
2021年9月24日付けの二輪車新聞で発表された2021年上半期販売台数。前回は250cc以上の小型二輪の前編ということで6位~10位までを発表しましたが、今回は後編としてトップ5を紹介します。前回はクラシカルモデルが多くランクインする結果でしたが、トップ5にはどんなバイクが入ったのか見ていきましょう。
※文中の発売年は現行型の年です
出典:二輪車新聞
【10位から6位までのランキングはこちら】
■2021年上半期最も人気だったバイクはこれだ! 販売台数ランキングTOP10【251cc以上(小型二輪車)前編】
目次
【第5位】CB400スーパーフォア/スーパーボルドール 販売台数:1,186台
2017年発売。400ccのスタンダードにして最高峰の2台。両車共に意匠に大きな変更はないものの、スーパーフォアはヘッドライトがLED化され、ボルドールにはグリップヒーターやETC2.0車載器が標準装備。もう重箱の隅を突いても改良点が見つからないくらいに完成されたバイクですが、安全機能や快適機能は時代に合わせて装備し、商品性を向上させ続けています。パワフルで軽快、ヘタな大型よりも鋭いスポーツ性を持ちながら、あらゆる人が乗りこなせてしまう万能性は、CB400SF/SBだけが持つ特性と言えるでしょう。
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【第4位】ニンジャ400/KRTエディション/Z400/カワサキ 販売台数:1,257台
2018年発売。SSルックのニンジャ400と、ストリートファイターのZ400の両車が共用するフレームは、ニンジャ250との共用でもあります。先代のニンジャ400は650との共用でした。つまり車体が重いままエンジンを小排気量化した、というのが先代の400。現行型はその真逆で、車体が軽いまま大排気量のエンジンを載せた言わばアップグレード版です。ちなみに車重は、ニンジャもZも先代より約40kgも軽量化されており、全く別物の運動性能を手に入れています。250のアップサイジングとして作れば400はかなり面白い。そんな新しい価値観を見出した新世代の400ccと言えます。
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【第3位】レブル1100/DCT/ホンダ 販売台数:1,298台
2021年発売。大人気レブル250の長男坊がレブル1100です。エンジンは車名の通り1100ccの並列2気筒。実はアフリカツインのエンジンを流用したものですが、このエンジン自体がトルクフルかつ滑らかに回る逸品で、低回転でクルージングするのがとても気持ち良い特性です。クルーザーといえば、アメリカのアレを思い浮かべますが、レブルのスタイリングはそれとはまた違う独特なもの。それは人が自然な姿勢で乗車でき、足も楽に着けるようデザインされているのが理由。大排気量に見合わずとても優しく自然に乗れるバイクです。
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【第2位】Z900RS/カフェ/カワサキ 販売台数:1,626台
2018年発売。現代の「The Japanese Naked」。その黎明とも言えるZ1で確立した基本スタイルを踏襲したのがZ900RSです。ヴァイオリンの形状はもはや完成されて変えようがありません。Z1のデザインはそのようなもので、Z1に現代の材質と生産技術を注入したのがZ900RSと言えます。無駄な肉と派手な化粧が一切ありませんが、それ故に裸の佇まいがとても美しく映ります。あと10年経ってもこの美しさは変わらないでしょう。また、オーナーの愛が個々に感じられるのもZ900RSの特徴です。ぜひwebikeのユーザーさんをご覧ください。同じZ900RSでも全車どこかが違います。
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【第1位】SR400/ヤマハ 販売台数:2,928台
2018年発売。1978年から形を変えずにトコトコと歩んできたSRも生産終了が発表されました。別れを惜しむかのようなランキングトップの結果です。78年の初期型からSRの形状は頑固一徹変わっていません。前ブレーキがドラムからディスクになったり、キャブからインジェクションになったりと環境や安全の観点からの仕様変更はありましたが、車体の形状やキック始動の単気筒エンジンはそのまま。一時期はストリートバイクの中心的存在となりライバルも多数出現しましたが、それらが消えてもSRは消えませんでした。ヤマハの意地が見て取れる名作です。
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まとめ
小型二輪のトップ5もクラシカルモデルが多くランクインする結果となりました。つい最近まではADVが大人気でしたが、二輪免許の取得人数と販売台数の増加により、新しい価値観を持ったライダーが増えているのかもしれません。その新しい価値とは、バイクの普遍的な造形であったり、足着きといった乗りやすさが挙げられます。レトロブームという言葉が流行り、バイクにもネオレトロなるジャンルが生まれましたが、もしかしたらそのブームにより基本的なプロポーションの良さが改めて見直され、定着し始めているのではないでしょうか。一つ言えることは、消費者としてのライダーの目がかなり肥えてきているということです。
出典:二輪車新聞
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