当記事は2022年1月24日に「ベストカーWeb」に掲載されたものです。

●文/ベストカー編集部 ●CG/SHINGRAPHIC、写真/HONDA

当サイトでたびたび報じてきた現代版ダックス「ST125 ダックス」が、いよいよ大阪モーターサイクルショーで世界初披露される見通しだ。

愛くるしいフォルムはそのままに、4速の自動遠心クラッチや2人乗り可能なシートで登場するだろう。他にもホンダの展示モデルを予想したので、2022年モーターサイクルショーをチラ見せしていこう。

令和ダックスはファンも納得の鉄モナカフレームで登場!?

カワイイ胴長フォルムで知られるダックスが、現代に甦る。――近頃のホンダは、モンキー、スーパーカブC125、CT125ハンターカブと往年の名車をモチーフにした125ccモデルを矢継ぎ早にリリース。その第4弾として登場するのが「ST125 ダックス」だ。

ダックスホンダは、1969年にデビューし、国内では1983年まで販売されていた50cc/72ccのレジャーバイク。鋼板プレスのバックボーンフレームによる独特のスタイルが魅力的だが、現代版ダックスもオリジナルモデルと同様のフレームを採用する模様。当然、新設計で高い質感を追求しており、当時を知るダックスファンも納得できる完成度となりそうだ。

さらに、車名も元祖をリスペクトする。ダックスは初期型の1969~1981年型まで車名型式に「ST」を使用していたが、現代版も「ST」の名を冠するという。

元祖ダックスはアップおよびダウンマフラーが存在したが、新型はアップタイプになるはず。車体色はスーパーカブC125と同じ派手な赤になる?(CGイラストは編集部で制作したもの)

こちらはグレーのカラーリングでスーパーカブC125のパールカデットグレーに塗装してみた例。これまでのダックスにない新鮮な印象だ(CGイラストは編集部で制作したもの)

さらにエンジンは4速の自動遠心クラッチを採用するとの新情報も。前述のホンダの原付2種軍団は、2022年10月に全面適用される新排ガス規制を見据え、ロングストローク設定の新作エンジンを搭載。スポーティなグロムとモンキー125は5速マニュアル、コミューターのスーパーカブC125はペダルを踏み込むだけで変速できる4速の自動遠心クラッチを採用する。

このエンジンを新型ダックスも踏襲するが、5速MTではなく、意外にも4速の自動遠心クラッチとなる見込み。クラッチレスなのでAT小型限定二輪免許で運転でき、気軽さとスポーティさを両立するのがポイントだ。

写真のモンキー125と異なり、ダックスは前後に長いシートで二人乗り仕様になることも確実。ノークラッチで気軽にタンデムできる新感覚のレジャーバイクが誕生する

価格については、同様の新型エンジンを採用し、ABSを追加した新型スーパーカブC125が44万円となったように、ダックス125も同程度のプライスタグをつけるか。発表は3月19日から開催予定の大阪モーターサイクルショーのタイミングが濃厚、発売は初夏ごろになると予想したい。

ホーク1100は国内専用モデルに?

先日当サイトでスクープしたホーク1100やスーパーカブ110/クロスカブ110も東西モーターサイクルショーに展示される模様だ。

ホーク1100は、レブル1100譲りの並列2気筒を搭載するネオクラシックなネイキッド。ロケットカウルをはじめ、前後17インチのキャストホイール+ラジアルタイヤを組み合わせ、小粋さとスポーティさを兼備したカフェレーサーモデルになるだろう。

加えて、兄弟車と同様にセミオートマのDCT仕様が用意されるのも確実。スタイリッシュなのに操作はイージーという新感覚スポーツになるはずだ。

新情報では、ミラーはバーエンドタイプになるようだ。国内モデルでの採用例は珍しく、よりカフェレーサーらしいスタイルを演出できる。また「国内専用機種」になるとの噂も。

「ホーク」のペットネームは、1970年代、国内向けに登場した400&250のネイキッドがあまりにも有名。一方、アメリカでCB72がホークを名乗り、スーパーホークCB77、NT650ホークGT(日本名=ブロス650)などが存在し、海外でもその名が知られるが、ホーク1100は日本でのみ展開されるようだ。

ホーク1100もダックスと同様、大阪MCショーがワールドプレミアになるはず。正式発表は5月ごろと本誌では予想している。なお同系エンジンを採用するツアラーのNT1100もショーで揃い踏みとなるだろう。

カフェレーサーのホーク1100。デザインは昔の国内向けのホーク(写真奥)と似ていないものの、「並列2気筒のネイキッド」という点では共通している(CGイラストは編集部で制作したもの)

昭和の匂いを残すカブ110が「若者のカブ」へ生まれ変わる?

次期スーパーカブ110/クロスカブ110は、現行グロム系のロングストロークエンジンを搭載するほか、ABSの追加などで装備が充実するだろう。足まわりは大幅にアップデートされ、スポークホイールは前後キャストホイールに改め、フロントのドラムブレーキはディスクに刷新されるとの情報だ。

なお、タイ仕様のスーパーカブ110は、新エンジンを既に搭載。メーターには時計とギアポジションを表示するが、国内向けカブ110シリーズもこれを踏襲する可能性がある。

従来のスーパーカブ110はビジネスにもホビーにも使えて“昭和のカブ”らしさを残すキャラクターだったが、より趣味性の強いバイクになる模様。さらに情報筋によると「若者向けのプロモーションにも力を入れていく」という。

新型スーパーカブ110をベースに、レッグシールドを排した専用カバーやロングサスなどでアウトドアに対応したクロスカブ110も同様のモデルチェンジを行う模様。

スーパーカブ110は、現行の28万500円から30万円越えは確実か。2月末に発表され、MCショーで実車を確認することができるだろう。

スーパーカブ110/クロスカブ110とも大幅にクオリティアップ。スーパーカブC125やハンターカブの立ち位置に接近する(CGイラストは編集部で制作したもの)

CBR1000RR-RとCB400、同じ30周年でも明暗が別れた?

他の予想展示車もまとめて紹介しよう。2021年秋のミラノショーで、CBR1000RR-Rの30周年記念カラーが発表。国内ではMCショーが初公開となるだろう。

国内では専用サイトが開設されたものの、今だ詳細は明らかになっていないが、ノーマルから+5万円程度の価格となり、期間限定受注で400台ほどが国内販売される模様だ。予約は2月中にも開始され、受注期間は1か月程度と思われる。

近頃ではCB1100EX/RSファイナルエディションが期間限定受注で発表されたものの、計画販売台数の1600台に達したことから早期に予約受付けを終了した例もある。今回のRR-Rはさらに少数のため、欲しい人は早めに動きたい。

なお2022年モデルのRR-Rは、直4スーパースポーツ最強の218psを維持しつつ、電子制御スロットルなどの改良で加速性能を向上させている。

1992年の初代CBR900RR(写真右)から数え、ファイアーブレードシリーズは30周年。初代モデルのカラーをモチーフとした特別な記念カラーをRR-R-に設定した

さらに、生産終了の噂をスクープしたCB400スーパーフォア/スーパーボルドールもMCショーに展示されるだろう。2022年4月から秋頃まで生産され、特にファイナルエディションは名乗らない模様だがこれがラストになるだろう。

初代デビューから2022年で、ちょうど30年。その最後の勇姿をぜひ拝んでおきたい!

400cc直列4気筒ネイキッドブームの一翼を担い、唯一最後まで残ったCB400SF。30周年の節目で、ついに生産終了を迎える? 写真は2021年型

最後になるが、大阪モーターサイクルショーは3月19日(土)~21日(月・祝)、東京モーターサイクルショーは3月25日(金)~27日(日)、初となる名古屋モーターサイクルショーは4月8日(金)~10日(日)の日程で開催。

東京、大阪は2019年以来、3年ぶりの実施となる。東西ショーとも前売券は2月1日から発売開始だ。コロナの感染拡大が懸念されるが……無事開催されることを心から祈りたい!

情報提供元 [ ベストカーWeb ]

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コメント一覧
  1. たわけ田吾作 より:

    「兄弟車と同様にセミオートマのDCT仕様が用意される」←「セミオートマ」?!もっとお勉強しましょうwwwww

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