【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

リモートで行われたヒマラヤの発表会

ロイヤルエンフィールドのヒマラヤがユーロ5適合となり、オフロードモードを加えたライディングモード、ナビシステムなどを新設、その新型の発表会が先日、オンラインで行われました。

ロイヤルエンフィールドは、03年からヒマラヤン・オデッセイというインド北部のヒマラヤ地方を2週間ほどかけて走破するラリーを開催してきました。当然、参加車輌は多くが350か500ccのクラシカルロードモデルとなります。そこで、CEOのシッダールタ・ラル氏がオデッセイ向きのモデルが欲しいと語ったことが、ヒマラヤ開発の発端だったとも伝えられています。

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そうして16年に市場投入されたのが、アドベンチャーのヒマラヤです。従来からのモデルを長脚のオフロード仕様にしたものを想像していましたが、何とエンジンもフレームも専用設計品だったのです。さすがにバランサーのないOHVエンジンでは、快適な長距離走破に無理があるということか、バランサー付きで、動力性能と軽量で小型なことのバランスを考慮した411ccのSOHCユニットが新設計されたのです。
それでも、超ロングストロークのエンジンには、歩行者と並びながら会話を交わせるような日常域での持ち味があり、ロイヤルエンフィールドらしさは健在です。前後サスストロークは200/180㎜と、一般的な大型アドベンチャーよりも大きく、悪路の走破性もなかなかのものです。

さて、そのリモート発表会での質疑応答では、ちょっと意外な事態が発生しました。ある媒体が「ヒマラヤのいいところって何ですか?」と質問。そのとき、インドのロイヤルエンフィールド側は、イラっとした表情を隠せないように感じたのです。
そりゃ、そうでしょう。ユーロ4の現行型はすでに日本でもリリースされているのですから、聞かれたほうからすれば、乗っても良さが分からないから教えてくれと言われているようなものです。

レトロシングルが注目されるわけ

そのとき、ロイヤルエンフィールド側から直接的でウィットに富んだ返答がなかったことはともかくとして、私は自分ならどう答えるのか考えを巡らしていました。
バイクは全てのカテゴリーにおいて、移動距離を短く感じさせる方向で進化してきたと言えます。レーシングマシンであろうとクルーザーであろうと、速く快適に移動できるように進歩してきたのです。

でも、反対に目的地までを遠く感じたほうが、自然や大地を感じながらの濃密な時間を過ごせるという見方はできないでしょうか。新型ヒマラヤのプロモーションでは、2台で南極点を目指すツアーを敢行したといいます。その昔、歩いて南極点を目指した冒険家を除けば、彼らは誰よりも南極大陸の大地をリアルに濃く感じたのではないかと思います。
確かに、ヒマラヤのスペックに注目すれば、SR400を長脚にしたようなものに過ぎないかもしれません。最高出力24psではアドベンチャーツーリングには不足と考えても無理はありません。

でも、バイクの魅力はそれだけではありません。現在、GB350などのレトロシングルが注目されているのは、快適移動ができる大型バイクに対するアンチテーゼという面もあるのかもしれません。ヒマラヤはバイクにとって大切なことを問い掛けているかのようです。

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