文/Webikeスタッフ:アキヒト

【HARLEY DAVIDSON FORTY EIGHT】
ディテール&試乗インプレッション

今回試乗したハーレーは、スポーツスターシリーズの中でも人気のFORTY EIGHT(以下フォーティーエイト)です。
ちなみに私は、バイクに乗り出してからこれまで、ハーレーどころかアメリカンにも乗ったことがありません。
そんな私が初めてのハーレーにフォーティーエイトを選択したのは、「まずは人気車種に乗ってみる!」と単純な理由でした。

小さなタンクに大きな空冷Vツインエンジン。極太タイヤを装着したボバースタイルには、期待せずにはいられません!
ハーレー初心者目線のインプレになるので、至らない部分も多々あると思いますが、「これからハーレーに乗りたい!」と思っている方の参考になれば幸いです。

独特なタンクが際立たせる、Vツインエンジンの”存在感”

【全長/全幅/全高】

2,165mm/-mm/-mm

【車両重量】

252kg

大きなVツインエンジンが印象的なハーレーですが、フォーティーエイトでは独特な燃料タンクと組み合わさって、エンジンがさらに際立って見えますね。
この燃料タンクは”ピーナッツタンク”と言われ、1948年に初採用されたことから「フォーティーエイト」の名前の由来にもなっています。
併せて、前後16インチホイールと極太タイヤ、前方に設置されたステップと、馴染みの無い部分を挙げたらキリがないスタイルに期待が高まります!
全幅のデータはありませんでしたが、存在感とは裏腹に前後から見たスタイルは意外なほどスリムで、取り回しも思ったほど苦労しませんでした。

随所に見られるハーレーのマークも、所有感を高ぶらせる大事なポイントです!

▲ヘッドライト
▲タイヤのサイドウォール
▲リアサスペンション
▲シート

ゆとりある足つき

【シート高】

710mm

【足つき】

アメリカンならではの低いシート高なので、足つきは良好です。
最初は違和感のあったステップの位置も、乗り出してみるとあっという間に慣れてしまいました。
ハンドルの位置と併せて、手足を投げだしたようなポジションは、「俺はハーレーに乗っているぞ!」という満足感も同時に味わわせてくれます。

身長155cmのスタッフにも跨ってもらったところ、「今までで1番足つきが良かった」との事でしたが、ステップに足を伸ばすとポジションはギリギリと言ったところでした。

▲シート高:710mm(スタッフ身長173cm)
 ▲シート高:710mm(スタッフ身長173cm)
▲シート高:710mm(スタッフ身長155cm)
▲シート高:710mm(スタッフ身長155cm)

一体式テールライトでスマートなリア周りを演出

ヘッドライトとフロントウィンカーはオーソドックスな丸型ですが、リアはテールライトとウィンカーが一体式になります。
テールライトが独立していない分、リア周りはスマートな印象です。

【ヘッドライト】

▲ロービーム
▲ハイビーム

【テールライト】

▲一見するとテールランプが無いように見える
▲ポジションで内側が光ります
▲ブレーキを握った状態
▲ウィンカーは丸い部分が光

シンプルだけど情報の多いメーター

ハンドルマウント式のメーターは、アナログスピードメーターと、デジタルモニターの組み合わせ。
デジタルモニターは切り替え式で、ODO、トリップ、時計、ギア/タコメーターを表示させることが出来ます。

インジケーターランプは、ハイビーム、ニュートラルランプ、油圧警告灯、ターンシグナルインジケーターランプ、エンジンチェックランプ、燃料警告灯、充電警告灯、ABSを表示します。
ハンドルクランプにはハーレー誕生の地”MILWAUKEE,USA”の文字がありました。

国内メーカーでは馴染みの無いレイアウトのスイッチボックス

走る上でポジション以上に慣れるのに苦労したのが、このスイッチボックスのレイアウト。
ウィンカーは左右で独立してボタンが設置されており、左ウィンカーは左スイッチボックス、右ウィンカーは右スイッチボックスでの操作になります。
国内メーカーを中心に、ウィンカースイッチは左側に付いている車両が多いので、右ウィンカーを出そうと思っても、ついつい左手が動いてしまいました。
後は、アクセルを開けている最中だと、ボタンが押しにくいのもありますね。

左スイッチボックスのホーンの上にあるボタンで、メーターのデジタルモニターの表示切り替えが可能です。

フォーティーエイトを際立たせる足回り

【ホイール】

フロントタイヤ:130/90B16 73H
リアタイヤ:150/80B16 77H

スプリット9スポークデザインのホイールは、社外ホイールかのような高級感です。極太タイヤとの組み合わせが、よりスポークを際立たせます。
意外なことに、太いタイヤからは想像つかないほどに、ハンドリングは素直で、コーナーもギクシャクすることなく曲がれました。

リアホイールのドライブベルトとプーリーも、普段チェーン駆動のバイクに乗っていると新鮮ですね!

▲130サイズの極太タイヤを装備
▲ドライブベルトとプーリー

【ブレーキ】

ブレーキは前後とも2ポッドキャリパーを装備。
フロントはシングルディスクとなりますが、約250kgの車体を止めるのに申し分ない制動力を発揮します。

【サスペンション】

フロントフォークは49mmのカートリッジ式を装備。
リアにはスクリュー式プリロードアジャスター付きのリアサスペンションを装備

前後とも、乗車時の感触では硬めに感じたものの、走行中はしっかりとフロントフォークのストロークを感じられました。
ただ、リアサスペンションはガチガチに感じるほど硬く、路面の凹凸がシートを辿ってダイレクトに体に伝わります。
サスペンションは好みに合わせてセッティングすることで、さらに乗り心地が向上しそうですね。

伝統のエボリューションエンジン

エンジンはスポーツスターモデルでは、お馴染みの空冷1200cc"エボリューションエンジン"を搭載。
その歴史は”レースに勝つこと”を目的に作られたエンジンとなり、特徴としてV型2気筒4バルブエンジンに対し、それぞれのバルブに独立したカム(フォアカム)を設置しています。
エンジンをかけてアイドリングしているだけでも震えるエンジンは、フレームやハンドルを通してライダーにその振動を伝えます。
エアクリーナーもエンジンサイドに設定されていて、見慣れていないと存在感がスゴイですね。

マフラーは2-2方式ですが、純正マフラーとは思えないような重低音を響かせます。
これで社外マフラー交換するとどんな音がするのかと、期待さえしてしまいますね!

アイデンティティであるピーナッツタンク

タンク容量:7.9L

フォーティーエイトのアイデンティティとも言えるピーナッツタンク。
この形状のタンクが初採用されたのが1948年となり、フォーティーエイトの名前の由来にもなっています。

タンク容量は8Lにも満たないのと、燃費も決して良いとは言えないので、ツーリング時には給油タイミングに気を付ける必要があります。
走り方にもよりますが、通勤メインの試乗では100kmちょっと走ったところで警告灯が付きました。

ホールド感のあるシート

ソロシートは、適度な窪みによる下半身のホールド感が操作性にも影響しています。
タンクの形状からもニーグリップが非常にしづらいため、体の固定にはこのシートの形状が必要不可欠とも言えますね。
路面の感触はサスペンションを通じてシートにも伝わってきますが、不思議なことに座りっぱなしによる疲労感はそこまで感じませんでした。

シート横にあるのはオイルフィラーキャップになります。
押すことでキャップが持ち上がり、回転させながら抜くことができます。

気になる販売価格は!?

メーカー希望小売価格(消費税8%込み)

ビビッドブラック:1,490,000円から
モノトーン:1,519,000円から
カスタムカラー:1,547,000円から
カスタムのツートンカラー:1,547,000から

※2019年2月現在の販売価格

カラーにより販売価格が異なりますが、多彩なカラーから自分好みの色を選択できるのも魅力の1つ。
ツートンカラーのオーダーもできるので、ショップに行った際は、ぜひカラーの相談もしてみてください。

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まとめ

今回の試乗を通して、フォーティーエイトは初めてのハーレーとしてだけでなく、初めての大型バイクとしても乗れるくらいフレンドリーな1台と感じました。
肝心の走りについては、やはりこれまで乗ってきたバイクとは異なる乗り味でしたが、それがまた独特で楽しくもあります。

回転数を上げずとも、クラッチを繋いだだけで走り出すトルクフルなエンジンは、2,000から3,000回転ほどの低回転を中心に走ると、心地いい空冷Vツインの振動を楽しみながら巡航できました。
しかし、4,000回転以上までしっかりと引っ張ってあげると、エンジンはさらに唸りを上げて加速していきます。高回転域でギアを繋いでいくと、その加速に”もっさり感”などはなく、「さすがはレースマシンを先祖にもつエンジン」と言った感じでした。

走行時の難点を上げるとしたら、ポジションでしょうか。
手足を投げだしたようなポジションは、下半身のホールドが希薄になるので好みが分かれそうです。
高速走行時の走行風では、ニーグリップがしにくいことから、ハンドルにしがみつく感じで耐えて走っていました。
ハンドリングも思っていた以上にクイックですが、欲を言うなら上半身だけで車体を操っている感じが強く、体重移動などの下半身の動きが合わさると、さらに軽快に走れそう思いました。
ただ、あくまでも一般的なロードモデルとの比較になってしまうので、「ハーレーに乗る」上ではあまり気になる要素ではないと思います。

もちろん、ストリートを中心に走ることについては申し分ありません。
低速域でギクシャクする事も無ければ、取り回しが大変で、交差点で曲がるのに苦労することもありませんでした。
このポジション、スタイルに惹かれたのであれば、迷わず乗った方が良い1台です!

撮影協力:HARLEY-DAVIDSON JAPAN

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