文/Webikeスタッフ:アキヒト
目次
【GPX ジェントルマン200】
ディテール&試乗インプレッション
GPXが日本向けに販売している3モデルの中で、GENTLEMAN(ジェントルマン)はネオクラシックを基調としたモデルとなります。
倒立フォークとラジアルマウントキャリパーに、アンダーカウルやシングルシートカウルなど、パッと見ただけでも目に入る多彩な装備の数々。丸目単眼ヘッドライトとスポークホイールがクラシカルな部分を演出しています。
250ccクラスと比較されると一見物足りなく感じられるかもしれませんが、コスパ抜群のジェントルマンの魅力をお伝えしたいと思います!
独特の雰囲気と存在感抜群の外観
【全長/全幅/全高】
2,020mm/790mm/1,160mm
【車両重量】
160kg
サイズはCB250RやMT-25などの250ccネイキッドモデルと同等です。
車両重量もスペック上では160kgとなっていますが、実際に押し引きしてみると、それほど重量を感じませんでした。
足回りだけでなく、アンダーカウルやシートカウル、立体的なタンクデザインも合わさって、独特の雰囲気と存在感は抜群。
タンデムステップも付いているので、標準装備のシングルシートカウルを外せば、タンデムもできます。
足つき
【シート高】
800mm
【足つき】
シート高は800mmですが、車体が細い分足つきは良好で、膝にも余裕があります。
ステップに足を置いた状態でも、窮屈な感じはありませんでした。
単眼ライトとLEDの灯火類
ヘッドライトはハイ/ロー共にハロゲンですが、ヘッドライト外周に設置されたリング状のポジションライトにはLEDを使用。
テールライトとウィンカーはLEDが採用されています。
【ヘッドライト】
【テールライト】
スタイルを損なわないコンパクトなメーター
メーターは丸いデザインの一体型デジタルメーターを搭載。
中央にスピードを表示し、円の下部を沿うようにバーグラフのタコメーターが配置されています。
上部左には電圧計、右側には燃料計、中央はODO・トリップとシフトインジケーターを表示。
液晶のバックライトはブルーになっています。
攻めたポジションのハンドル
ハンドルバーの形状はほとんど高さは無く、直線に近いデザインになります。なので跨ってみるとハンドルバーは思った以上に低い位置にあります。
デーモン150GRではチョークレバーが左側スイッチにありましたが、ジェントルマンでは無くなっています。
右側スイッチにはハザードランプのスイッチがあります。
ちなみに純正のグリップは、左側グリップのデザインになります。
この車両はスロットル開度の調整を兼ねて、右側グリップが変わってました。
豪華装備に目がいく足回り
【ホイール】
フロント:110/70-17
リア:140/70-17
スポークホイールは前後とも17インチ。タイヤサイズは、250ccクラスではお馴染みのフロント:110サイズ、リア:140サイズです。
タイヤの選択肢が多いのも維持する上では重要ですね。純正タイヤはピレリ製のAngel City(エンジェル シティ)になっています。
【ブレーキ】
フロントはラジアルマウントキャリパーとダブルディスク、リアはシングルポッドキャリパーを装備。
250ccクラスでもラジアルマウントキャリパー+倒立フォークという組み合わせは見られるようになりましたが、さらにダブルディスクを装備した現行モデルは恐らくジェントルマンくらいでしょう。
【サスペンション】
フロントは倒立フォーク、リアにはデーモン150GRと同じくYSS製を装備しています。
味付けとしては一人乗りだと少し固めに感じました。
200ccの扱いやすいエンジン
馬力:11.5PS/7,500rpm
トルク:1.34kgf/m/7,500rpm
エンジンは空冷4ストローク197ccで、6速ミッション搭載。
空冷なので、エンジンに前方に設置されているのはオイルクーラーになります。
リアタイヤまで伸びているマフラーは、その名の通りジェントルな音質になっています。
ジェントルマンもインジェクションではなく、キャブレターを使用しています。こちらはメーカーの刻印を確認できませんでした。
チョークレバーはキャブレターから直接引きます。
クラシック感を演出するタンク
タンク容量:12L
燃費情報についてはメーカー公式サイトでもデータはありませんでした。
タンク中央にはバンド状のデザインが模してあり、色合いと相まってクラシック感を演出しています。
タンクキャップにも「GPX」のロゴが刻まれていて、タンクデザインのこだわりが感じられますね。
フューエルコックの表記は、一見するとタイ語で書かれているのかと思いましたが、実は絵でガソリンの量を表していました。
タンクに貼ってあるステッカーの文字と見比べると、コックの表記は文字にも見えてしまいますね。
※今回の試乗車では、表記をわかりやすくするためにON/OFF/RESERVEがペンで書かれていました
豪華なデザインのシート
タックロール調のデザインと、赤いステッチが入ったシートは高級感抜群。
さらに、標準装備のシングルシートカバーは脱着が可能なので、使用用途に合わせてスタイルを使い分けられます。
シートのクッションはなかなか厚みがあるので、座っていてお尻が痛くなることもありませんでした。
シート下のスペースには、収納スペースはありませんでした。
気になる販売価格は!?
メーカー希望小売価格:361,800円(消費税8%込み)
※2019年3月時点
250ccクラスと比較して安いだけでなく、200ccクラスと比較しても断然安いですね!
新車価格40万以下で乗れるマニュアルバイクはそうそう無いでしょう。
手軽に乗れるという点では、セカンドバイクとしても良いかもしれませんね。
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まとめ
デーモン150GRよりも50cc大きい200ccのジェントルマンですが、乗った感じではパワーに大きな違いはありませんでした。実際、スペック上では同じ11馬力になっています。
それでも、デーモン150GRよりもトルクがあるように感じ、発進などの走り出しではパワー不足を感じませんでした。
低回転でも乗りやすいので、街中の走行でもストレスを感じさせません。
街中を走る分にはそこまで気になりませんが、ハンドルが低いのとステップが少し後ろにあり、ポジションが前傾になるので、長距離の走行やツーリングでは少しキツイかもしれませんね。
何より、各種装備と相まって、価格以上に安っぽさを感じさせないスタイルが良い!
ネオクラシック風の外観に倒立フォークとラジアルマウントキャリパー、灯火類にもLEDが使われていて、国産モデルには無い魅力がたくさんあります。
まわりと被らない、ちょっと変わったバイクをお探しの方は、是非実車もチェックしてみてください!
撮影協力:GPX千葉
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