高回転まで一気に加速。超ご機嫌な元気良さ!
トラクションコントロールなど電子デバイスが無くシンプルなところがいいんです。
短所・不満な点 アドベンチャーカテゴリーと比較されること。Tenere700はあくまでビッグオフローダーで現行国産車で孤高の存在。
これから買う人へのアドバイス メーカーからのデリバリーが少ない車両なので、興味がある方、購入検討中の方は現車が有ったら即決しましょう。
どうしてもシート高で足つきが気になる方は、Lowを選択してみては?
私は、オリジナルにこだわって、つま先ツンツンで乗っています。(笑)

にしやんさん

購入動機・用途・比較車種 林道ツーリング専用機。
アドベンチャー系バイクの中で比較的コンパクトで軽い。
長所・満足な点 どんどん巨大化していくアドベンチャー系において、スリムでシンプルで格好イイです。(残念ながら、コンセプトモデルには劣りますが。)
エンジンは低速からトルクがあり、そのトルクが一定でスムーズなため乗りやすく、特に下道では楽しい特性です。この特性のおかげで、林道などでも扱いやすく、トレールバイクとしては十分な走破性と感じます。燃費もツーリングならリッター25km以上走りますし、振動も良く抑えられており疲れません。
サスペンションは、林道なら十分なレベルで、絶妙に柔軟なフレームと合わせて、止まってる時の重さが嘘のようです。
随所に「オフロードのこと分かってるなー」と思わせる所があり、ほくそ笑みます。
短所・不満な点 でも、細部の作りはオンロードバイクです。
ほぼ同価格でTracer900GT買えるんで、どうしても割高感あります。
MT-07エンジンを使ってるから仕方ないんですが、重心がやや高いです。走り出すとあまり感じませんが、止まった瞬間にどこからか重さが帰ってくる感じです。
頑張ってもっともっと軽くして欲しいです。(アフリカツインみたいに2バージョン作って、軽くてもっとオフに振ったのと、充実装備でツーリングに振ったのが出てくれれば嬉しいな。)
ノーマルシートでもお尻は痛くなります。
ライポジはオフ車としては違和感アリ。ハンドルが遠く感じますが、ハンドルが遠いのではなく、座る位置が低くて後ろ寄りです。シートとステップは近いです。
そのハンドルは、オフロード車としては幅が狭めです。グリップは薄くて硬いため、手が痛くなります。
これから買う人へのアドバイス 発売当初は店頭にも無く、本気で欲しいなら予約するしかありませんでしたが、2021年夏ごろからあちこちの店頭でも見かけるようになりましたね。アフターマーケット部品も徐々に増えてきました。
しかし、相変わらず試乗の機会も少ないし、足付きも良くないし、決めかねる方も多いでしょう。
中古車は新車と大差ない値段ですし、もう1〜2年して人気も落ち着いた頃や、マイナーチェンジで装備が充実するのを待つのも手だと思います。
所詮は700ccだしこれと言った快適装備もないため、長距離ツーリングがメインならアフリカツインの方がずっとずっと快適です。

masaさん

購入動機・用途・比較車種 CRF250RALLYでオフよりなスクリーン付きなバイクの楽しさに目覚め、さらに中回転からしっかり加速するバイクを求めて。そしてMT07の試乗から軽さとエンジンの楽しさに憧れて。
長所・満足な点 しっとりとして疲れないシート、低回転からなめらかでパワフルなエンジン、ゆっくり走っても心地よいエンジン、防風性能の高いスクリーン。
シート高なりに見晴らしのいいポジション。

前後フルブレンボなブレーキは、微細なコントロールからしっかりした制動まで、とても使いやすい。
標準車高では、止まっていれば押し引きまたがりでとても重いのに、走り出すとセロー並みのフロントの軽さを感じ、むしろ軽すぎて不安になる軽快さ。明るいヘッドライト。
短所・不満な点 高すぎるシート高、単純に重いことに加えてオイルパンやガソリンタンクの影響か、高い重心により取り回しが怖い。
重くて重心の高い初代CRF250RALLYなんて比較にならない程の停車時の取り回しへの神経の使い方。ところが走り出すとフロントの軽さからCRF250RALLYよりもフロントの安定性が下がるその不思議さ。
ローダウンしたらすべて解消した。
インジェクションのセッティングか、スロットル微開領域の操作がしづらい。その点はキャブ車の方が優しい。
これから買う人へのアドバイス 重くて足付き悪いので、足付き悪いバイクに相当慣れないと大変です。もしくは要高身長。
純正ローダウンリンクにてリア少し下げてフォーク突き出し調整をして、日本仕様的に使えると思います。標準シートは肉厚で快適なので捨てれません。リア車高はプリロードで少し下げれます。
MT07と異なり、エンジンが少し熱いです。元々ロードバイクのエンジンなため、最初からオフ車として作ってあるアフリカツインの方が、重さと快適性に優れてる気がします。脚付きは間違いなくアフリカツインが優しいです!
ただ、バイク乗ってる感はテネレの方があると思います。

 

 

テネレ700のライバルをチェックする

Ténéré(テネレ)とは、アフリカにあるサハラ砂漠の中南部一帯を指す言葉です。かつてのパリ・ダカールラリーのハイライトとなった場所ですが、ヤマハはラリーレーサーのXT600テネレの名前に採用。以来、ヤマハの歴代ラリーレーサー&アドベンチャーバイクの代名詞的ネーミングになっています。

世界一周を目指すようなツーリング性能をその特徴とするアドベンチャーバイク達ですが、そのなかでもとりわけオフロード色の強いモデルには、このヤマハのテネレ同様、パリ・ダカールラリーをイメージさせるネーミングが与えられることが多いです。

ホンダのCRF1100Lアフリカツインはもちろんですが、アプリリアのトゥアレグ660もそう。その名前はサハラ砂漠に住むトゥアレグ族からきています。かつてアフリカの大地を走った、ラリーのレーサーマシンをそのルーツにしており、実際、オフロード性能も高めのキャラクターとなっています。

テネレ700のライバルは、そんな名前の由来も含め、これらフロント21インチサイズでオフロード性能が高めのモデルになるでしょう。

それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2022年8月30日現在です。

ホンダ CRF1100L Africa Twin Adventure Sports

オーナー平均満足度3.94

評価人数: 125人
新車平均価格: 207.9万円
中古車平均価格: ―万円
口コミ件数13件

詳細はコチラ

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ヤマハ テネレ700の価格情報

ヤマハ テネレ700

ヤマハ テネレ700

新車 100

価格種別

中古車 17

本体

価格帯 129.99~161.7万円

143.74万円

諸費用

価格帯 6.6~7.34万円

6.76万円

本体価格

諸費用

本体

124.89万円

価格帯 99~159.8万円

諸費用

6.99万円

価格帯 8.29~11.1万円


乗り出し価格

価格帯 137.33~168.3万円

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