
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、カワサキ「ZX-6R」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけZX-6Rってこういうバイク!!
公道を走ることができるモデルの中で、MotoGPなどのレーシングマシンに一番近いのはスーパースポーツと呼ばれるジャンルのバイクです。
ナンバーを取得できる公道用のモデルですが、実際にサーキットを速く走るための工夫が数多く盛り込まれ、レースからフィードバックされた最新の技術がいち早く登用されるのもその特徴。総じて高性能なバイクが多く、実際にレースに出場したり、レースに出ないまでもサーキットでスポーツ走行を楽しんだりするユーザーもいます。
またスーパースポーツモデルでは、1000ccクラスと600ccクラスが各社がこぞってモデルを投入するコアゾーンとなっていますが、今回紹介するNinjaZX-6Rはちょっとその中にあって特殊な存在です。
というのも排気量が600ccぴったりではなく、ちょっと多めの636ccに設定されているからです。
……と、ここでちょっとカワサキの公式ホームページを見てみましょう。
https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/
ラインナップを見てみると面白いことに、何種類かの形の違う“NinjaZX-6R”というバイクが存在することに気づくでしょう。非常にわかりにくいですが、両方とも名前はNinjaZX-6Rですが、公道用のNinjaZX-6Rと、レース専用モデルのNinjaZX-6Rが存在するんです。レース専用モデルのNinjaZX-6Rは排気量が599ccで排気量そのものが違っていたりします。
実はこれ、サーキットでのタイムアップのために進化してきたNinjaZX-6Rから、公道を走るためのナンバー付きのNinjaZX-6Rが排気量を変えて分化したため。ゴー&ストップの多い公道での走りやすさを求めて636ccに排気量アップし、中低速域のトルクアップを図ったというわけです。
さらにもう少しカワサキの公式ホームページを見てみると、Ninja650というNinjaZX-6Rによく似たフルカウルというモデルがあることに気がつくと思います。
乗り味はというと、この2台は全く別と言えます。Ninja650は649ccと排気量こそ大きいですがツーリングや日常での使い勝手のいいキャラクター&ポジション。対して、NinjaZX-6Rはあくまでスポーツ走行志向です。
NinjaZX-6Rは、ポジションも前傾姿勢がきつく、シート高も830㎜と、Ninja650より40㎜も高い。またエンジン特性に関してもNinjaZX-6Rは最高出力を1万3500回転で発揮するような超高回転型のキャラクターになっています。
…以上の話をまとめると、カワサキの600ccクラスのフルカウルモデルには、レース専用のNinjaZX-6R、公道走行用に排気量を636ccにしたNinjaZX-6R。さらに、ツーリングから街乗り走行にも使いやすいNinja650の3種類があるということになります。
つまりナンバー付きバイクの中で、日常の使い勝手が少々悪かったり、足つきが悪かったりしてもいいから、“よりレーシングイメージに近い、スポーティなモデルが欲しい”という人が選ぶモデルが公道仕様のNinjaZX-6Rというわけですね。
WebikeユーザーはZX-6Rをどう感じている?
ZX-6R
新車平均価格: 142.09万円
中古車平均価格: 116.9万円
口コミ件数131件
※データは2022年7月20日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.54点!(評価人数:1,014人)
特筆すべきは走り、ルックスの2項目が4.7点を超えていることでしょう。
それでは、webikeユーザーの声を見てみましょう。
まず、スーパースポーツなのにツーリング性能が高いとの声があります。乗車姿勢の設定も絶妙のようです。また、クイックシフターとETC2.0が標準装備なことも評価を得ています。また、これは前型での声でもあるのですが、低速トルクが太いため街中も乗りやすいとのことです。
一方、短所として挙げられているのは、やはりスーパースポーツなので長時間の乗車時に首が痛くなる点。それから足着きの悪さとエンジンの排熱の熱さも挙げられています。スーパースポーツゆえの悩みですね。
本当に快適性を求めるなら、「Ninja650を選んでください」ということだと思います。スーパースポーツなのでやはりサーキットが速く走れてなんぼです。ただ、自分の腕はさておき、スタイルに惚れて購入するという人も必ずいます。そんな人もしっかりと受け入れてくれる優しさのあるスーパースポーツです。
ZX-6Rのざっくりまとめ
良いところ
・ツアラーのような乗りやすさながら、カーブはSSらしくしっかり曲がる
・クイックシフターやETC2.0が標準装備で価格設定も良い
・トルクがあるので回さなくても十分に楽しい
悪いところ
・マフラーが大き過ぎる
・長時間の乗車で首が痛くなる
・排熱がダイレクトに膝にかかる
ZX-6Rオーナーの声
購入動機・用途・比較車種 | はじめてのバイクにNINJA250を約5年前に購入。街乗りがメインだったので十分でした。次第にバイクにも慣れてきつつツーリングへ。当時は~400ccの仲間が多かったので良かったのですがここ近年はみんな大型を取得し、1000cc超えのバイクに続々と乗り換えていきました。そんな中ツーリングに行くとやはり250ccだと置いて行かれます...。(特に高速は) スピード的にも限界があったし、大型のパワーも経験してみたい!あとは4気筒の音も聞きたいな~なんて。そろそろ大型に乗り換えてもいいなぁとその時に思ったのが第1歩です。 私はやはり見た目はスポーツが一番好きなのでS1000RRが第1候補でしたが、予算やリッターSSは不要と判断したことからコスパの良いZX-6Rを購入しました。 今もほぼ街乗りメインですが以前まではあまり行かなかった夜ツーなどもこのバイクに乗り換えてから楽しく感じます。 |
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長所・満足な点 | ・見た目がカッコいい ・高回転時の4気筒サウンドがめちゃくちゃ良い ・特に6千回転あたりから一気に色が変わる(めちゃ良い) ・コーナリングでグイグイ曲がってくれる(NINJA250と比べて)。タイヤが吸い付いてるイメージ ・クイックシフター(アップのみ)超便利 ・ETC2.0標準もいいね |
短所・不満な点 | ・セパハンなのでNINJA乗ってた身からすると最初は姿勢がきつく感じた ・前傾姿勢なので長時間の運転は結構疲れる(お尻が痛いが主) ・高速道路での振動がダイレクトで腕もしびれてくる(こまめな休憩を!) ・クイックシフターのダウンも付けてほしかったな~ ・当たり前ですが積載量はゴミです ・排熱が足に超ダイレクトなので夏はクソ熱い熱風が来ます(逆に冬は良さそうw) |
これから買う人へのアドバイス | 不満点もありますが、正直慣れっこです。私もだんだんと慣れてきましたし、乗車姿勢もコツを掴めばなかなかに疲れない(疲れにくく維持する)ことも可能です。そして乗ってて楽しいです本当に。1000cc以上のSSと比べたらアレですが636ccの6R、全然十分です。日本の公道速度域(60~100km)では一番サウンド的にも心地よい所で楽しめますし、ちょうどよく回ります。 音は重要なポイントだと私は思うので純正でも良かったのですが、スコーピオンのマフラーに変えてます。(詳細は以下のパーツ紹介で) こちらもとても良い音....。この音を聞くだけの為に乗るときもあるレベルですw 間違いなくすぐに取り換えた方がいいのは「グリップ」です。純正だと超絶ダイレクトに振動が来るので納車後の高速道路でマジでクーリングオフしてやろうか迷ったレベルで疲れました。(初大型ってのもありますがw) ですが防振グリップ取付で結構変わります。あとはバーエンドなど。 |
購入動機・用途・比較車種 | YZF-R7の北米デビューの報を見て、パワーが無くてもハンドリングがスポーティーなバイクが欲しくなった。これ出たら買おうと思っていたがいつ出るんだい?来年?そんなに待てるかな? そんな折に6Rも乗りやすくスポーティーという事を思い出し、某カワサキプラザへ冷やかしに行く。 いつものことだが、こういう時には間違っても実車に跨ってしまってはいけない。高確率で衝動買いをしてしまうからだ。もう、ただただキツイ体勢だけのバイクはコリゴリだ。そんなことを思っていたハズの自分の思考は以下に続く… |
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長所・満足な点 | ・高回転な四気筒エンジンのサウンドがベリーマッチョ。ZX-25Rを増車しようかなど考えていたが、価格も近いし大型をこれに替えればいいんじゃん。こっちの方が高速もそんなにつらくないだろうし、リッターと違って高回転まで回せるじゃん? ・ミドルSSのクセに乗りやすい。個人的にはツーリングマシンレベル。乗ってやる気の出てくる絞ったセパハンも結構近いので全く苦じゃない。 ・YouTubeとか見てたら結構な確率でコーナーで曲がる、タイヤが吸い付いたようなって反響が多かった。自分が欲していたところじゃないか! ・なにこれ?SSのくせに燃料計やら時計まで付いてて一目瞭然。クイックシフター付きでETC2.0まで付いてくる。後から買う必要もなく全部入りでこのお値段。これはもはや買いw |
短所・不満な点 | SSの中ではあんまカッコ良くないよね。それほどKawasakiに思い入れがないからこの緑は主張し過ぎ。冗談と受け流してたけど、この緑は虫に好かれるらしくやたらと虫がタンクの上を歩いてる。ホワイトもある?なんだこの色のセンスというかバランスは…今時にこのマフラーのデカさはなんだ?サードパーティーから出てる他のマフラーもみんなデケェーな! あと、球数の問題もありカワサキプラザでしか買えなかった。せめて購入する選択肢はもう少し増やしてほしい。まぁそれが現代Kawasakiの手口なんだろうけど、ちょとというかかなり不満。 |
これから買う人へのアドバイス | 買ったばかりなので慣らし中。このG型の6Rからスプロケのドライブ側が16→15丁へ変更となり加速重視となった。最高速に興味のない人やミドルクラスまでのサーキットにはうってつけ。とはいえ、さすがにギア比低過ぎ。新車で購入したならば慣らしは覚悟せよ。350Km走行まで4000回転縛り、つまり6速で60Kmちょっとしか出せない。誰か慣らし運転を代わりにやってくれ~!お金払ってもいいからw |
購入動機・用途・比較車種 | 楽に速いバイクが欲しかった、でも1000ccはオーバースペック、出来れば走りに特化した、トンがったバイクの方が面白いだろうと思い、600ccSSとなりました。 どんな使い方をされたか分からない中古車は除外、となると選択肢はZX-6RとYZF-Rしかなかった。同じ値段ならR6即決だっかけど、その価格差と自分の目的には合わないと判断し6Rとなりました |
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長所・満足な点 | 万能。 低回転のトルクが凄く太いので、街中で普通に車の後ろを6速で走れてしまう。加速も普通にもたつく事もない。 そして8000回転までが凄く扱いやすく、かつまあまあ速いので目を3角にするのでなければ十分ワインディングを楽しめる。 しかしこいつの本番は8千回転から。一気にパワーが炸裂し、タコメーターの針が素早く反応し出す。反面扱いずらくもなるが、一粒で二度美味しい感じ。車体も剛性は十分だし、前後フルアジャスタブルサスなので気に入らなければ調整で十分カバーできる |
短所・不満な点 | R6やリッターSSと比べるとコストは掛かってない、そして先端技術も搭載されてない。これは6Rが開発にコストをかけていないからなんですが、価格の安いZ900やninja650の方が新技術が使われていたりします。 |
これから買う人へのアドバイス | 6Rは公道で最も速く走れるミドルクラスSSです。速く走らなくてもいい人はCBR650Rやninja650の方が幸せになれます。 YZF-R6は値段の差の分が造り込みに表れています。しかしそれが公道での扱いやすさ、速さに直結するかと聞かれれば、しない。その造り込みは本気で攻めて走る人に応える為のもの、と感じます。だからR6はトンがってるんです。そこが凄く惹かれるところなんですけどね。以上、僕の個人的感想でした。 |
ZX-6Rのライバルをチェックする
600ccクラスの層が厚いスーパースポーツモデル。NinjaZX-6Rのライバルを選ぶなら、各メーカーの600ccクラスのスーパースポーツモデルになります。ただ2022年7月現在、国内向けに600ccクラスのスーパースポーツモデルを販売しているのはホンダだけ。ヤマハのYZF-R6も、スズキのGSX-R600も海外販売のみという状況になっています。
もちろん、国内販売されていた時期のモデルを中古車という形ならYZF-R6もGSX-R600も購入できますが、最新式の現行モデルから選ぶとなると、ホンダのCBR600RRが最大のライバルと言えるでしょう。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2022年7月21日現在です。
ホンダ CBR600RR
オーナー平均満足度3.47(評価人数: 1,063人)
新車平均価格: ―万円
中古車平均価格: 96.27万円
口コミ件数219件
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